鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

議会の存在とは?

2023年08月26日 18時50分47秒 | Weblog

今日、市役所12階で鈴鹿市子ども会議が開催されていました。代表として参加された市内の公立小中の生徒の皆さんは、3分程度の短い発表でしたが、自分なりに課題を考え、いろいろなことを調べ、そして提案などを行っていて、非常に良かったと感じています。

一方で、一番気になったことは、正副議長は出席しているものの、その場に議会はなかったように感じたことです。議会はなかったというのは、行政に対して委員会を通じてだけではなく、個々の議員からも一般質問を通して政策提案が行われ、そのようなこともあって、市長以下行政が政策選択をしていることが見えなかったことです。

例えばオンデマンド交通などは、多くの議員が質問をしたり窓口で懇談をしたりという形で働きかけています。その部分が見えないまま、誰も触れないままで、市長が考えていると話してしまったら、子どもたちはどう考えるでしょうか。

また、市長も子ども条例の制定に触れることが多くなったのですが、今回の選挙で公約に挙げられたことは確かですが、その経緯の中、令和元年に出された市議会地域福祉委員会の提言に、行政として向きあってなかったことも事実としてあります。(議事録に関して下部の参考部分に掲載)

前年からの継続委員として発言したため、下記の部分では名前が載っていますが、自分がということではなく市議会地域福祉委員からの提言を、どのように市はとらえて事業を行っていたかをお読みいただければと思います。

お読みいただければ、市長が取り上げる4年前に議会から意見をしていたことがお分かりいただけると思います。なお、議会提案でもできるのではないかという話もありましたが、子どもの参画の部分などに時間をかけることや、コロナ禍、子ども基本法制定などもあり、動向を見ていた部分はその後の委員会にありました。

 

【参 考 1】令和元年度 市議会からの提言について

(2)子どもの権利について
① 条例の制定を念頭に、虐待など、子どもを取り巻く課題と、その課題を解決するための取り組みを全庁的に整理すること。

② 条例制定の検討に当たっては、庁内組織をはじめ、民間機関、市民などから幅広く意見聴取を行い、市全体の事業の検証も合わせて行うこと。

 

【参 考 2】令和3年地域福祉委員会(2月1日開催)

○中西委員  資料をいろいろ見させていただいて,昨年度策定されたいろいろな計画の中で子どもの権利を位置づけて取り組まれているということは,まずもって評価させていただきたいと思います。

 しかし,提言というのは委員会の議論を経て,委員長が意見をまとめて議会を経て提出されているということで,一般質問とは違って相当に重いものであるはずです。私たちはその意識でやっていますが,今この資料を一通り見させていただきましたが,前年度の委員会では,子ども条例の制定を念頭にする,また条例制定の検討ということで,そこまで踏み込んでいるにもかかわらず,今回の資料のところで一切その点の説明が読み取れないというのは,これは行政の仕事としていかがなものかなというふうに考えております。それで,今,取組は言っていただきました。条例というところに焦点を当てて,この令和2年度のところ,どのように担当部局内で検討されて,現在どのような考えに至っているのかということが分からないので説明していただきたい。

 それに当たって3点をお聞きしたいんですけど,1つ目,提言(2)の②で表されている条例の制定の検討というのは,条例を制定するかしないかも含めて考えるということで,その点というのは本当にきちんと庁内で議論されたのかどうかということの説明を時系列を含めて言ってください。

 また,提言の中に条例制定の検討に当たって,民間機関,市民など幅広く意見聴取を行いと意見も入っているわけですけれども,その点はどのような実績があるのかということを聞かせてください。まず,そこまで聞かせてください。

○伊藤子ども政策部参事兼子ども政策課長  子どもの権利条例の制定につきましては,先ほど資料に基づき説明をさせていただきましたけれども,市としての考え方は,鈴鹿市まちづくり基本条例に4つの子どもの権利を明記していると,また子どもの権利を理念にとどめず具体的な施策や実践に生かしていくことで,子どもの権利が守られるまちづくりの実現に努めていくということとしております

 部内での検討過程でございますけれども,年度の当初の部の計画の際に,部内で幹部が寄りまして検討させていただいておりますので,その中でも議論を当然させていただいております。また,この権利条例の制定につきましては,令和2年の9月定例議会におきましても一般質問で頂いておりますので,その際にもお答えさせていただいておるんですけれども,この答弁をするに当たって,考え方を整理するに当たりましては,部内での検討を経た後に,二役も含めた調整の場でも協議をしておりますので,こういった形で検討しているというところが実情でございます。

※まちづくり基本条例でいいというスタンス

 もう1つの,条例制定の検討に当たって,民間機関,市民などから幅広く意見聴取を行ったということに対しての実績でございますけれども,説明資料にも記載をしておりますけれども,21世紀の子育てを考える会.鈴鹿さんからの報告書におきまして,子どもの権利条例制定についての意見をいただいております。また,9月には末松市長との面談も行っておりまして,その場で市の考えについてもお伝えしているというところでございます。
 以上でございます。

※委員会提言の形ではない意見聴取

○中西委員  過程は分かりました。ただ,この昨年度もコロナでいろいろな影響があったわけですけれども,その過程の中で新型コロナ対応交付金でのいろいろな事業があったわけですけれども,子どもが関係する事業であった中で気になったことは,結局のところその事業を行うのが非常に狭いところになっていないかなと。子どもの権利から考えていけば,全ての子どもに対してどうなのかという視点が出てくると思うんですけれども,その部分の視点というのが非常に少ないのかなと。

 そういう意味で言うと,子どもの権利ということに関しての鈴鹿市の現状の浸透度合いというのは,こういう職員研修を行っていただいているということもありますが,まだまだ低いのではないかなというふうに考えるわけですね。そのようなことを考えると,子どもの権利ということを通じて,鈴鹿市の政策がより子どもも意識したものに取り組んでいこうと思うと,やはり行政職員や私たち議員や市長というのは替わっていくわけですよね。

 当然,年を取れば替わっていくというのがありますから,替わっていってもその考え方というのが,鈴鹿市の中で価値観として位置づけられてくことが重要なわけですよね。まちづくり基本条例のところに,子どもの権利が記載されるに当たっても,かなりの議論が現場でもあったと思います。そのときよりも,今,子どもの貧困課題を考えれば,そこから特出しして条例を制定するということは,これは鈴鹿市にとって必要だというふうに考える方が多いからこそ,委員会で会派等も超えて意見がまとまったわけですよね。

 そういうふうな経緯も含めて,もう一度お聞きしたいんですけれども,今,私がこういったお話しをさせていただいたことも含めて,まだ今年度,この子どもの権利ということについて,条例の制定について検討を改めて行うのかどうかも含めて,予算的なことを考え,予算配分を考えているのか取組を考えているのかということをお聞かせください。
 すみません,委員長。予算審査というよりも,この継続性,もう終わったからということではなくて,ニーズがあるということに対してどういうふうに判断をしているのかという観点で聞かせてください。

○伊藤子ども政策部参事兼子ども政策課長  コロナの対応の交付金が今年ございまして,まずそこから少し説明をさせていただきますと,子どもが関係する事業というのはいろいろありまして,私どもの子ども政策部子ども政策課としては,御案内のとおり,鈴鹿サーキットで利用できるチケットの配付事業でありますとか,独り親世帯を対象とした鈴鹿まるごと応援券配付事業というのをさせていただきました。子ども政策部局以外についても,例えば産業振興部局におきまして,キッチンカーを放課後児童クラブに派遣していただくような事業もさせていただきました。
 市の職員としての意識についてなんですけれども,庁内掲示板での掲載による啓発というのは先ほど述べさせていただきましたけれども,いろんなそういう取組をしていく中で,例えば他部局からいろんな事業の提案であるとか,相談を受けるようになってきたかなというふうに考えております。
 具体的に申し上げますと,他部局の主催のイベント内で子育て支援事業の紹介をするといったことでございます。最近では,1月に産業振興部局で企業交流会でありますとか,お仕事フェアというのもさせていただいておりますし,また資料には,じんけんフェスタも載せさせていただきましたけれども,そういったイベント内におきまして子どもの権利のことでありますとか,子育て施策全般の紹介をさせていただいております。こういった取組については,職員に対する啓発を続けることによって,少しずつ意識が高まってきたかなと思っております。

 条例の制定につきましては,市といたしましては現時点では条例の制定ではなくって,具体的な取組をしっかり進めていくことによって,子どもの権利が守られるまちづくりを進めていきたいという考え方でおりますので,新年度予算に向けたお話もいただきましたけれども,現時点において新年度予算に,子どもの権利条例制定に向けて予算計上を行っていくというふうな考えではいないというところが現状でございます。
 以上でございます。

○中西委員  現状は分かりました。二役も含めての考えということなので,現時点として受け止めさせていただきます。次年度の取組の中で──ああ今年度ですね,厳密に言うと──今年度の取組でできればチェックシート作って配付して事業に取り組んでいただくことなど検討していただければなと思います。

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将来は夢だけでなく課題も明らかに語るべき

2023年08月21日 15時22分42秒 | Weblog

今日の午前中、8月19日に会派市民の声で行った市民の皆さんとの意見交換で、パブリックコメントとは別の流れで気になった点を、複数課で意見交換しました。

それは端的に言葉を整理すると、あるご意見をお聞きする中で私が「鈴鹿市公共施設等総合管理計画の中で、今ある公共施設をすべて残していくことは不可能ということが示されているんです。」と話したところ、「そうであれば、課題と考えていることに対する自分の考えも、また違った形になっていたと思う。」と話されたことに関してです。

鈴鹿市公共施設等総合管理計画そのものは、広報すずかで特集されていたり、市ホームページにも掲載されているもので、そう見ると市民の方に伝わっているように考えられますが実際は伝わっておらず、総合計画の策定だけでなく、いろいろな政策課題を考えるときに、公共施設から見える鈴鹿の課題が、市民の方と共有されていないと考えられるのです。

それは税収が今以上にならなければ、「今の状況の延長では、全ての公共施設を維持することはできない。」ということに尽きます。

公共施設は一例ですが、総合計画は夢物語ではないはずで、やはり、将来のリスクや懸念の存在を、市民の方にも伝える責任が市長以下行政にはあるはずです。

また、個別の事案については担当レベルでの説明で良いかもしれませんが、政策の大きな部分については、その内容に応じた幹部職員、もっと言えば市長もしくは副市長が説明する点と考えます。

そのように考えながら、市の課題を見える化して話すこと、計画や資料などにしっかり書き込むことが必要だと意見をしながら、担当課と話をしました。

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