鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

定数減を考えるときに

2015年04月30日 11時30分14秒 | Weblog
2期目の4年目に鈴鹿市議会定数削減の請願があり、請願が今年の3月定例会で不採択となった経緯や、3月定例会での討論などは以前からブログに書いていますので、ご存知の方もいらっしゃると思います。基本的な考えは以前と変わらず、人口減少と税収の減少や、他の自治体での動きを踏まえ考えると、鈴鹿市議会は定数を削減すべき時期だと考えています。

 今回のブログで考えたいことは、議会定数のあり方についてこれからの世の中の動きを考えるとき、単純に数のことだけでなく、年齢構成についても考慮すべきということです。
 年齢構成については、それぞれの自治体によって状況も違うことなので、一概にすべての議会であてはまることとは思いませんが、若い世代の政治参加や女性の政治参加を考えるとき、年齢の上限が設定されていないことが、障壁のひとつになっていると考えられないでしょうか。

 一般的に考えて、年齢を重ねるほどに交流が増え知り合いが多くなることはある意味で普通のことだと思います。就労や社会的活動はもちろんですが、家族間の関係などでも人の交流が増えます。これは、いかに知り合いが多いかどうかが問われる部分の多い選挙では、若年層に対して高齢層が有利な体制がはじめからあるといえるでしょう。
 さらに現職議員となれば、そこに議員としての実績も重なり平常から認知される機会も増えるわけですから、なかなか若年層が年配の議員に対して、立候補して地方政治に参画することは難しいのではないでしょうか。
 このことは若年層の政治参加という側面だけでなく、女性の政治参加についても大きな影響を持っているのではないかと思います。

 とすれば、議員定数を削減ということを考えるとき、単に数の議論だけしているだけではいけない局面に来ていると考えるべきです。鈴鹿市においても、選挙に出ることは自由であることを前提としながらも、多様な年齢層や社会的立場の方が参加しやすい環境をつくるために、年齢について考える時期ではないかと思います。
 同時にその他の要因、「地盤・看板・かばん」から関連することについても考え直すことが必要ではないかと考えるところです。

 もちろん、年齢が全てとは考えていません。このような機会に、求められる議員像とは、良い議員とはなどの議論を、住民全体の課題として考えることが大切だと思っています。
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ありがとうございます

2015年04月28日 10時23分57秒 | Weblog
みなさまのお力を頂き、鈴鹿市議会議員として3期目を迎えることができました。
みなさまのご支援、誠にありがとうございます。

■鈴鹿市議会議員選挙結果

昨日は午後から当選証書授与式があり、晴れて正式に市議会議員となりました。
市長をはじめとして32名の新しい議員がその場に揃い、これからの4年間に向けて証書を受け取ったということは、自分自身に応分の責任があることを改めて感じさせられます。
まして、同志として市政に取り組んできた仲間が数多く市議会の場を去るなど、現職議員として積み重ねたものを活かさなければいけないと考えています。


この3期目、これまでと同様にまっすぐ市政の課題に向かい合い取り組み、責任ある世代としてこれまで以上に頑張っていきますので、これまでと同様にご意見などお聞かせください。

重ねて、今回の市議会議員選挙にあたり、ご支援を頂き誠にありがとうございました。
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気候変動への備え

2015年04月25日 00時44分14秒 | Weblog
災害対策というと、巨大地震と津波がどうしてもクローズアップされていますが、鈴鹿市の将来を考えた時、気候変動についてもっと真剣にいろいろな可能性を検討し、リスクマネジメントを行うべきだと思います。
ここで言いたいことは、亜熱帯化でエアコンが必要だというような議論ではなく、重要な食糧との関連について、もっと基礎自治体でも考えるべきだろうということです。

気候変動というと温暖化がすぐに連想され、熱中症などと関連付けられていろいろなことが議論されますが、寒冷化の可能性についても議論をするべきだと思います。
寒冷化についてどの程度となるかはわからないところがありますが、今後、世界各地で大規模な火山噴火が続き、噴出物が大気圏に大量に排出されることになれば、日光が遮断され寒冷化の可能性も非常に大きくなるでしょう。このことは、過去の大飢饉の際に火山噴火が関係してきていることでも、想定されるリスクだと考えます。

温暖化と寒冷化に共通するリスクとして、やはり私たちが考えるべきことは、命と直結する食糧生産との関連です。
農業においては植物の成長において、平均気温や日照時間が大きく影響することは、水稲栽培においてよく見られることです。他の作物についても、気温との関連で栽培適地が変わっていくなどのこともあります。
植物はコメや麦だけでなく、その他の野菜類も同様ですから、気候変動の影響は農業に大きく出てくると予想されます。これは、想定される中で大きなリスクでしょう。

このようなリスクに対して、私たちは食糧備蓄の考えも含めた自治体での食糧政策はもちろんのこと、想定される気候変動リスクに対して、気候に応じた品種での対応を考えることや、もしかすると、ハウス栽培や植物工場のような対応を想定することが求められる可能性があるのではないかと思います。これらへの対応は、応分の投資が必要と考えます。

別の視点から考えると、気候変動に対して私たちは私たちの生活環境の維持を機械に頼るためにコストをかけることを考えることよりも、まず、いろいろな気候変動の可能性に対して、柔軟に対応するための施策が何かを考えるべきだと思います。

鈴鹿市においても、県の農業試験場などと連携して、気候変動が起こった場合の栽培作物の検討を行ってよいのではないかと考えます。それは、次の世代のために投資であると思います。私自身は、自治体としてコストをかけてよい領域、かけるべきことだと思います。
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投票に行きましょう!

2015年04月24日 10時53分17秒 | Weblog
4月26日の投票日が迫りました。
期日前投票所も鈴鹿市役所とイオンモール鈴鹿に設置されています。
ぜひ皆さん投票に行きましょう。
鈴鹿市選挙区の投票率を三重県内で一番にするつもりで、
知り合いの方にも声をかけて投票に行きましょう。
それが鈴鹿市を変えるための一歩です。
投票に行かず姿勢を遠くから眺めるのではなく、
投票に行ってそこから市政に意見をしていきましょう。
その際は、市議会議員としてぜひ私の名前を思い出してください。

投票に行くことについて、
川崎市議会議員の小田理恵子さんの漫画を拝借しました。



川崎市議会議員 小田理恵子さんのホームページ

ぜひぜひ皆さん投票に行きましょう!
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教育施策の充実について

2015年04月24日 10時31分24秒 | Weblog
教育施策の充実について、いま鈴鹿市の子どもたちのために求められていることは、厳しくなることが予想される財政状況を前にして、ハード面での教育環境の整備を考えることも重要と思いますが、やはり、ソフト面での教育環境の充実に鈴鹿市は取り組むべきだと考えています。

 ソフト面について、学力が全国的にみて低いという課題が鈴鹿市の教育にはあります。テストの点の向上という指標で教育をみることは、客観的な分析のために重要だと思います。このような学力の向上のために、授業改善などの教育施策の充実に取り組むこと、そのために教員の方々の負担を減らすことについて、行政サイドからできる取り組みを推進するべきだと考えています。
 また、子どもたちの教育の充実についてもう一つ大切な視点は、子供たちの成長後を見通した、子どもたちの多様な可能性を広げるための教育施策の充実です。昨年の8月に私は鈴鹿の伊勢型紙をテーマにしたi-Clubの活動をお手伝いしました。
i-club
このような教育メニューや機会を鈴鹿市の子どもたちにより多く提供して体験できるようにすることが、鈴鹿市の教育施策の充実にとって重要だと考えています。
そのためには学校図書館でのICT環境の整備は必須だと考えますし、一刻も早く取り組まなければいけないと考えています。

 ソフト面の別観点について、子どもたちの心の成長を支えるために、私たちはより多くの人とふれあう機会を学校を通じて持つことができるようにするべきだと考えています。現在の多様な社会環境の中で、必ずしも生活環境も含め恵まれた子どもたちだけではありません。人間関係が不安定であったりその関係のあり方が貧弱であったりすると、子どもたちの成長の過程においてマイナスの要因も多くなるでしょう。この点について、親が子供の面倒を見ることが第一だということにとらわれず、社会として支える仕組みを学校を通じて構築することも、鈴鹿市の教育施策の充実の中で大切な観点だと考えています。
そしてその施策は保護者を通じて行うのではなく、子どもたちに直接行う形で実現すべきだと考えています。

 ハード面について、鈴鹿市の教育施策として向かい合わなければいけない課題は、公共施設マネジメントの観点から、老朽化してきている校舎や屋内運動場(体育館)の改修のあり方について、今後の人口減少による影響や、居住地の移動による一部地域への人口集中などの影響を踏まえながら、施設の更新に取り組まなければいけないということです。複合化施設にするという考えもあるでしょうが、この点に道筋をきちんとつけることが、いま鈴鹿市には求められています。
 この点は校区再編といった課題と、同時に地域コミュニティのあり方にも大きく影響を与えるモノであり、地域包括ケアシステムの構築が求められている現在、一刻も早く取り組まなければいけないものです。しかも、短期的な観点や感情的な部分を乗り越えるために、将来を見通した住民合意の必要な領域でもあり、都市マスタープランなどとも重ね合わせながら取り組まなければいけません。このようなことが整理されたうえで、季節による教室内の環境の変化への対応を考えるべきでしょう。

 これら以外にも教育施策として、学校の部活動などの改革に取り組んでいくことを考えています。部活顧問を外部指導者を積極的に活用するなどして、学校教員の負担を軽減し、教員の方々には教育指導の充実に取り組んで頂くようにし、一方で生徒たちにはその熱意や技術能力に応じて、自分に合った活動の場を提供できるようにするなどについて検討していきたいと思います。
 部活動に関連して、鈴鹿市立体育館が平成33年の三重国体に向けて改修に入らなければいけない時期が、来年以降におそらく半年以上の期間で出てくることが予想されています。避けられない動きであるのであれば、このような機会を機に、生涯スポーツの場として屋内運動場の使用も含めて考えると、原則として日曜日の部活動を停止するという考えもあるのではないかと考えています。そうして、子どもたちには日曜日に地域活動への参加を推進することや、より競技性の高いクラブチームへの参画を容易にすることで、鈴鹿のスポーツの活性化にもつながるのではないかと考えます。


 私は教育施策の充実について、以上のような観点をベースにおきながら、多様な観点からの子どもたちの教育や育ちに関する施策について、鈴鹿市行政と鈴鹿市教育委員会に提言していきます。
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責任世代として

2015年04月20日 23時16分32秒 | Weblog
演説で訴えさせて頂いていることですが、
「あれやります、これやります」という言葉が踊りがちな時期ですが、
なにかに取り組むためには、
なにかを実現するにはなにが必要になるでしょう?
それは“ 財源 ”であり財政的な裏付けではないでしょうか。
その点についてきちんと話しているか、
それが今回の統一地方選で候補者を見るひとつのポイントだと思います。
また「行政にあれやれ、これやれと言います」と言う言葉があったりします。
そのとき行政に財源の考えを示さず考えさせるなら、
その言葉に責任はあるでしょうか?
民間企業が企業活動で得ているように行政がお金を得ているわけではなく、
みなさんから納めて頂いている“ 税金 ”が行政活動の原資です。
しかもその使い道と使われ方をチェックするのが議会です。
その点について意識があるかどうかそれもポイントだと思います。
このブログを読んで頂いている方の中にも、
他の候補者の方といろいろとつながっていらっしゃる方が多いと思います。
ぜひ、ここに書いていることを聞いてみてください。
答えはいろいろあることと思いますが、
みなさんの一言が鈴鹿市を変えていくきっかけになります。
もちろん、私にご支援いただければ一番ありがたくうれしいことなのですが、
鈴鹿市が良くなるためには市議会が変わることが必要と考える私にとって、
みなさんの一言が今大切だと考えています。
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ただの人

2015年04月19日 22時58分18秒 | Weblog
「議員は選挙に落ちればただの人」という表現があります。
どちらかといえば揶揄する表現のことが多いと思いますが、ある意味で正しい部分もあると思います。一方で読みとり方や視点を少し変えると、この言葉を通していろいろなことが見えるのではないでしょうか。
私が思うことは、選挙に落ちたら“ ただの人 ”になるというのであれば、自分のまちを良いまちにしたいという思いで議員になろうとする人は、議員でなくて“ ただの人 ”でもまちの政治に関わることのできる仕組みづくりや環境の整備に、もっと意識を向けるべきだということです。それは行政だけでなく、議会にも変革を求めることになるものだと思います。
「ただの人」になりたくないという意識で政治に取り組むのか、「ただの人」でも政治に積極的に関われるまちにしようと取り組むのか、みなさんならどちらの立場をとりますか?
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中西だいすけの思い

2015年04月18日 12時01分55秒 | Weblog

 みなさんのおかげで、鈴鹿市議会議員を二期8年務めさせて頂きました。特にこの4年間は次の時代を意識し、鈴鹿市にある学校や体育館や図書館といった公共施設や、市道や水道管などインフラの維持と更新をどのように行っていくか、新しい中長期計画や都市マスタープラン策定への市民参加の拡充や、地域づくりなど住民自治について議会活動の軸におき、質問や発言を行ってきました。これらの課題については、鈴鹿市にとってまだまだ途中であり、しっかりと議会からチェックをすることが重要です。 

 これからの地方自治体の運営について、地方創生の考えも大切とは思います。が、どれだけ自分たちで覚悟を持ち、次世代に対する責任を意識していくかが、行政・市議会には問われています。子どもたちにツケをまわさない、いま決定することに関われない次世代へのツケまわしを、私たちは行わないようにしなければいけません。
 地方の借金を含めた日本全体の借金が平成26年度末に1000兆円を超え、平成27年度末には1035兆円と厳しい状況です。国は地方自治体にはできない赤字の借金として特例公債法案を通すことで、財政のやりくりをしています。このことはもしかすると近いうちに、地方交付税などの大幅減額やカットという形で地方財政に影響を与えると予想されるでしょう。
 つまり、人口も税収も右肩上がりの時期の考えのままでは、地方自治体での政治を行うことはできないということです。より厳しい状態で、地方自治体の責任と覚悟が問われる時代だということです。その意識を強く持つかどうかが、市議会にはこれまで以上に問われます。一人一人の議員の意識についても同じです。


 私の思いは、「みんなで鈴鹿を育てよう」と「すずかを持続可能なまちに」です。これらの言葉ではわかりにくいかもしれません。しかし、この言葉には「鈴鹿に住んでよかった」、「鈴鹿で育った」、「これからも鈴鹿に暮らしたい」、「鈴鹿で子どもを育てたい」などなど、たくさんの思いが詰まっています。私たちのような政治に携わる立場は、今の思いや利益だけでなく将来世代のことを意識しながら、社会の課題に向かい合わなければいけないと考えています。次の世代のために、20年後、30年後も鈴鹿のまちが存続するには、その時を想像しながら今の課題に取り組むことが大切です。このことは常に意識しています。


 さて、私たちは人口減少、少子化、高齢化といった人的な課題に加え、コミュニティとの関わりや公共施設やインフラの老朽化と更新などのような社会的な課題、想定される大地震などへの備えや温暖化に伴う気候変動など自然環境の課題と、ある意味でこれまでのツケに向かい合う状況になっています。それらは、それぞれへの対応だけで解決できるものではなく、それぞれが関係しあって重なり合っているため、全体をみて取り組むことが大切になっています。しかも待ったなしの状況です。

 鈴鹿市の経営環境診断では、鈴鹿市はこれから25年あとに現在の人口よりも1万3千人減少すると予想されています。人口が減少することは、消費が減ることにつながりますし、働く世代も減少することにもつながります。つまり、市民税や消費税などによって集められている税収が、これまでよりも減少することを私たちは意識しなければいけません。税収が減少する中で迎える高齢化の進行は、福祉などの社会保障に係る金額が増加することにつながります。また少子化対策についていま出生率が上がっても、その子供たちが働く年齢になるには、最短で15年先ということになり、その間は厳しい状況は変わらないと意識すべきです。
■鈴鹿市経営環境診断(新たな中長期計画策定資料)
■地域包括ケアシステム(厚生労働省)

 つまり今、政策の選択が厳しいものであることと、これまでの形式にとらわれない政策の発想や取り組みが求められるということです。高齢化への取り組みとして地域包括ケアシステムの構築が国から求められていますが、福祉の枠だけにとらわれない発想が求められます。これからの私たちは、これまで解体または変容させてきたコミュニティ(地域)との関係について、新たな視点も含めながら向かい合うことが求められています。

 公共施設やインフラの老朽化について、鈴鹿市は昭和50年代前後に学校などの施設や道路や水道などのインフラの整備が急速に拡大しました。それらが老朽化しこれから更新時期に入ってきています。鈴鹿市は20万人に向けてまちが拡大してきたのですが、これからは人口が減少していき、4半世紀後には18万人台に減少する中で、すべてを更新するのか整理し縮小するのか、私たちの目の前の課題となっています。
 このことは、このようなことを踏まえないまま施設を増やそうという考えがあるとすれば、将来世代から無責任と言われるものだということです。他の自治体では、財政破たんをしたところや財政が厳しくなって市民サービスを縮小したところもあります。その原因の一つに、過剰な公共施設整備があることは明らかです。
■鈴鹿市公共施設マネジメント白書
■鈴鹿市水道老朽管更新計画

鈴鹿市においては、このような課題に施設の複合化や地域間で施設の共有といった考えを取り入れ、将来から見ても意味のある更新と整備が求められています。また、これからどのように市街地を再編していくのか、コンパクトシティなども大きな課題です。これまでもしっかり行政に意見してきましたが、この点のチェックと、先進的取り組みを鈴鹿市に提案します。

 自然災害について“想定外”という言葉はもう通用しません。鈴鹿市にとって、巨大地震による被害は津波だけでなく、液状化も大きなリスクとして考えられます。また活発になっている地殻活動では、火山噴火によるリスクも私たちにとって無縁ではありません。動き出している温暖化の影響は、今後、降雨の状況が変化することや台風の巨大化といったことだけではなく、農業などに大きな影響を与える可能性があります。また海水面の上昇などの影響も考えるべきです。

 このような自然災害や環境の変化の前に、私たちの力は限られたものだということは、これまでの災害被害からも明らかです。私たちはより長期的な視点から、自然の変化に備えることが求められています。“事前復興”の意識を持って地域のあり方を真剣に考えるべき時期です。私はリスクマネジメントや事前復興をこれまでにも提案してきました。都市マスタープランの改定など、長期的視点と想像力、そして継続したチェックのできる年代としてしっかり意見していきます。

 しかし、これらの課題すべての解決を、一度に行うことは非常に難しいものです。だからといって、個々の課題だけを見てその解決にだけ取り組むことでは、限られた財源の中、全体を見たときに帳尻が合わなくなる場面が出てくるでしょう。必要なことは、目をそらさず、聞こえのいいことばかり言うのではなく、現状を真摯に受け止め、責任と覚悟を持って取り組んでいく政治です。

 そのためには「まっすぐ!」政策に向かい合うことが大切です。また、次の時代を担うことになる40代以下の「責任世代」が、今の課題の解決に取り組みながら、自分たちに続く世代の負担を小さくすることを考えるべきですし、特に、いま選挙を通じた将来の選択に関わることのできない世代を意識して政策の選択に臨むことが求められています。

 市議として二期8年を経験した私は、初当選後からずっとまっすぐ政策に取り組ませて頂き、特に二期目は“子どもにツケをまわさない”という意識で、鈴鹿市政に向かい合ってきました。また一連の動きの中で、二期以上の議員の中で40代は自分だけにとなり、自分の立ち位置の責任を意識しています。責任世代として政策提案や議決に臨むことはもちろんですが、鈴鹿市議会をより市民の皆さんと近いものにしていくこと、住民自治を充実させながら鈴鹿市行政をよりよいものとすること、次に担っていく世代を意識することなど、自分の思いを新たにがんばっていきます。そして責任ある政策提案を行い、その実現に取り組んでいきます。

これまでのふり返りとして、二期目に取り組んできたことをホームページ上でごらんください。
■議会報告
■一般質問・■討  論

 私はこれら以外の場面、市議会全員協議会や所属の常任委員会などでも積極的に発言していますし、都市計画審議会や鈴鹿亀山広域連合議会などでも発言を行ってきています。これらの発言以外に、市議としてパブリックコメントにもできるだけ意見を出すなど、議員としてできる活動にしっかり力を入れさせて頂いてきました。量があれば良いとは言いませんが、みなさんの付託を行動に移してがんばってきました。また、議員の仕事としての行政のチェックですが、上記のような場を通じて質問内容はもちろんのこと、縦割り行政の改革や職員の意識改革などを、私は鈴鹿市行政に常に意見を発してきています。

 一般質問や発言の際は、政策の実現のための財源をどうするかの部分について自分なりの考えを持った上で、行政と向き合うことを意識しています。このことに関連して、「議員は政策提案を行い、財源については行政が考えればよいのだ」というご意見をうかがうことがありますが、このことはみなさんにも考えて頂きたい点です。

 それは、鈴鹿市の扱っているお金は企業が扱っているお金と同じではなく、歳入(収入)はみなさんから頂く税金や市が行う借金、県や国からのお金(これも税金や借金)なのだということです。つまり、鈴鹿市がお金を持っているのではなく、自分たちの税金が集まったものだということです。

 そのような収入をもとに、鈴鹿市行政は予算や決算を議案として議会に提案しています。議会はそれらについて議決を行い、認める存在です。ですから、予算案であれば増額にせよ、減額にせよ修正することもできますし、決算であれば不認定という形をとることもできます。ということは、そのような権限を持つ議会・議員が、ある政策を実現するための財源について、その考えを行政に丸投げすることは、ある意味で無責任だと私は考えます。やはり、財源についての考えを持つ、または合意形成に取りくんだうえで行政に向かい合うべきです。

 例えば、議会が決算認定の際に事業の無駄をチェック、つまり事業仕分けを行い、その上で次年度予算に対して取捨選択する事業を議会として意見をまとめ、行政に改善を求めるということです。責任のある議論と意見が議会・議員に求められています。

 まっすぐぶれずに訴えたいことは、40代の責任世代として、責任のある議論で市政に向かい合い行政をしっかりチェック、その上で政策の実現に取り組む意識だということです。また、鈴鹿市の各種計画策定に、より多くの若い世代の参加が必要ということです。作られた計画にそって行政は進められます。そこにまず意見を言っていくことが、私たちの責任です。

 以前、鈴鹿市行政の風土という言葉が、生活保護の不適正支給問題の際に話題に上がりましたが、縦割り行政、前例踏襲、ことなかれ主義、井の中の蛙、小さくまとまる感性といった、鈴鹿市行政の中にある課題を、市議会議員の立場として一層の改革と改善に努めます。同時に、鈴鹿市議会の改革にも取り組みます。その上に、みなさんからのお声や、先進的事例や学びから得られた知見をもとに、鈴鹿市に対してしっかり意見と政策提案を行っていきます。

 議員は市政をチェックする役割が大前提ですが、行政と政策を作っていく役割も担っていると実感しています。若い世代、同じ責任世代の市職員と鈴鹿を育てる意識を持つことが大切だと考えています。
鈴鹿を良いまちにするために、これからもがんばっていきます。
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練習と経験

2015年04月03日 10時38分44秒 | Weblog
どんなスポーツでもそうだと思うのですが、
「やりたい」という気持ちや「やる気」は大切です。
特に、そのスポーツを楽しむことを目的にするときは、
参加する人のそのような意志が大切だと思います。
ルールが多少わからなくても、基礎的な動作がおぼつかなくても、
参加しようという意思はとても大切だと思います。
しかし、
多少なりとも競技結果が求められるとき、
そしてその次元が上に上がれば上がるほど、
やる気だけではなく練習や経験が大切になるでしょう。
まして練習試合ではなくて公式試合であれば、
よほど余裕のあるときでなければ、
経験を積むためとして試合には出れないでしょう。
練習をきちんとしているかをみることは、
コーチだけでなくすべての大人が求められることです。
いろいろな場面でいえることではないでしょうか。
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現実から目をそらさない

2015年04月02日 04時43分44秒 | Weblog
ここのところ、都市計画審議会(都市マス)、中長期計画審議会、雲南市の事例勉強会(住民自治)と、鈴鹿市にとって重要といえる動きについて、それ以外の社会の動きとの関連などを考えたりしていて、リアルタイムに関わることのできる立場の重要性を意識します。もちろん3月議会でもそれらのことに関連したことを質問していたのですが、他の議員の方々の一般質問を聞いていて、よりそのことを強く感じました。

この他にも、地域包括ケアシステムの構築、公共施設の維持更新、道路のアセットマネジメント、上下水道のあり方と老朽管更新・・・などなど、簡単ではない課題が山積しており、これらを整理した上で、行政からの議案や政策の精査を行うことが、鈴鹿市議会には求められていると痛感しています。これらはすべて別個の問題ではなく、相互にリンクしながら、将来の自治体のあり方に関係してくる課題です。

その上、自然環境も社会状況も世界的に大きな動きの中、変動期に入っていることも踏まえながら、私たちは上記のような課題を考えていくべきなのだとも考えています。
人口減少の課題にしても、日本国内で大きな問題であることは間違いないと思うのですが、視点を世界に広げて持続可能性という観点を加えながら、あるべき将来の社会をイメージすることが求められていると思います。

もちろん、自分がすべてを完ぺきに理解しているとは言いませんし、まだまだ学ぶことや考えることも多くあります。自分なりにこれまで学んだりしてきたことから考えると、一朝一夕でこれらのことを学んだり、自分なりに掴むことは難しいと思います。まして、それらの課題を自分なりに掴み考えるための基礎的な知識や視点をもたずにいきなり聞いたとして、おそらく誰かの論調をそのまま拝借するということになるのではないかと思います。

人口減少の影響や、公共施設やインフラの維持更新、地域コミュニティの再生、地域包括ケアといった課題について、いま鈴鹿市で動いているという意識があるかどうか、また学んでいるかどうかといった点は、今回の統一地方選挙において問われる部分と考えます。このような目の前にある現実と将来予想から目をそらさず、腹を決めて政策に取り組むことや、是々非々の議論を行うことが議会に求められていると思います。

人口も増え税収も増えていた時期は、あれもこれもと言いながら実現できたでしょう。しかし、その時期が過ぎた後も同じような感覚で世の中が進めようとしたから国の借金が膨れ上がったのでしょうし、少子化など今の社会的課題が拡大する下地になったのかもしれません。そのような時代を受け、今の私たちは、人口減少という現実に向かいあう必要があるわけです。

人口減少という現実の前では“ 選択 ”がより重いものでなるはずです。厳しくなる財政状況の中で何かを選択するためには、それに応じた分を工面しなければいけないことは明らかです。工面するためには税収を増やすか、もしくは出費を抑えるかということになり、税収が劇的に増える可能性は低いなら、出費を抑えるほうを先に取り組む必要になります。出費を抑えるために選択を行うということは、誰かにとってメリットのあることを選択しようとすると、別の誰かにとってデメリットである可能性があることを覚悟する必要があるはずです。
このような意識を持つことが、政治にかかわる人間に求められています。
それだけではなくて、私たち市民一人一人の課題として意識することも大切になります。
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