鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

3月一般質問②:「地域公共交通の検討について」

2016年03月26日 18時51分50秒 | Weblog

 今回、タクシーを活用する考えで質問を構成。下敷きは、2008年12月定例会の一般質問と、2010年6月、2011年3月の質問。

▼過去の一般質問


 提案は、塩浜街道ぞいに長太から白子に至る地域をつなぎ、公共交通と公的施設を連携させ、地域活性化を考える社会実験を行うことです。行政の福祉事業などと、連携させてはどうか。組織機構改革に伴い公共交通は都市整備部に移管されることから、あらためて鈴鹿市の考えを問いたい。


 
 国土交通省のホームページに地域公共交通支援センターがあり、人口、人口密度、高齢化率、財政力指数などを入力すると、似た自治体での事例を検索できるようになってる。鈴鹿に似た事例を検索したところ、神奈川県秦野市での取り組みがでてきた。


 注目は、路線固定型乗合タクシーと、実証運行にあたって地域懇談会を設置し持続可能な公共交通の構築を行ったという点です。
 秦野市の事例を参考に、路線固定型乗合タクシーのような事業に投資すれば、地域的な公平性も図りながら実証運行ができる考えるが、鈴鹿市の考え方は。


― 答 弁 ―

 本市の公共交通施策は,公共交通空白地域の移動制約者の方々の日常の移動手段の確保のため行っている。
 本市の公共交通空白地域の考え方は,国の「地域公共交通確保維持改善事業」の補助要件にある「運行する区域の半径1キロメートル以内にバス停や鉄道駅等が存在しない、交通不便地域であること」に準じており、これらの地域に応じた、新しい交通サービスのあり方について検証を行っており、タクシーの活用も含め検討していきたい。
 塩浜街道沿いの本市東部地域は、近鉄名古屋本線があり、本市が考える公共交通空白地域に該当しない状況であり、現在のところ、本市が直接運行を行う公共交通サービスの提供は困難と考えている。

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3月定例会質問①:「バイクを活かす地域活性化」

2016年03月26日 18時37分02秒 | Weblog

3月定例会の一般質問で行った内容のうち、「バイクを活かす地域活性化」の質問と答弁の要旨です。

提案型の質問ですが、行政側には8割以上伝わったと実感しています。これからは質問の内容に沿って、いろいろと取り組んでいきたいと考えています。

*****************

 鈴鹿市の歩みの中で、バイクはロードレースの観光面だけでなく、市内ものづくり関連企業の成長にも関係している。鈴鹿市は地域活性化にあたって、鈴鹿というネームバリューを活かす資源として、バイクにもっと着目して良いのではないか。
 ひとつめの論点、鈴鹿市は鈴鹿8耐40回大会に向け、まちのムードづくりに取り組むべきと問う。来年、2017年は鈴鹿8耐の40回大会の年になる。鈴鹿市も一緒に盛り上げてはどうか。モータースポーツのまちとして、夏のバイクの聖地として、「鈴鹿」と明確にイベント名に入るコンテンツを活かすことは、鈴鹿市の観光政策にとって重要。また、BLF(バイクラブフォーラム)を、40回大会に合わせ第5回を再度鈴鹿に招致してはどうか。

― 答 弁 ―

 節目の40回大会に向けて、2輪関係者や関係団体と協力し,更なる情報発信の強化を行う。
 BLFはこれまで西日本を中心とした開催であり、関東地方などの人口が集中する都市の近隣で開催するなど、全国的な広がりにしていくことがBLFの目的を着実に達成することに繋がると考え、平成29年度の開催地の決定に向けては、主催団体を中心に協議を進めたいと考えている。



 ふたつめ、バイクでの観光ルート検討について。
 バイクだけでなく車でもそうだが、鈴鹿を訪れて頂く観光客の方々への情報提供は、観光スポットなどが“点”の情報で提供されているが、それらを線でつなぎルート情報として提供すべき。このような発想で、市内をバイクで巡る観光ルートの作成を、市民の皆さんからも提案を募ったり、市のライダー職員の力も活用すれば、バイクで鈴鹿に来て頂く方々に、より有益な情報提供が行えるだろう。市は、バイクでの観光ルートを検討できるか。


― 答 弁 ―

 現在策定中の鈴鹿市観光振興方針の中で,6つの柱の一つとして,広域観光による誘客を挙げている。
 バイクに限らず,自動車・ウォーキングなど,ストーリー性を持った広域観光周遊ルートの形成に取り組む。
 本市の豊かな地域資源を活用し,北勢地域11市町だけでなく,伊勢志摩地域などと連携し,新たな楽しみが発見できるルートの形成に取り組む。
 出会い触れ合いフェアバイクであいたいパレードなど,鈴鹿ならではのバイクのイベントも含め,関係市町・関係団体と協力し調整していく。


 3点目、交通教育の充実について。
 道路交通法の改正により、自転車の運転についても厳しくなり、また、事故の際に責任を問われる事案が増えている。ある意味、同じ二輪のバイクと変わらないのではないか。
 モビリティ関連産業が大きな存在であり、モータースポーツ都市宣言を行っている鈴鹿市は、少なくとも三重県内で率先して、交通教育の充実に取り組むべきと考えるが、教育長の考えは。

― 答 弁 ―

 鈴鹿市では各学校で交通安全教育に取り組んでいる。バイクの免許取得年齢を意識した教育を考えたい。


 4つめ、バイク産業を地域の誇りとするべき。
 モータースポーツに関わる人や、ものづくりに取り組む企業の人たちがあってこそ、いまの鈴鹿市があるだろう。鈴鹿市にとってバイク関連産業を伝統的なものと位置付け、地域の誇りとすべき。


 鈴鹿市は、このような企業や個人の方々に対して、たとえば“鈴鹿の匠”という表現を用いながら、一定の基準を設定した認定制度をつくり、バイク関連産業を地域の誇りとして位置付けてはどうか。また、このような“匠”の技術を継承するためにも、オリジナルフレーム製作特区のような構想も可能ではないか。

― 答 弁 ―

 経済産業省の「自動車産業戦略2014」では,国の施策に「二輪車戦略」を初めて位置付け,今後,国内市場のバイク産業の再興を図るための戦略の方向性や,バイクの利用環境改善の観点から駐車場整備などの施策が示されるなど,二輪産業の活性化に向けた取り組みが始まっている。
 平成26年4月に改定した鈴鹿地域産業活性化基本計画の中でも,「モータースポーツ関連産業」を,集積を目指す産業の4本柱のひとつとして加え,地域経済の活性化に繋げたい。
 平成25年には,中小企業地域資源活用促進法に基づき,県が指定する地域産業資源に「モータースポーツ関連製品・部品と加工技術」が指定された。指定されている地域資源を活用した新商品・新サービスの事業化を図る際に、地域産業資源活用事業計画を策定し、国の認定を受けることで、専門家による継続的なアドバイス、補助金をはじめ、政府系金融機関による低利融資、などの支援施策が利用できる。
 オリジナルフレーム製作特区のような新たな構想については,その特区の区域指定を企業が受けた場合,その企業にとって,どのような規制緩和が効果的なのか,必要性も含めて,今後業界団体の意見を聞きたい。
 バイク産業は,モータースポーツも含めて,鈴鹿のものづくり産業の歴史としての誇りであり,多くの国内外からのお客様に対して,本市のバイク産業の歴史をもらう等,継続的,積極的に情報発信していきたい。

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3月定例会討論

2016年03月25日 12時09分30秒 | Weblog

昨日の討論の基本文面です。

最終的には、直前に加筆したり、その場で言い変えたりをして臨みました。

***************

3月定例会に出された議案31・32・27号に反対、残り議案は賛成。

 反対議案について、大枠の流れは、市民税が法人税減税などにより約8千万円の減収が予想され、財政が厳しいと言われている中で、かつ、国保税の改定議案が上がっているにもかかわらず、経常的な経費の増額となる、特別職の期末手当増と一般職の給与改定は、いま行うものではなく、それを必要とすべき政策に充てるべきだということです。その考えの上で、平成28年度の予算を執行の過程で見なおすべきです。

反対議案について意見を述べます。

 特別職等報酬審議会の答申を受け、市長、副市長、教育長、常勤監査委員、および市議会議員などの報酬について、期末手当分で100分の10引き上げる議案31号と、人事院勧告を受け、一般職給与を引き上げる議案32号について、反対の立場をとります。

 両議案とも、1年さかのぼり適用され、27号の補正予算ベースで、市長と議員を含めた特別職の改定では234万4200円の増額、一般職では、給料表の改定と、期末勤勉手当支給率の引き上げ、地域手当支給率の引き上げにより、1億142万5千円の増額、あわせて1億376万9200円となります。そしてこの金額とほぼ同額が、今後も適用されることについて、現在の財政状況や政策課題などを勘案したとき、今定例会において決定するものではないと考えます。

 平成28年度一般会計当初予算では、市民税の減収が見込まれ、歳出では、医療費助成対象の拡大など経常的経費の増大につながる政策が計上されています。このような中で人件費分を増額することは、財政の硬直化を一層進めます。また、ラスパイレス指数についても、平成27年度の段階で100を超えているのは市内14市町の中で鈴鹿市を入れて5自治体であることを考えれば、鈴鹿市は今回の改定を見送る判断があってしかるべきでしょう。以上の理由で、議案31号と32号に反対します。

 次に議案27号 一般会計補正予算4号について、国民健康保険事業特別会計に対する一般会計から3億円の繰り出しと、28号の国保会計での4億7千万円の起債部分と関係する部分について、平成27年度の国保会計分に対する対応として賛同します。

 その他についてもおおむね賛同しますが、しかし、先に述べた31号と32号の特別職報酬と一般職給与に関する人件費関係部分で、1年さかのぼり増額する予算が計上され、それに異議があり、議案27号に反対の立場をとらせて頂きます。

 

それでは賛成議案について意見を述べます。

  まず、国民健康保険税の増額に関する議案17号、鈴鹿市税条例の一部改正について、国民健康保険税の増額が、多くの世帯に影響を与えることに懸念を持ちます。改定にあたっては、国保に加入している方以外の方との税の公平性のあり方、そして、一般会計からの補てんを考えるのであれば、その財源の議論について非常に大きな課題があると考え、非常に迷ったところです。しかし、以下に述べる理由で、賛成の立場をとります。

 国保税増額による影響について、上げ幅について割合(%)ではなく、金額的に大幅に増額になる加入者の方々への対応を考えるべきです。年額で数万円以上の増額を求められることは、生活の各方面への影響が必至であり、それらの人たちに対する相談事業の強化、またきちんと払っている人に対する支援策を検討し実行することで、影響の緩和に取り組むべきです。

 この点について、委員会審議における行政側の答弁において、丁寧な説明を行うこと、就労支援への取組、生活困窮者自立支援相談事業と連携して取り組むという趣旨で回答があり、行政側の意志が確認できました。

  国民健康保険の厳しい財政について、保険税の収納率が低いこと、それに対して医療費の増大を抑制できていないことが理由として挙げられます。また、構造的課題を抱えていることも事実ですが、この改善のためには、行政の努力と覚悟、加入者の方も含めた市民の理解、議会の取組、それぞれの上で行動することが必要だと考えます。

 行政の取組について、やはり覚悟を持った取り組みにかけてきた部分があるでしょう。

 国民健康保険税の徴収について、現在は納税課だけで行っていることが課題ではないかと、先の明石議員の一般質問で取り上げられていましたが、聞くところによると、以前から納税課と保険年金課の連携が、行政内部でも意見としてあるとのことでした。

 このことについて、委員会での答弁で、早急に保険年金課と納税課の職員を中心とした対策チームを立ち上げるとありました。ぜひ研究ではなく、平成28年度課税分から連携を密にし、実際に徴収にあたるべきです。ただし、単に徴収だけではなく、この過程で自立相談支援事業や就労支援事業などに力を入れることはもちろん、農業者や自営業者の方々に対する支援を積極的に行うべきです。

 また、納税に対する意識を高めることも検討すべきです。福祉施策において先進的な取組を実践している埼玉県和光市においては、例えば、子ども医療費助成の要件について、ホームページ上で条件のひとつに国保税の完納が書かれており、制度のあり方についての記述と含め市民意識に訴えかけています。鈴鹿市においても、医療に関するさまざまな行政の支援について、国民健康保険税の完納を条件に記述するなど検討するべきでしょう。

 医療費の抑制について、必要な医療は受けられるべきですが、一部のモラルの低い人たちや、過剰な医療を求める姿勢に対しては毅然と臨むべきです。なにより、健康であることを通じて医療費が抑制されることは、次の世代も含め、まちの財政にも大きなことであると同時に、個人の生活の質向上にもなるという意識を、市民意識として広めることは重要です。

 この点について、保険と健康づくり事業について部局を横につないだ連携強化、適正な医療についての啓発事業にも取り組むと答弁があり、行政側の意志が確認できました。

 別の論点として、国保税に関して値上げを止めるとなれば、当初予算も含め政策実現の優先順位を考えなおすべきです。

 例えば、当初予算には、医療費助成に関して0~3歳児の現物支給のための事務費が計上されていますが、これにより、国庫負担金の減額調整が入ることになり、0.86%、約1400万円強が国民健康保険に対する国庫負担金が減額される可能性があることを考えると、国保税に関連して、この事業のあり方も議論されるべきでしょう。

 国保財政支援のために一般会計から繰り入れることを選択するのであれば、その財源について、全体の政策実現の観点から見直しと整理が必要であり、議会も整理しなければいけないものです。その意味では、特別職の期末手当と一般職給与の引き上げは、矛盾した選択になるのではないでしょうか。

 ですから、今年度は改定でやむなしと考えますが、生活に大きな影響のある人に対する支援を行うことと同時に、今年度以降、収納率の向上や医療費抑制の実績が上がった場合、国保税の減額を検討すべきとして賛成します。また、これは議決されなければ難しいことですが、その財源として、特別職と一般職の増額分を国保税の支援に充てるべきと考えます。

 

 次に議案1号平成28年度鈴鹿市一般会計予算について、議案31と32号に関する報酬と給与増額分も入った予算となっていますが、その点は執行の過程、補正予算などで調整が可能と考え、当初予算全体については賛成します。また委員会審議を通じ、この予算において、国民健康保険税が金額ベースで大幅増額となる市民の方々への、相談事業の充実や、激変緩和の施策展開を行う考えが市にあると判断しました。ただし、国保税増税への対応と関連して、あらためて根本的に政策の優先順位付けと透明性の確保、説明責任を意識すべきです。

以降、いくつか意見を述べます。

 教育委員会関係について述べます。

 ひとつは、学校規模適正化の調査に関する1000万円ですが、質疑や委員会での説明を聞く限り、コンサルタントに依頼して行う内容としては、費用対効果の面から非常に疑問があります。教育委員会は業者選択をする前に、市議会に対して調査内容や目的などの説明を詳細に行ったうえで、業者選定を行うべきと意見します。

 ふたつめは、愛宕幼稚園解体に関する予算について、質疑や委員会での説明を聞いていても、市民不在の感覚はぬぐえませんでした。委員会では説明会と同時に市民意見を聞く場を持つべきという意見があり、それを行政も真摯に考えるとして賛同はしますが、先の12月定例会で意見したにもかかわらず、教育委員会は実際の行動を起こさず、今回、議案として出されていることについては、有権者教育やアクティブラーニングの推進を標榜する鈴鹿市教育委員会として、その意識に非常に疑問を持つものです。今後、他の施設で同様の動きを行政が行わないようにするためにも、今回改めて強く訴えさせて頂きます。

  生活安全部関係について、新組織に移行する前の予算ですが、後藤議員の代表質問での地域支援のあり方に対する答弁で、市長をトップとした推進組織を立ち上げ、職員を各地区に地域支援職員として派遣するとありましたが、いまだ鈴鹿市として地域の考えが定まっていない中で進めようとしていることが、委員会の答弁で透けて見えました。このような地に足のつかない取り組みは、住民の方々だけではなく、市職員にとっても大きな負担となることが懸念されます。

 行政として、地域包括ケアを念頭に置いた福祉面、コミュニティスクールを念頭に置いた子どもの教育面、市民の安全安心のための地区防災計画策定の防災面、それぞれを重ね合わせた考えを、議会に説明、協議したうえで、該当の事業に取り組むべきです。

 保健福祉部関係について、国民健康保険税が金額ベースで大幅増額となる市民の方々への、相談事業の充実や、激変緩和の施策展開を行うべきことは大前提として、意見を述べます。

 地域包括ケアに関する委員会での答弁を聞いていると、まだまだ鈴鹿市として地域包括ケアの考えが高齢者だけの考えであり、すべての市民を意識したものになっていないので、早期に考え方の転換を行うべきです。

 例えば、介護予防に関して予算では、65歳以上を対象に考える前提になっていますが、最近の研究では、40歳での運動能力が、高齢者になったときの認知症などとの関連が高いという考えもあるそうです。介護保険の被保険者の年齢を考えれば、当然40歳からの事業と意識すべきで、もっといえば、子どものころから意識してもよいはずです。同様の事業を整理して取り組むべきです。

 また、子ども医療費助成について、助成額が増加傾向にあり、中学生まで対象を拡大したとき約8千万円の影響があること、また現物支給については国保に対する国庫負担金の減額があるなど、制度を持続するためには、決して無料ではないことや、医療機関の適正な受診など、モラル向上の啓発を、これまでより強く取り組むべきです。

  総務部関係について、特別職報酬と一般職給与のアップ分が計上されていますが、市税で昨年より7800万円減収を予測する一方で、経常的な経費増を必要とする施策を盛り込み、多くの公共施設の改修の課題を抱えながら、国保税改定も議案として挙げている中で、この中身を計上した意識に大きく疑問を持ちます。意識改革を求めます。

  産業振興部関係について、バイクを活用した地域活性化に意識を持ち、鈴鹿8耐40周年に向けて取り組んで頂くことと、農業だけではなく漁業においても、近年の気候変動や自然環境の変化により受ける影響に対しての支援策はもちろん、あたらしい取組への支援を充実、検討して頂くように意見します。

 

 私は、議案31号と32号を否決することにより、特別職の期末手当と一般職の給与分をあわせて1億円の財源になり、27号の補正予算で1億、1号の平成28年予算で1億、そして、平成29年度の予算でも同額があるとすれば、平成28年度における国保税のアップはやむなしとしても、平成29年度に、合わせた3億を原資に、国保税の減額を考えることができると考えます。また、それ以降は、毎年1億円を、国民健康保険事業を支えるためとして、一般会計から繰り入れることができると考えます。

 また、政治の役割は政策課題の解決や実現にあるのだとすれば、投資的な視点から考えると、約1億円を毎年学校施設などの改修に充てれば、どれだけの改修が行えるのかを考えるべきです。また、経常的に必要となる人件費などで考えると、非正規職員の方々の待遇改善や、学校支援の職員をどれだけ雇用できるのかと考えるべきです。

 それらとあわせ、国保税についても考え、原案に賛成か反対だけではなく、その間にある考えも検討することが重要ではないでしょうか。

  それが今定例会で上程されている議案の議決に対しての私の考えです。

  以上で私の討論とさせていただきます。

 

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3月定例会議案について

2016年03月09日 13時32分20秒 | Weblog

3月定例会に提出された議案は、昨日追加で出されたものを含めて次のようになります。

大きな注目点としてあげられるのは、国民健康保険税の増額に関係する議案17号と議案2号で、負担の大幅増と税の公平性などを軸に議論が展開されるべきだと思います。

また、日程第4にある議案31号と32号は、報酬等審議会と人事院勧告にもとづき、特別職も一般行政職も100分の10年の収入が上がるというものです。厳しい財政状況や、実現しなければいけないするべき政策課題が山積している中で、はたしてこの議案が妥当なものであるか、その点をどう考えるかが課題と考えます。関係して議案27号の補正予算に、その分が計上されています。

 

 

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鈴鹿市の感覚に疑問(愛宕幼稚園解体費から)

2016年03月01日 18時38分29秒 | Weblog

今日の議案質疑では、予算案の中から「愛宕幼稚園解体費 700万円」についても問いました。

この質疑では、鈴鹿市の考え方に非常に疑問を持ちました。

 経緯としては、昨年の12月議会で幼稚園廃園の議案が可決され、その経緯の中で解体し駐車場にするという方向で考えていることが行政から説明としてありました。実際に、公民館利用の方々から駐車スペースが少ないということで要望が出ていることは知っていましたし、そのための対応もいくつかしていたので課題として否定するものではありません。しかし、それは幼稚園解体を前提にしたものではないことも知っていたので、12月定例会の討論の際に、以下の内容で意見しました。

 

 議案第89号 鈴鹿市立幼稚園条例の一部改正について,愛宕幼稚園と庄野幼稚園の廃園に当たっての条例改正と なりますが,愛宕幼稚園の園舎は,建設年度から考えて,まだ利用できる建築物のはずです。このような園舎の利用については,そこを卒園した児童なども含めた検討委員会を設置し,跡地利用を検討すべきと意見します。
 今後,このような動きというのは,市内全体に広がってくると考えております。
 このような形で跡地利用を考えることに,若い世代が参画することが,当然ながら,地域づくりにとっても重要なことだと考えますし,シティズンシップ教育という観点からも,重要なことだと考えますので,教育委員会につきましては,十分に意識してもらうように意見します。

 

 しかし、今定例会で予算案として出てきた内容に対して経緯を確認したところ、公民館駐車場の要望が自治会長から出ていること、全庁的にニーズを確認しても手を挙げるところがなかったことから、解体し駐車場とする予算を計上したという説明でした。聞き取りの中では、工事については秋から冬を考えているということです。

 話を進める前に、私は公共施設マネジメントの観点から考えて、感情的なことから公共施設を残していかなければいけないという論点で話をするつもりはありません。しかし、かかるコストやいろいろな要素をきちんと説明し、広く愛宕校区の住民も含めて施設のあり方を検討することは必要だと思っています。それが討論の文面になっています。

そのような立場から今回の行政の動きには疑問を持つ点、動きとして問題と考える点があります。

 

① 地域づくりの観点から考えて、施設のあり方の方向性を考えることに、多様な年齢での住民参加が行われていない。 ・・・ 12月の討論のあと、行政側が説明会を愛宕小学校区全体に行ったということはなく、幼稚園や小学校のPTA役員(OB・OG含む)にも意見が問われることはありませんでした。

② 地域づくりを進めるという鈴鹿市の姿勢から考えて、地域づくりの事務局をどう考えるのか整理されていない。 ・・・ 愛宕公民館事務所は狭く、地域づくりの事務局的使用は難しいと考えられます。このような状況がある中で、鈴鹿市は地域づくりを進めるといいながら、今回の施設について住民も交えて真摯に考えているとは思えません。

③ 実際のところ決定に至った大きな理由は、市役所内での決定であり、住民の意志が存在していないのではないか。 ・・・ 本当に市役所内で広い視点から議論しているのか疑問です。地域づくりはもちろん、子育て支援、地域包括ケアなどの観点からどのように公共施設や、拠点があるべきかと考えているのかは疑問です。

④ 子供たちの教育が大事といいながら、卒園した子どもたちや保護者に何も知らせずに決定をしている。 ・・・ 地域課題を考える教育がこのような教育環境でできるのか、非常に疑問に思います。

⑤ そもそも園舎を解体しなければ駐車スペースが確保できないのか。 ・・・ 次の写真のように、園庭の広さから考えて、10数台は駐車可能ではないかと思います。

 今回の件について、地域づくりや地域包括ケアなどから熟考して判断したとは到底思えません。縦割り行政の感覚で物事を判断したと感じています。ですから、愛宕幼稚園跡地の問題としてだけではなく、鈴鹿市が今後もこのような手法を行っていくとなれば、それはまちのあり方として大きな問題だと私は思います。そのことを議案質疑の中で強く感じました。そのような意識にはくさびを打たなければと思います。

 

 最後に、解体をすることは簡単です。しかし、一度壊してしまったら、二度と元には戻せません。この部屋で卒園した子どもや、それを見守ったたくさんの保護者の方々、関わったいろいろな方々の想いもこの園舎にはあります。地域の記憶として大事に考え、その上できちんとした説明と意見交換の上で、園舎の行方を考えることこそが、鈴鹿市にとって重要なことだと考えています。

 自分たちが育ったところやなじんでいたところが、いつの間にか壊されてなくなってしまうこと、そのことが子供たちにどのような影響を与えるのか、大人目線ではなく、そこを大切にすることが必要だと思います。

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議案質疑から

2016年03月01日 17時43分37秒 | Weblog

今日は議案質疑でした。
調査委託に対する市教育委員会の意識は疑問を持つところです。


学校規模適正化事業にあたっての調査業務は、各学校区ごとに中長期的な生徒数の動向を把握するため、専門的知見を持つコンサルを活用し、1000万円の予算をかけ行うということですが、それほどのコストをかける意義が説明からは伝わりませんでした。

◆小中学校の適正規模・適正配置について(文部科学省HPより)

普通教室へのエアコン導入可能性調査についても、説明を聞くなかで気になったことは、エアコンの種類についてや、PFIなどの手法についてということが調査内容の中心ということで、財政面などからの考慮や、校舎の断熱などの観点が希薄だということです。

エアコンについての議論は2014年の千葉市長熊谷氏のやり取りが参考になると思いますので一読していただければと思います。

◆ツィッターのまとめ

どちらも、今はよいとしてもそのコストの大半はこれからの世代が負担することになるのですから、その観点から十分な議論をするべきと思います。

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