鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

似ていそうで似ていない

2010年08月29日 23時26分47秒 | Weblog
21日は午前中に愛宕小PTAの草刈りに出たあと、午後はウィンクあいちで開かれた自治ネット主催の議員年金廃止に向けたイベントに参加していました。その後、ちょっと懇親会に参加した後、夜は若松地区の祭りを見に行っていました。

さて、似ていそうで似ていないというおとなのですが、これは同じように議員数削減について話をする河村名古屋市長と橋下大阪府知事ですが、今日のイベントでの河村名古屋市長の話と、8月2日に大阪で開かれたシンポジウムでの橋下大阪府知事の話と、両方を聴いた感想では、議会に対する考え方に違いがあることを感じました。

河村市長は、市民に対しての公約を持って公選で選ばれた首長がすることを議会が抑えることは議会の横暴であり、議会は市長のすることをアメリカなどである仕組みをみならって、まず公約を実行することを優先するべきだというような論調でした。

対して橋下知事は、議会が住民にもわかるように仕事をするには、議会内閣制をとって、議員に部長クラスの責任あるポストについてもらい、非常に時間もかかる予算編成の仕事を議会がするべきだというような論調でした。

議員数半減やどちらも首長優位というよりも、自分優位のような雰囲気がありますが
すこしちがうような感じがしました。
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熱中症

2010年08月17日 14時32分34秒 | Weblog
今年は熱中症になってしまう方が多く、亡くなられている方も多いので、非常に厳しい季節になっていることを実感します。すずふぇすの際も熱中症で救急搬送があったなどの話や、屋外で運動していて熱中症ぎみになっている子どもたちを見たりしてそのことを強く感じます。

先日、室内で高齢者の方が熱中症で亡くなられた事例があり、生活保護が受けられていなかったということが、今朝のワイドショー番組で取り上げられていました。亡くなられた方にはご冥福をお祈りしたいと思いますが、番組で述べられていたコメントについては、違和感というか、表面的な話になってはいないかと思いました。

コメンテーターが言うように、たしかにクーラーがあれば防げたかもしれませんが、それをもって個別にクーラーの補助などをするべきだというような意見は、すこし短絡的ではないかと思います。それよりも前に考えることを整理したほうが、別の部分での効果も出てくるのではないかと思います。

先だって、日中ですが近所の海岸に行くことがありました。非常に暑い日でしたが、地域の方も海岸にいらっしゃいました。話をすると、暑い屋内にいるのであれば、浜風の吹くところにいるほうが涼しいからとのことでした。
つまり、自然の力を利用する涼み方もできるわけです。また、このように海岸に出てくると、同じような目的の方々や、釣りや投網をする人たちと交流もできるわけで、単純に涼む以上のものがあるのではないでしょうか。

そのようなことを考えると、個別に冷房について補助を出すことは否定しませんが、生活保護などの支援が必要な方々が集まる施設を設定し冷房などの対応をするほうが、そのように支援を必要とする方々のコミュニケーションの場としても、また社会的コストの低減の面からも意義のある方向になるのではと考えます。

風の通らない室内で寝ていては、体調の不安のない人でも、熱中症で動けなくなる可能性が高いと思います。だからこそ、社会として支援するスタイルについて、個別にではなく、若干の移動は必要とするものの、周囲の社会と触れる形にしてはどうかと思います。
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子ども議会

2010年08月10日 02時24分53秒 | Weblog
1週間ほど空きましたが、その間、視察を含めていろいろ活動していました。
昨日は、午前中にご意見をお聞きし、午後からは4年ぶりに開かれた子ども議会の様子を傍聴、夜は地域医療を応援する会の話し合いに出席していました。

さて子ども議会ですが、参加していた小学校と中学校の代表の生徒さんたちは、それぞれのグループのテーマに対してがんばって取り組んでいたんだろうなということが、執行部に対する質問などから見えました。
また、参加の子どもたちの中で女の子たちが半数以上を占めていたことは、男女共同参画の面からの配慮があるかもしれませんが、この子たちが被選挙権を持つ頃に、今のように市政をよくすることを意識して、市議への道を歩くことになればよいと思っていました。

質問は一括質問、答弁も一括答弁だったので、一問一答方式を採用している鈴鹿市議会とは違いがありました。この点は、教育委員会が主導で開催していたとはいえ、実際の鈴鹿市議会の方式を採用するべきだったのではないかと思います。
また、今回の子ども議会は市議会での一般質問の形式でしたが、全部の質問が終わってからの議長役の生徒さんの言葉に「討論を終わります」という表現があり、この辺りも教育委員会のシナリオや、実際の議会について子どもたちにビデオを見せるなどしていたのかと疑問を持ちました。

その他に気になったことは、まず質問をしていた子どもたちのグループについて、執行部への質問をした後、執行部からの答弁の時にずっと立たされていたことです(写真参照)。。
たしかに、大人への質問ということなので、教育委員会としては目上に対する礼儀の面からそうしていたのかもしれませんが、質問よりも答弁が長かったことから考えると、執行部が子ども議会だからと上から目線で対応していたように感じました。
次に、子どもたちの質問について、子どもたちの発意があったのだとは思いますが、どことなく行政側が答えたいと思う内容に質問が導かれていたように感じました。

6グループの中には、政策提案の形の質問を織り交ぜたところもあり、そのグループについてはよいなと素直に思いました。しかし、執行部側の答弁は、本会議での答弁と同じく的を射ない答弁が出ており、執行部の答弁の姿勢に疑問を持ちました。
ちなみに、ほとんどの質問に対して答弁時間が超過しており、実際の議会ではありえない議事進行になっていました。このことからも、先に書いていますが、今回の子ども議会については、行政に都合がよいようになっていたのではないかと感じる要因の一つです。

ともかく、せっかくこのような取り組みをするのであれば、教育委員会のほうで実際の市議会の様子を学校の教育現場にとりいれてよいのではないかと思います。
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外部化から内側へ

2010年08月04日 18時43分47秒 | Weblog
私たちは今の世の中を、極力自分たちにとって負担になることや、自分たちの生活に都合がよくなるように、物事を外部化することで成り立たせてきているのだと思う。

たとえば、この平成22年までの間に、日本では生活のそばに生産があった時代から、工業面で考えるとコストという考えの基に、これは民間の産業によるところが大きいけれど、生産をどんどん海外に移すなどの外部化を行ってきているし、農業などでは都市や市街地での生活を優先させるために、農業を郊外にもっていくなどの外部化を行ってきているんじゃないだろうか。
まだこのような生産だけじゃなく、他の生物と共生するための自然さえ、自分たちの生活空間から締め出して、そのようなものに触れるためには、郊外に出ないといけなくするという形で、自然さえも外部化しているんじゃないだろうかとも思う。

そう考えると、これからの時代はこれ以上の生活の外部化を抑制して、できる限り自分たちの生活を、自分たちの身近な地域でまかなえるように、社会のしくみを再生するような視点が必要になってくるんじゃないかと思う。

これから向かうと言われる少子高齢の人口減少社会に対して、今の社会規模を今のしくみをベースに維持を考えるのじゃなく、人口減少のペースを考えつつ社会をリサイズしていき、単純なリサイズにならないように、生活の質向上につながる施策や政策をとる時期じゃないかと思う。

その過程の中では、今まで外部化してきたものを整理し、可能なもの可能性があるものを、もう一度、私たちの生活の近くに取り戻すように考えることが必要になると思う。
それも個別に考えるのではなく、例えば、自然と農業と経済の関係のように、露地の農業はそれ自体が自然環境や景観に関連し、地産地消のような形で経済とも関連するように、それぞれをつないで横断的に考えていくことが必要だと思う。
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