鈴鹿を魅力的にするために、みなさんはどのような使い方を考えますか?
教育、福祉、産業、環境、地域づくり、文化、スポーツ、道路など土木、公共施設・・・いろいろなことがありますが、どのような使い方をするのがよいと思われますか。
ただし、いま行っている事業はそのままに毎年1.6億円を使うには、税収が1.6億円あがるか、それとも、使うほうから1.6億円削るか、もしくは借金にするか、貯金を崩すか、財源のことを考えないといけません。
自分ならこう考えます。
まず学校施設について、大規模改修や建て替えが必要なところから取り掛かることはもちろんですが、学校図書館の情報ステーション化、トイレ改修、屋内運動場の換気改善、教室照明のLED化、教室の遮光や断熱などを推進していきます。
それと並行して、放課後児童クラブを発展させる形で、各学校を夕方5時半程度までは、すべての子供がいられることができる体勢をつくり、無償でその場にいられるようにします。もちろん、既存の放課後児童クラブで働いている方々は、そのまま継続して雇用されることが前提です。
これらを組み合わせて、子どものセーフティネットの場としての学校を充実させることのために1.6億円を毎年投資するすることが、いま鈴鹿に必要だと考えます。
そうすることで考えられる利点は、
1)誰もがいられることで、支援をしたほうがよい子たちも自然にその場にいることができ、多様な課題にきめ細かい対応ができる。貧困だけでなく、ネグレクトのような課題も見えやすくなるのではないか。
2)その場で学習支援を行えば、学校との連携もとりやすい。
3)地域や学校、関わる人たちとの間に愛着の形成が期待できる。
4)誰もが行くことができれば、学童保育に通わせることがなくなり、学童保育に通わせている保護者の、心理的負担や金銭的負担の軽減が期待され、金銭的な部分では家計の可処分所得が増えると期待される。子ども1人に月約1万円、39施設に平均30人と仮定して計算すると、1万×12×39×30で1億4040万円が家計に戻ると考えられる。
5)多様な社会的活動への参加を考える保護者にとっても、自分の時間をつくりやすくなるのではないかと期待される。
6)学校施設も含めた公共施設マネジメントにおいて、複合化についての方向性を検討しやすいのではないか。
7)地域コミュニティにとっても学校を基点に再構成できるのではないか。
ほかにもいろいろ考えられますが、 結論として、このように毎年1.6億円を使えば、その投資以上のメリットがある考えます。 財源については、今年の3月定例会で行われた特別職報酬の改訂と一般職給与の改訂を、それ以前の水準に戻すことで約1億円を見込めます。これに行財政改革や議会定数などの議論も重ねれば、約1.6億円を捻出できると考えます。
このように考えています。