鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

身の丈

2010年01月30日 23時44分19秒 | Weblog
先だって、人の言葉の中で「身の丈にあった・・・」という表現を聞いて、この言葉を議会改革にからめて、「身の丈に合った議会改革」という表現にして考えたら、そのときの「身の丈」ってなんだろうと考えたのですが・・・

先に研修に行った東京財団での政策提案では、議会基本条例の必須要件として、「議会報告会(意見交換会)の開催」、「請願・陳情者の意見陳述」、「議員間の自由討議」の3つがあげられています。
これらについて、できる規定 → 努力規定 → 義務規定という形で、取り組みへの重要度が高まります。

また、政策提言として、「議会基本条例の制定過程に市民の参加と情報公開を図ること」、「議長の選出方法を公開にすること」、「議会事務局職員を独自に採用すること」があげられています。

こういうことを参考にしながら、議会改革での「身の丈」は?と考えると、それは、議会としての「 志の高さ 」になるのだろうと思います。

そう考えると、結果を求めることはもちろん大切と思いますが、それ以上に、結論に至る過程でどのような議論が行われたかが、議会にはより重要なことではないでしょうか。
より高い理想を前提に、議論は行われるべきだと考えます。議論を深めずに方向づけられた結果に、議会としての「志」がどこにあるのかと考えます。

会派制を取っているとしても、それぞれの議員には、議会を市民にとって開かれたものにする、市民の意見を市政に活かす場にするということに対して、真摯に取り組む責任があると思います。その上に、首長に対する二元代表制としての議会があると考えます。

だからこそ、議会の「身の丈」は高くするべきだと考えます。
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列車を待ちながら

2010年01月28日 01時30分39秒 | Weblog
議会改革特別委員会の視察から帰ってきました。

移動の時、列車を待ちながらふと思ったことなのだけど、人は自分が必要と考えない限りは、取り組みへの動きは遅いものなのだろうなと。
ある意味、あたりまえの感想なのかもしれないけれど…

たとえば、自分がある列車に乗る予定でいたら、時間も気にするし、乗り口も気にしているはずで、構内放送にも耳を傾けていると思う。なぜなら、乗れなければそれは自分の責任だから。

けれど人数が増えると、誰かがしてくれるだろうとか、みんなと同じようにしていればいいとか、結局、変な意味で集団での行動に安住してしまう。
乗れればいいじゃないかという感じで。

もし、ある列車に乗るときに、乗り口のところにちゃんと立っていなかったり、駆け込み乗車をしたりするようだったら、列車に乗せてもらえないとしたら、集団で行動していても、変な意味で安住することはないと思う。
ひとりひとりの個人が、それぞれに時間を気にして、乗る場所についても意識して、そのために構内放送にも耳を傾けてというように、その結果、みんなが同じ行動をしているということになるんだと思う。

議会改革について、同じようなことじゃないかなと、列車を待ちながらぼーっと思ってました。

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バタバタと

2010年01月25日 00時21分17秒 | Weblog
24日は、地域医療を守る会の話し合いがありました。
19:30頃からはじまって、23時ごろまで会の活動の話であるとか、医療の問題全般について意見を交わしていました。

25日は、東京財団の政策懇談会「地方議会の改革‐ニセ議会基本条例を斬る2」に研修に行きます。今後の議会改革を考える際のヒントを一つでも多くつかむことができればと考えています。

26日・27日は議会改革特別委員会の視察です。

バタバタと日にちが過ぎていきますが、少しでも多くのものを吸収して、議会活動に活かしていきたいと考えています。

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ケーキ作りから

2010年01月22日 12時26分49秒 | Weblog
変わった話になるけれども、僕はケーキを作ります。
その過程でふと考えたこと・・・

ケーキを作るためには、それなりの時間がかかります。
準備して、スポンジを焼いてとすると、片づけを入れても小一時間ほど。
焼いてからすぐは切りにくいので、少し冷まして休ませると、半日ほど。
中身を考えて、そんなに派手に飾りつける訳はないけれど、半分に切って、中身を入れてなどすると小一時間はかかるかなと。
もちろん、プロでもなんでもないので、段取りが悪いのはさておきますが。
つまりは、なんだかんだで半日くらいはかかる算段になるのだけれど、食べるとなると半時間もかからないわけで、食べてもらう人はその裏の時間は知らないところではないでしょうか。

裏の時間をわかってもらえる人と、そうでもない人がいるのは、人はそれぞれなのでしかたのないところです。わかってもらいにくい人に関しては、しかたがないのかもしれません。

そこで考えると、このようなことは、行政の仕事然り、議会の仕事然りと似ているのかもしれないと思います。
ある施策を実現するためや、議決なども含めた議論の過程には、それ相応の時間がかかっているわけです。しかし、なかなかその面は表には出にくいところで裏に回ってしまっているような現状ではないでしょうか。

ただケーキ作りと違うのは、ある決定がなされるまでの過程ををわかってもらう努力を、議会も行政もすることが必要だと思いますし、また、その過程をわかりやすくしないといけないということだと思います。
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貴乃花

2010年01月22日 00時33分12秒 | Weblog
最近の貴乃花の動きには共感できる部分が多い。
個人的には、マスコミ報道などを通じて見える貴乃花のキャラクターがあまり好きではないのだけれど、今回の理事選に対する姿勢には共感できる。

たしかに過去に前例がなく、根回しなどもほとんどしておらず、勝算は低いのかもしれないけれど、思いを持って行動することは、自分たちのような地方議の活動にも通じるものがあると思う。

守るべきものは守る、しかし、変えるべきものは変える。
相撲界でも少しずつ改革は進んでいるという向きもあるかもしれないけれど、しかし、それを動かす原動力の一つは、改革していこうという気概であるし、うるさくてもそのようなことをいう存在がなければ、保守的に行動してしまいがちなのが人であるし、進んでいなかったかもしれない。

貴乃花を応援するというところまでは行かないけれども、やはり、同じような年代の一人として頑張ってほしいと思う。

人の行動に感じるものがあるときは、素直に学びたいと思う。
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おなじ味

2010年01月20日 00時22分34秒 | Weblog
テレビを見ていて感じるのだけれども、
どのチャンネルにしても、同じようなタレントを使い番組を構成しているためか、全部が同じように見えてくる。
内容があるかといえば、それほどあるわけでもなく、どこかで見たような、同じような味付けのものをずっと食べさせられるような、そういう感じがぬぐえない。

同じように、買い物に行けば、同じようなグループの店舗が多く、品ぞろえは売れ筋ばかり、選ぶこともなかなかできず、選択の幅の狭い買い物になってしまう。

こんな、世界に一つだけの花のような歌がうたわれる一方で、価値観の幅が狭くなっている世の中で育つ子供たちは、これからどうなっていくのだろうと思う。



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阪神淡路大震災から

2010年01月17日 22時20分58秒 | Weblog
昨日、神戸新聞を題材にしたドラマを見ました。今日は、その地震のメカニズムについての番組を見ていました。
どちらも、日々の中に埋もれていた当時の感覚を思い出されるもので、また、気づくことも多かった番組でした。
それと関係するのですが、若松消防団の歳末特別警戒の際、消防団の方と話していたことも思い出しました。

そういうことを考えながら、あらためて思ったことは・・・

私たちの災害への備えは、防災や減災についての取り組みをすることはもちろんだと思いますが、なによりも大切なのは、災害に対して「覚悟」を少しでも考えることではないでしょうか。

いろいろなことを想定しても、それを上回る状況が起こりうることは、先日のハイチ地震でも見られることです。マニュアルを越えた状況はすぐそばにあるのです。

大災害に被災して、自分の家族もダメージを受けているときは、周りの人たちもダメージを受け、すべてに十分に対応できない状態がまちを覆っているでしょう。
その中で、人の生命にかかわる場面に遭遇した時、どのようにそれに向かい合うのか、いろいろな立場からそれを考えておくこと、そこから自分としての「覚悟」を考えておくことは、もしかすると、ワクチンのようになるかもしれません。

クロスロードのようなツールを使ったりしながら、家族で、地域でそのような話し合いの場を持ち、気持ちや覚悟を感じることが大切なのではないかと考えます。そのうえで、防災や減災に取り組むことが必要なのかもしれません。
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一問一答片道方式

2010年01月14日 23時19分05秒 | Weblog
鈴鹿市議会では、12月議会の一般質問で、一問一答片道方式の試行を行いました。
試行された一問一答片道方式は、議員の質問に行政が答え、質問回数は制限なし、時間については、現行の持ち時間の半分という形で行いました。

結論から言えば、議会の活性化のために非常に有効な方式だと私は思います。

たとえば、総時間枠が設定されていると、議員からの質問に対する執行部側答弁で、はぐらかすようにされたり、言葉を長くされたりすることで、議員の話す時間を抑制されてしまうことがあるからです。
また、無駄に長い答弁になることで、聞きづらく意味も不明瞭になりがちなど、市民にとってもプラスだとは思えません。

これが片道方式であれば、議員の発言時間が確保されることで、しっかりと議員が質問を行えるのはもちろん、本当に必要な答弁であれば、しっかりと執行部側に答弁を求めることができるわけです。同時に、執行部側の答弁もすっきりとしたものになり、結果、市民にとっての利益も大きくなると考えます。

ただ、一問一答方式でしっかりとした質問を行おうとすると、当然ながら、しっかりとした調査や、論理立てた質問構成が必要になってきます。つまり議員に求められるスキルが高くなるということです。それはつまり、議員力、議会力の向上にもなり、市民にプラスになることは間違いありません。

しかし、この一問一答片道方式は、先だっての各派代表者会議で否決されました。先日も書きましたが、各派代表者会議は非公式な会議です。現在のところ、市民に公開されている会議ではありません。
否決にした各会派からの説明と、その会派に所属する各議員の決定に関しての説明がどのようなものになるか、議会改革特別委員会の場で問いたいと思っています。
議会の中の論理ではなく、市民と議会の関係の上での説明責任、否決した理由をきちんと市民のみなさんにも説明するべきだと私は思います。



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加西市視察

2010年01月13日 23時00分25秒 | Weblog
昨日、今日と兵庫県加西市に視察に行っていました。
内容は、加西市における公民連携についてです。公民連携はたとえばPFIや指定管理者のような仕組みのことです。
それらについての考え方についても非常に参考になりましたが、市政改革に取り組むにあたって、中川市長の明確な方針が印象的でした。

その中でも、議会で否決された議案について、市広報で全議員の賛否情報を公開し、採決について市長としての考えを提示されていたことについて、市長と議員という立場は違えど共感できました。
議会としての意思決定過程、議員としての意思決定過程を、誰にでもわかるように公開することは、議会として議員としての責務だと思います。それが果されていないことをうやむやにせず、それを求めることは、これからの社会に必要なことだと思うからです。

残念ながら、鈴鹿市議会にも各派代表者会議というブラックボックスがまだあります。実は、ここでの議論は市民に公開されていません。公開されていない場所で、市民と議会の関係についてのことが話に上り、そこで決定されることは、議会と市民の関係において問題だと思います。

加西市視察の話に戻って、今回は杉本議員のお誘いで、他市町の議員の方々との視察となっていました。僕と同じように1期3年目の議員の方が多く、みなさん旧態依然とした議会に疑問を持っており、そのような方々との交流は、地方議会を覆っている問題の広さを感じさせられたと同時に、同じように活動している人たちもいることで心強さを感じました。

長いものに巻かれてしまうのではなく、自分の価値観を信じながら、一日一日の取り組みを進めていきたいと心を新たにしました。
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議決にまつわること

2010年01月09日 00時45分22秒 | Weblog
議決に関していろいろ考えることがあります。
議会としての議決に関する説明責任と、一議員としての議決についての説明責任があると思うからです。

議会としての説明責任は、質疑や討論、委員会審議など議決に至る過程を透明に、全てを公開することで、かなりの部分が満たされるのではないかと思います。
しかし、一人の議員として議決に臨む際、その判断に至る過程がどこにも現れていなければ、はたして、どこで説明責任を満たすのかと思います。

今のところ、鈴鹿市議会では各議案や請願に対しての、個々の議員の議決情報がでていませんが、やはり、議決情報について開示をするべき時に来ていると思います。
他市町の議会だよりなどでは、各議員の議決についてが掲載されているものもありますから、できないことではないと思います。

それでは議決につながる質疑や討論について、なんでもいいから行えばいいかと考えているかというとそうでもありません。やはり、他の議員からの質疑や、委員会審議などの過程と結果、そして他の議員討論なども踏まえた上で、討論で自分の考えることを述べるべきだと考えています。

非常に判断に難しいこともありますが、議決についてこのようなスタンスで考えることを自分に課しています。



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