鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

6月3日の意見について

2020年07月31日 13時06分46秒 | Weblog

6月3日に鈴鹿市に提案や質問をしたことを掲載します。

■提案や質問について

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6月3「第三者機関の設置について」

 学校も再開され、市内では1月以降において市民の方に新型コロナウィルス感染もなく、県内においても1か月以上感染報告もなく入院者もいない状態になりました。しかし、北九州や東京では感染事例が報告されるなど、ウィズコロナのフェーズに入ったことを感じさせられます。

 このような状況の中でできることは、次の感染症流行の時期はもちろん、新型コロナウィルスの第二波、第三波がくるであろう前に、想定される状況やリスクを洗い出し、それに対する対応を事前に考えておくことだと思います。

 そこで以下の内容を提案させて頂きたいと思います。内容については、議会特別委員会に出す内容と重複しますので、回答を早急に求めるものではありませんが、ご検討いただければ幸いです。


■第三者会議の設置とリスク把握について

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〇第三者会議の設置について

 新型コロナウィルスへの対策について、国や県の指針などを参酌しながら、医師会などのアドバイスを求め、これまでも鈴鹿市の方針を定めていると思います。この件について、6月1日までは発生した状況などに対応していく形だったと思いますが、ウィズコロナの時代、今秋から来春にかけて第二波や第三波の可能性、他の感染症の流行なども考えられることから、1月から5月までの状況や対処を整理し、夏季の間に想定される状況に対するシナリオを作成してはどうかと考えます。

 そのためにも、感染症の専門家、医師会、福祉事業者関係者、学校教育関係者、幼保関係者、学童保育関係者、市社会福祉協議会、市内経済関係者、県内経済コンサルタント、社会心理学等を学んだソーシャルワーカー、公共政策関係学識者などで構成される検討会議を設置し、想定される状況とそれに対するリスク把握、対策手法の洗い出しに取り組んで頂いてはどうでしょうか。

 ウィズコロナの時代への対応、鈴鹿市の地域社会全体に広がる課題は、ひとつのことはそれだけで完結するのではなく、複数の課題と関わってくることになります。

 例えば、夏季における学校での感染防止対策と、飲食店をはじめとした経済活動の活性化は、別の次元にあるのではなく、実際は、鈴鹿市内における感染症の状況をどのように把握、分析して考え、市民の皆さんの行動とつなげるかというところで共通していると思います。そしてこれは、感染症などの医学的観点だけではなく、経済や社会行動との関連などと重なってきます。そのためには多様な視点で議論する必要があると考えるところです。

 ですから、第三者検討会議を設置し、そこで行われた議事内容と会議結果を参考に、対策本部会議で政策決定を行う形が、臨機応変かつスピーディに課題に対応していけると考えます。

 また、国や県の指針をそのままではなく、鈴鹿市として考えを整理し発信することが可能になることで、行政に対する信頼度が上がることも考えられます。

 会議の実施に当たっては、はじめはリアルで話す機会が必要とは思いますが、オンライン会議システムを活用することで、場と時間の制約を極力小さくできると考えます。

 あわせて、このような検討会議を設置することは、行政内で考えられる施策などの検証と検討を行えるだけではなく、議会を通じて提起される課題についても検討を行っていただけることが期待でき、政策判断にあたってもプラス面があると考えます。

 第三者会議の設置をぜひご検討いただきたいと思います。

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自死のことから考えること

2020年07月31日 12時47分37秒 | Weblog

 ここのところ、有名人の方の自死にはじまって、近鉄線での自死のニュースがあったり、コロナ下での自死の増加が考えられるなど、けっして他人事といえないことだということを、ひしひしと感じています。

 また、すこし前にはSNS上で自死に引き寄せられる人たちを誘い出して殺人を行っていた犯人もいますし、難病の方を死に送った人物もいました。それだけでなく、インターネットの掲示板などを通じて、駅から線路に飛び込む女の子や、自分の自死を中継していた人物の動画を、私自身も見たことがあります。インターネットが広がるとともに、自死の淵も大きく深くなっているように思います。 

 「生きていれば良いことがある。」

 たしかにその面があることは否定しません。しかし、そうとも言えない面があることも、一方にあるのではないでしょうか。その部分にしっかり目を向けて、社会のあり方を考えることも大切だと思います。

 私たちの心には、いろいろな人と関わって生活して成長する中で、いろいろな「タネ」が蒔かれているのだと思います。その「タネ」は、人と関わる気持ちを大きくするものだったり、学ぶことを楽しいと思えるものだったり、世の中をよくしたいと思う気持ちだったりのように、前に向いていくことにつながるプラスのものもありますが、恨みや妬みのように他の人を傷つけるものもあると思います。そして自分自身を傷つけたり、存在をなくしたいと思わせる「タネ」もあると思います。

 その「タネ」が蒔かれる人の心にも、いろいろな状態があって、いろいろな「タネ」が芽吹きやすいときもあれば、特定の「タネ」が芽吹きにくい状態のときもあったり、人それぞれだと思います。それに、いろいろな「タネ」が芽吹いても、その時々で勢力が変化して存在しているのだと思います。

 その「タネ」の中に自死も潜んでいて、多くの人は多少芽吹いても、心に根を下ろす前に抜くことができたり、枯らしたり枯れてしまったりして、大きな問題になることが少ないのかもしれません。しかし、急速に成長したり、いったん心に根を張ってしまったそれは、容易に根絶できないものになってしまっている可能性が高いのだと思います。

 心が元気な時は、草刈りをするように見えているものを刈り取って無くなったように見えても、根が残っている限りどこかでまた芽吹いてしまい、他の人に見えないところで心をむしばんでしまったりしていて、バランスが崩れた時に一気に他の気持ちを枯らして自死に向かわせるのかもしれません。

 そう考えると「生きていれば良いことがある。」というアプローチだけで社会の取り組みを考えていても、自死は減らないのではないかと思います。「人の心はやわらかく弱いもの」、「どうにもならないと追い込まれることもある。」、「自分もそうなるかもしれない。」という考えを、社会の取り組みの中に入れていくことが必要なのだと思います。それも口だけではなく、想像力を最大に広げて取り組むことが必要なのだと。

 新型コロナウィルスの感染拡大とその報道と共に、社会に広がった怒りや不安、焦りなどの感情や空気は、確実に私たちの心の中に影響を与えているはずです。社会を良くしていこうという前向きの気持ちに働いているのであれば良いのですが、他者に対する攻撃的な感情や排斥するような気持ちを持つ人が多くなれば、世の中に対する不安という空気が濃厚になっていき、それはじわじわと私たちをむしばんで行くと思います。

 今の状況で政策を考えるときは、表面的な活気などにとらわれるのではなく、人として生きることをしっかり支えるという観点が重要だと思いますし、自分の心のありようにも目を向け取り組むことが大切なのだと思います。 

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73例目と74例目の事案から考えること

2020年07月27日 23時19分28秒 | Weblog

 きょう、三重県で73例目と74例目となる新型コロナウィルス感染症患者が、鈴鹿市在住の20代女性と40代男性から出たということが公表されました。今回の事例も、ご本人も保健所もできうる対応をされているであろうことから、関係者の人権尊重と、過剰な反応による生活不安や攻撃的な行動につながらないよう、私たち一人一人が配慮と、冷静に判断して行動することが大切です。

 現在わかっている情報としては、女性は7月19日に名古屋市を買い物で訪れた履歴があり、7月21日に発熱し味覚障害と嗅覚障害の症状、23日に医療機関Aを受診、24日に発熱し味覚障害と嗅覚障害が継続、25日に医療機関Bを受診して医療機関Cを紹介され、医療機関Cで検体採取、26日に陽性が判明したということです。男性は7月15日から21日の間に複数回、愛知県との間で出張を行っており、7月21日に発熱、22日に医療機関A受診し解熱剤処方、25日に医療機関Aを受診、医療機関Bを紹介され受診し検体採取、26日に陽性が判明したと報告されています。どちらの方も7月27日時点で県内医療機関に入院しているということで、回復して陰性となるまでの期間、外出されるようなことはないと思います。また、どちらの方の濃厚接触者の方々は保健所による調査と検査、そして健康観察が行われることになっています。

 つい先日には名古屋を本拠地とするサッカーチームから陽性反応者が出て試合が延期されていたりもしていますし、愛知県や名古屋市の感染事例も多いままです。先日のブログでも書きましたが、やはり大都市の市中感染が広がっていることを予感させられ、全域というよりは、感染リスクが濃厚なエリアがあるのではないかと思います。7月23日から始まった4連休では、伊勢や鳥羽などで関東ナンバーの車が多く見られたり、観光客の方も多くきていたということを聞きます。鈴鹿市のショッピングセンターや観光地に来た方もいらっしゃるでしょうし、逆に鈴鹿市から県外の観光地に出かけた方もいらっしゃっただろうと思います。

 報告を読んでいくつか考えたことを行政に送信しました。以下はその一部です。

『 三重県知事は行われていますが、鈴鹿市としても自治体の情報として、大都市圏への移動や往来には感染リスクがあること、不要不急の大都市圏への外出は最小限にとどめること、感染予防と感染拡大予防の意識を持ってもらうように、強く発信すべきだと考えます。
 
 あわせて市民の皆さんに今後2週間程度は、個々人で行う感染拡大防止の行動、新しい行動様式への取り組みをしっかりして頂くよう、多様な手段を用いて発信するべきと考えます。犯人さがしよりも、極端に社会活動にブレーキをかけることなく生活を行うことも、新型コロナウィルス対策として重要な観点と考えます。
 
 また、鈴鹿市として感染拡大防止の行動を駅利用者の方に啓発するポスターを、できれば近鉄や伊勢鉄道、JRなどの公共交通機関事業者と連携をして市内の各駅や、ショッピングセンター入口に掲示してもらってはどうかと思います。
 
 そして、感染リスクは面として広がっている可能性があると思いますので、感染疑いがあると考えられる症状の場合、医療機関での受診の前に電話を医療機関にして頂くなど、医療機関での感染リスクが高くならないよう、医療機関が閉鎖ということにならないよう、医師会と協議することが必要になるのではないかと思います。 』
 
 今回の事例から、感染症の状況は変化しつつあると思います。ですから、鈴鹿市での新型コロナウィルス感染症の感染事例を特異な事例としてとらえるのではなく、だからといって安易にウィズコロナとして受け入れるということでもなく、いろいろなリスクを少しでも減らすために、個々の部署が関係する課題について関係の市民の方々と意見を交換したり、状況や情勢の変化に対して市民の皆さんも混乱しないよう、想定される状況に対しての考え方を整理し、全議員に対してそれを共有しておくことが、行政の動きの中でも大切だと考えています。 
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鈴鹿市の3例目の感染事例から

2020年07月24日 17時19分13秒 | Weblog

 きょう7月24日、鈴鹿市での3例目の新型コロナウィルス感染症の陽性者が出たことが公表されました。三重県で63例目となり、20代男性、鈴鹿市に居住し県外に通学する学生、23日に陽性と判明し、現在は県内の医療機関に入院しているということです。日頃からマスクを着用し、通学には自家用車または鉄道を利用してたということです。

 今回の事例について、ご本人も保健所もできうる適切な対応をされているであろうことから、本人さんと家族など関係者の人権尊重と、過剰な反応による生活不安や攻撃的な行動につながらないよう、私たち一人一人が配慮と、冷静に判断して行動することが大切です。

 5月25日に全国に対して緊急事態宣言が解除され、6月12日に東京アラートが解除されて以降現在に至っています。報道などでもありますが、東京や大阪、名古屋などの大都市を中心として全国的に感染事例が増えていることは、検査数が増えたことをわきにおいても、大都市の若い世代でそれが顕著になっていて、市中での感染がかなり広がっていることを予感させます。現在の状況から考えると、2週間後の感染者数がどのようになっているか、その時までの重症者数の推移なども含めて予算を許さない状況ではないかと思います。

 一方で、47例目の鈴鹿市での感染事例以降、三重県での感染事例の多くは、感染が現在拡大している地域との間での人の移動や往来に起因していることが多いのではないでしょうか。そう考えるとある程度、新型コロナウィルス感染症が感染者数が多い地域以外にも広がっているリスクはあると考えたほうがいいと思います。

 今となってはの話になりますが、初めは自分の居住する市町村、次に居住する都道府県内、そして都道府県をまたぐ地域と、政府・国が段階的に様子を見ながら行動範囲を広げていれば、状況はもう少し整理しやすく対処も考えやすいものだったのではないかと思います。当然のことながらウィルスにとって人間の決めた境界は意味はないものですが、人間自身が目安をもとに、自分の行動範囲の広さを、社会に対する責任とあわせて考えて行動することで、リスクは大幅に小さくできるものだと思います。

 私自身は新型コロナウィルスはまだ全容がわかっていない状況であるので、いろいろなことを慎重に判断すべきと考えることを前提にしながら、いろいろな情報を精査しながら、過剰に行動を制限することをせずに、日々の生活を送れるようにすることが大切だと考えています。そのために生活の安心や安全につながる必要な情報を公開し、施策に取り組むことが行政に必要なことだと考えています。

 気がかりなことはありますが、不特定多数の人がいるところに行くことを控えつつ、感染拡大予防のためにもマスクの着用を意識することと、外出をした時は手洗いなどもしっかりして、落ち着いて生活をすることが大切だと思います。

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鈴鹿市の事例から

2020年07月19日 18時41分25秒 | Weblog

 ここ数日、鈴鹿市での発生事例に関して、市民の方からいろいろとお声を頂きました。それらに関して、事実確認などを市の担当課をはじめとして、県の担当、知り合いの県議の方、市の担当部長と懇談しながら、市民・住民の皆さんが安心できる対処はどのような形か、意見交換や提案を含めて懇談をしました。

 今回の事案は、感染者の方が入院をせず自宅にいると新聞で報道があったり、県のホームページでも入院調整中という表記のままであったり、市中の噂でも自宅にこもっておらず外出しているようであるといった形で、住民の方だけではなく、関係地域で働く人などにも不安が広がっています。地域では極端な差別事例までは聞こえてきませんが、やはりいろいろな噂が駆け巡っていることには変わりありません。

 政府による「Gotoキャンペーン」も、東京をはじめとして多くの地域で感染事例が増えていることで、政府の思わう通りに進まなくなっていると思います。それらのことも踏まえながら、感染事例への対応は次のフェイズに移っているのではと思います。

 鈴鹿市や三重県でいえば、感染事例も少なく個人が特定されやすい状況もあることから、過度な反応が出ないように個人の人権を尊重しながら、感染事例の公開をしていくことはやむを得ないと思います。しかし、感染事例が増えてくれば、入院をしたくないと拒否する人も出てくることになり、そのような人には強制的な対応が難しい現状があります。

 それを考えると、個人の人権を尊重するという側面と、その人がモラルに沿った行動を行ってもらえないとするなら、周囲の人たちや周辺の人たちの生活の安全や安心を守るということを、どのようにバランスをとて考え対処するかが問われてくると思います。個人の人権に偏るあまり、周囲の人たちの安心な生活が脅かされるとすれば、周囲の人たちの人権はその時どうなるのかということにも、目を向ける必要があるのではないかということです。

 ひとつは情報発信があります。国や県、市町が発信する情報については、個人の尊厳と周囲の人たちの対応とのバランスを考えながら、できるだけ情報を出すことだと思います。今は、県がホームページで発表する情報に偏っていますが、状況を見ながら、適切に関係地域に対して情報を発信することや、いろいろな情報が集まりやすい議員も含めて、情報を公開してはどうかと思います。そうして確定した情報があれば、いろいろな噂や情報が入ってきたとしても、適切に正しい情報を伝えることができ、不安要素が小さくなると思います。

 また、感染リスクの不安のある地域に対しては、どのような生活に配慮するのか、もしも不安がある場合に、安心して受診できる体制が整理されているか、そのような点もあわせて伝えることはどうでしょうか。噂ばかりで不安が増える状況は、決して良くないと思いますし、もしもの場合の対応がしっかりあるということを伝えることは、一時的に受診相談などの情報が増える可能性もありますが、結果として、不安を抑制することができると思います。そのために、三重県と鈴鹿市はそこに配慮することが必要と思います。

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「健康」に目を向けてはどうでしょうか

2020年07月15日 01時25分24秒 | Weblog

 1月以降、新型コロナウィルスの感染拡大が問題となって以降、感染症の症状などについての情報や、ワクチンや治療薬のこと、PCR検査、感染予防対策などなど、テレビなどのメディアでは不安を掻き立てるような情報の切り取り方や口調で連日報道が行われています。ネットを見れば、科学的な分析の上の記事から、専門家といえども個人の主観による記事、そして眉つばではと思われる記事まで、膨大な情報が流れています。

 ウィズコロナの時代、ワクチンの開発が完成するか効果的な治療薬がはっきりするまでは、新型コロナウィルスと何らかの形で折り合いをつけて生活することになるでしょうから、健康であることの重要性、健康であることを個人が意識することの重要性は、より高まっているのではないでしょうか。

 ですが、健康であることについての情報はあまり見かけないように思います。それも誰かの力によって健康でいられるようにするという視点ではなく、自分自身が健康であるように生活するという視点からのものです。ワクチンや治療薬も大切なことと思いますが、自分自身の免疫力や病気に対する抵抗力、体力がまず大切だと思います。

 健康について考えると、身体だけでなくメンタルも重要になります。3月以降これまで、「感染しない、感染拡大をしない」ということ以外、健康に関することにどれだけ注意が向けられていたでしょうか。取り上げられていないことはなかったにしても、他の情報に比べて微々たるものだったのではないでしょうか。

 身体面については、身体を動かすということですから、高齢者のフレイル予防やコロナ太り対策のような形で取り上げられていましたし、私たち自身もある程度は意識していたのではないかと思います。それでも、私たちもなるべく自宅で過ごしていた期間、子どもたちの長い休校期間は、体力の低下を伴っていたと思います。およそ半年間の運動不足の影響を私たちが乗り越えられたのは、ある意味、それまでの活動による貯金を使っていた、貯金があったからではないでしょうか。

 そう考えると、新型コロナウィルスの感染が全国的に広がり、鈴鹿市においても感染事例が頻発すると仮定すると、そのような事態になる前に体力の貯金をすることを考えたほうが良いと思いますし、自治体の施策で体力作りにつながることについて、できるだけストレスなく行えるようにする必要があると思います。

 もうひとつの健康、メンタル面、心の健康のためには、社会の中に存在しているいろいろなストレス要因や不安にどう向かい合い、それらに飲み込まれないようにするにはどうすればいいのか、そのことを考える必要があると思います。そのためには、緊急事態宣言が終わり、新しい生活様式といわれるものの中で生活するようになった今、この期間の中でも、心が不安にとらわれないようにすることが大切だと思います。しかし冒頭でも書きましたが、いまメディアなどで流されているのは不安を掻き立てる情報がほとんどで、それは社会に不安を充満させていると思いますし、それがインターネット、SNSなどで増幅されながら渦巻いていると思います。

 また不安につながる要素として、PCR検査が行われる数は現時点で限られていて、どれだけの人が感染していないかが定かでないまま、新しい生活様式といわれる考えのもと、感染拡大の抑制のためといえば聞こえはいいですが、誰もが感染している可能性があり、誰が感染しているかわからないという前提で、いろいろな対策が考えられ、子どもたちから高齢者までそのもとで生活しています。これは一見安心できているようで、実際は日々ストレスを少しずつためているのではないかと危惧しています。

 このような形で社会に充満している不安やストレスは、社会の中でつくられたものであり、自分の力だけではどうすることもできないものがあります。であれば、社会として意識して不安やストレスを低減するように考えることが必要だと思います。そのためには、科学に基づいた情報を適切に公表することと、その際に、それによる心理的な影響にも配慮することが必要で、個人の心理面と社会心理とを考える必要があると思います。

 感染予防は、モノや仕組みに頼る前に、心身が健康であることが大切なはずです。健康であることを当たり前と考えて意識しないでいると、いざという時に健康な状態でいられず、感染リスクを高めてしまうことになります。いま一度、健康に生活することを、身体的な活動と心の活動の面から考えていくようにしてはどうでしょうか。鈴鹿市に投げかけたいと思います。

 

 

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三重県47例目の感染事例から

2020年07月11日 10時44分00秒 | Weblog

 7月10日、三重県で47例目、鈴鹿市民としては初となる、新型コロナウィルス感染症の陽性患者が確認されました。現時点で、三重県からは接触者調査を行い、接触のあった医療機関の11名の方全員にPCR検査を実施、結果はすべて陰性だったというところまで公表されています。感染者が見つかったということについて、慎重に考えて対応する必要があると思いますが、一方で、感情的に物事を考えすぎることも避けたほうが良いと思います。

 7月8日には鈴鹿市議会の新型コロナウィルス対策特別委員会が開かれ、そこで重症者受け入れの病床は24床で現在はすべてに空きがあること、軽症者の受け入れ先についてスポーツマンハウスだったのですが、宿泊予定者の振り分けなどをしながら、東京で行われていたように県内の宿泊施設を利用するという方針が説明されました。医療体制について考えると、現時点で余力がある状態で、ひっ迫しているわけではないので、その点で過剰に不安になることはないのかと考えます。

 だからといって、自分自身は楽観的に物事を考えているわけではありません。新型コロナウィルスが存在しながら生きていく今、感染症のリスクのことを踏まえながら、極端な行動を取らなくても生活を継続することを考えることが大切と考えています。

 今回の事例について、感染者の方は7月1日から2日にかけて公共交通機関を利用し、一泊二日で東京を訪問、その際、接待を伴う店等を利用し、その店で接触した方が陽性で、そこで感染したものと考えられているということです。そして、4日に医療機関Aを受診、6日に 発熱、8日に帰国者・接触者相談センターに相談、9日に PCR検査により陽性が確認されたという流れです。東京から帰宅後、近所への買い物のため、自家用車で数回外出していたということで、ここでの行動がどのようなものだったかということは、今後、三重県・保健所などの調査でわかってくるのではと思います。

 言えることは、感染者が継続して見つかっていて、その数も増加傾向の地域との間の人の移動、往来は感染拡大のリスクが大きいことが明らかだということでしょう。これについては、鈴木英敬三重県知事も7月3日に不要不急の移動を控えることを発信されていらっしゃいましたし、昨日も発信されています。

 私たちが今とった方が良い行動は、感染者が広がっている地域への不要不急の行き来を控える、もし必要があり行き来する場合は感染リスクの高い行動は控える、感染拡大地域から鈴鹿に戻ってきたら2週間は感染予防の行動に十分配慮して生活すること、そして移動をしない場合も、手洗いの励行やマスクの着用など、新しい生活様式を意識をして生活するということでしょう。ウィズコロナの中で生活することがよりはっきりした今、国や県はもちろんですが市についても、リスクコミュニケーションに配慮した情報の公開と、科学的な知見を踏まえた取り組みが重要になると思います。

 

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今年度の修学旅行の検討から考えること

2020年07月10日 00時43分24秒 | Weblog

 鈴鹿市内小中学校の今年度の修学旅行の目的地として、県内の伊勢志摩地域や南勢地域などが候補にあがっていると聞いています。実施にあたっては、新型コロナウィルス感染症対策だけでなく、南海トラフを震源とする東南海地震の可能性を排除しないことが必要なことと考えます。また、自分たちは京都・奈良でしたし、自分の子供も京都・奈良でしたが、今回の動きは良いものと考えています。

 その理由は、知っているようであまり知らないところも多いだろう同じ三重県内の地域を訪れることは、長い目で考えるとき、何らかの形で地域に愛着を感じるきっかけになると思うからです。また今後、地域と関わり探求学習を進めるにあたっても、修学旅行が県内であることは意義があるのではと思います。それと、ある意味で鈴鹿市外や三重県外で支出していたお金が地域内循環の中に入ることも意義があるのではと思います。

 だからといって、京都や奈良などを訪れることや、東京方面に訪れることを否定しているわけではありません。それぞれの地域にはそれぞれのよいところがありますし、訪れる過程などで集団行動をすることは意義があることだと思います。しかし三重県の南部地域にもよいところがたくさんありますし、同じ県内だからこそ考えることもたくさんあり、教育的な側面からの修学旅行の意義は決して低くはないと思います。

 ただ、夏季であれば海や山、川などの自然を体験することが組み入れられるでしょうが、秋になると自然をどう組み入れるか、それらとそれぞれの地域の地域資源を活かした行程の検討がポイントになると思います。この点については、自治体間の連携、それぞれの教育委員会の連携などで補完できるところだと思います。

 個人的にですが、例えば尾鷲や熊野方面を目的地に選ぶとするなら、行きの行程で高速道路を安易に使うのではなく、国道42号線に沿って下道で走っていくのが良いと思います。大内山から紀北町に抜けるとき、山の中を走っていたと思ったら、トンネルを抜けると眼下にまったく違う景色、実は山の上に居て海が見えるという経験をしてほしいなと思います。

 もしかすると、伊賀方面という可能性もあるかもしれませんが、どこを目的地とするにしても、修学旅行の教育的側面を大切にして頂きたいと思います。地域資源の話だけではなく地域課題についても触れることや、鈴鹿と比べてどうなのか、鈴鹿に住む自分たちから見てどうなのか、短い時間でもワークショップ的なことを行ってもらうといいなと思います。

 

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