議員のなり手不足と言われていますが、報酬や待遇面といったところからだけでなくて、議員としてのやりがいや、二元代表の機関としての視点なども含めた議論、選挙など議員に就く手法などの議論も必要かと考えます。
一方で〝議員はなにもしていない、なにしてるかわからない〟〝議員はボランティアでよい〟などと言われることも多いのも事実で、そのような言葉を耳にしたり、話題に入ったことがある方も多いのではないでしょうか。自分だけでなく、家族もそのような視線で見られたりするわけで、そのような状況で、積極的に選択する人はなかなか出にくいように思います。
議員は、行政から出される予算や決算、条例の制定や改正や廃止、財産の取得や処分などの議案を審議して、議決を行うことが地方自治法で求められる職務です。そして行政が行うことは、政策や財政、総務、福祉、教育、環境、消防と非常に多様で、それらがまとまる形の予算案などの是非を考えるには、それなりに全体を俯瞰しながら判断することも必要となります。
そのためには、鈴鹿市でいえば総合計画以下、都市マスタープランや各種計画を読んでいたりすることも大切ですし、そのもとに毎年の事業を追いかけて考えることも大切で、初めて取り組むには、少なくとも半年は費やす必要があるかもと考えます。
そして選挙ですが、都市型の街と地方都市、住民の方々の気質などによって違うとは思いますが、立候補や選挙活動といった点で性格傾向などで障壁を感じる方もいるなど、簡単なことではないと思います。
ですので、地方議会の議員選出について法改正やいろいろあるかもしれませんが、定数の一定割合を無作為抽出の住民から選出するということがあって良いかもしれないと考えたりします。また、年齢についても40歳以下の世代に重点を置くなどしてはどうでしょうか。そして任期は4年間の1期として、報酬等は規定通りにし、再度議員を望む場合は選挙に出て頂く形をとるのはどうかと考えます。
もちろん、無作為抽出でいきなり議員ということではなく、改選の数か月前に発表し、総合計画や都市計画、市町村決算カード、各種計画の読み込み、予算書や決算書の見方などの研修受講とセットという考えも含めてです。
そうすれば、多様な特性を持つ方の参加機会が確保できることが期待できますし、市民と議会と行政の関係について、議員の経験を持ち当事者の視点を持つ方が増えることで、理解も進むでしょうし、市民活動や議会活動の深化にもつながると考えます。
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