鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

思い返すこと

2011年09月25日 19時18分23秒 | Weblog
もう10年以上前、当時の仕事の関係で、ある飲食店の居抜きをするという広告を依頼されて、打ち合わせのためにそのお店に行った時のことです。
そのお店はおかみさんが一人で切り盛りしていて、ソースかつ丼がちょっとした名物でした。しかし、おかみさんの郷土に住んでいるお父さんが認知症になり、そのお父さんの介護ができるのはおかみさんで、お父さんの介護をするための身辺整理で店をたたむため、居抜きをするということでした。

単に仕事の話だけでなく、そのおかみさんといきさつ等を聞いていると、おかみさんも本当は店をたたみたくない、しかしお父さんの介護ができるのは自分だけということの狭間で、相当に悩まれたことがわかりました。

お店には数多くの弁当の容器がありました。もちろん、使い捨てのものではなく、一つ一つがしっかりとした作りのものでした。100近くはあったかもしれません。
それを見ながら、おかみさんが話されたのは、店を開いてから少しずつ弁当の箱が増えていったこと、本当に自分にとってお店が大切な存在だったということでした。その話をしながら、介護という選択をしなければいけないと思う自分との間で非常に悩んでいることを話され、涙されていました。
おかみさんにとっての人生の積み重ねがお店にあったのだと思います。

あれからかなり月日が経ち、介護などにもいろいろな制度ができ、もしかすると、今だったらおかみさんは居抜きという選択をせずに済むかもしれません。

亡くなった祖父の話になりますが、祖父は生前、自宅前の椅子に腰かけて、行きゆく知り合いの人たちと会話をしたりしながら過ごしていました。それは、定食屋を営んでいたこともあり、カブで配達をしていたこととも関係があるのかもしれません。

しかしあるときから、事情もあり施設にはいることになりました。当初は、耳が遠いながらも普通に会話ができていた祖父が次第に言葉が少なくなり、そんなとき、施設の中で描いた絵を見たところ、自分がずっと暮らしていたお店を描いていました。

その時思ったのは、人はできるだけ、自分の暮らしてきたところ、自分の心と関係のあるところで暮らし続けられるのがいいのだということです。
しかし、いろいろな課題や事情があり、そうすることはなかなか難しいことだとも思っています。

このような状況に対して、どのような仕組みがいいのか、それにはサービスを体系化することも大切かもしれませんが、やはり、私たちがどこで生きどのように暮らしていくのか、コミュニティのあり方はどうあるべきなのか、私たちは地域コミュニティの中で暮らすということを改めて考えるべきではないのか、次の世代のためにもしっかり考えなければいけない。できれば、ある程度の方向を見いだすか、答えを出すべきだと思っています。

しかし、今のところ、まだそこまで至っていない自分がいます。

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金曜日(委員会傍聴)

2011年09月18日 10時55分41秒 | Weblog
16日は、午前中に生活産業委員会の傍聴をしました。午後までしたかったのですが、後述しますが事情があり午前中となりました。
傍聴での一番の関心は、補正予算での同報無線整備にかかる設計費用についてでした。質疑も行ったのですが、他の議員が違う視点でどのように質問するかを聞いていました。

今回のシステムは、やはり屋外スピーカーについてFMラジオに依存することになることが明らかで、委員会質疑ではコミュニティFMを利用するということについて、リスク管理に甘さがあることがよくわかりました。FM局が物理的に機能不全になる可能性、経営面から機能不全になる可能性とありますが、そのどちらについても十分にリスク検討しているとは思えません。

導入コストが無線型よりもかなり抑制されたとしても、維持コストがそれ以上にかかるのであれば、コスト面のメリットは相殺されることになるのではないか、ましてこのシステムを維持するために、FM局の経営支援をせざるを得なくなるとすれば、まさに本末転倒になってしまうでしょう。
しかし、同報無線と屋外スピーカーの設置は、今回の震災での津波災害を目の当たりにした鈴鹿市の海岸線に住む住民の方々にとっては、非常に切実な課題ですので、その同報無線の整備を遅らせることについては、そうあるべきではないと考えます。
これらの点について、議会でどのように議論されるかが問われるところです。

午後からは若松総代会に出席し、その後、市民の方からの相談を受けたりしました。
夜は愛宕小学校の学校運営委員会に出席していました。
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変な横並び意識(出る杭を打つ)

2011年09月16日 17時55分42秒 | Weblog
数人の意志ある議員で議会報告会を計画していました。しかし、残念ながら横やりを入れられました。理由についてはあれこれ書きませんが、市民の方が聞けば、「なんでそんなこと言うの?」と不思議がられるであろう理由です。

報告会をすることそのものはなんら問題はないと考えますから、それに参加しないように圧力をかけるようなことをすることは、それがどんな形であれ、どのような理由であれ問題があることではないでしょうか。
まして、特定の人間や集団に対して‘干す’‘ハブにする’ような意識が少しでも働いているのであればなおさらです。

議会では「いじめ」などはいけないと言うことも言われたりしながら、その議会で「いじめ」のような行動が常態化していて、そのような議会のあるところでいじめがなくなるわけがないと考えるのは極端でしょうか。
自分のプライドで他者の議会での行動を止めようとしているのであれば、その人が市民に対してどのような考えでいるかは明らかです。

せっかく山梨学院大学の江藤教授に講演して頂いたり、有志の集まりでしたが、北海道栗山町議会の元事務局長の中尾さんにも講演して頂いたことは、鈴鹿市議会にはほとんど届いている人がいない、そのような方々の話を聞いたということを、自分たちが議会改革に取りくんでいるという免罪符と思っているのではないかと思います。

自分たちはしなくても、若い連中ががんばっているなと見るのが、年長者の方のひとつのあり方ではないでしょうか。
しかし、まだまだ出る杭は打たれる、出る杭を打つ意識の方が強いのかもしれません。
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常任委員会開催

2011年09月15日 22時45分07秒 | Weblog
今日は文教福祉常任委員会でした。
午前中は文化振興部所管事項の決算審議、午後からは、教育委員会所管の補正予算と決算審議と請願審議・採決と、保健福祉部所管の補正予算と決算審議がありました。
それぞれの審議で質疑が盛んにおこなわれたり、請願審査でも議員間討議のような流れとなり、今日の日程ですべての委員会内容が終わりませんでした。
残りについては来週火曜日の委員会予備日に行うということになっています。
残りの審議の中では、国民健康保険特別会計を含めた特別会計の審査、また福祉医療費助成に関する条例改正などもあり、また白熱した審議が行われるのではないかと思います。

文教福祉委員会は、複数期数の議員が僕を含めて4人、一期目の議員が4人ということで、盛んな発言が自然と議論につながっているという実感です。細かいところはいろいろ考えるべき点はあるでしょうが、積極的に発言することで、その過程で考えるという作業も盛んにおこなわれるわけですから、議会としての変化につながるのではないかと考えます。

ケーブルテレビで放映される一般質問よりも、委員会審議を傍聴して頂く方が本来は良いことだと思います。もちろん、本会議場での質疑や討論は当たり前の範囲ですが。
放映に関しては積極的に取りくむべきと考えますが、なかなか意見の相違があるのが現状です。
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なでしこで考えること

2011年09月13日 19時05分53秒 | Weblog
少し前の話題にはなりますが、日本女子サッカー代表チームがロンドンオリンピックの出場権を獲得しました。非常に喜ばしいことだと思います。また、スポーツのカテゴリーとして女子サッカーが今以上に注目されることは、底辺の拡大にもつながるでしょうから、その点もよいことだと思います。

しかし、最終戦の中国戦で気になったことがあります。ライブの映像で見ていた訳ではなく、朝に放送される番組で見ていたことなのですが、一人の選手が膝をテーピングでがちがちに固めてピッチに出たことについて、好意的な内容で伝えられていたことに違和感を感じました。

映像で見ただけでも、テーピングでの固定の感じは非常に固めてあることが分かり、膝にかなりの負傷があるなと思うものでした。実際、その選手は試合中になかなか立ち上がれないなど、かなりの重傷を負っていたことは、後の報道で膝の靱帯損傷ということからも明らかでした。

賛否の分かれるところだとは思いますが、中国戦はオリンピック出場決定の後の試合であったから、試合に出ていなかった選手が試合に出ることを強く望んだことに対して出場の決定をしたのかもしれませんが、はたしてそれは本当に正しかったことなのかといえば、僕はそう思いません。
勝たなければいけない試合でも、同じ采配で選手起用があったのならわからないでもありませんが。

今回のような事例は、選手個人の選手生命や、それ以上に、その行為が後に続く子どもたちに与える影響を考えれば、ベンチは出場を止めるべきだったと思います。また、報道でもその点について客観的に報道する部分があってよかったと思います。
子どもたちは、結果を出すことが重要な場面や、非常に大切な意味を持つ試合には、何度も出会うことになると思います。しかし、それぞれの瞬間で、その時に終わってもいいという考えになるのではなく、先を見て、今は耐えるということも必要になるはずです。

必要がない中で無理をして出て大きなけがをすることを美談のように語るのではなく、先を考えれば、他への影響を考えれば、ここは出すべきではなかったのではないかと考えることも大切だと思いました。
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名古屋へ伊勢へ

2011年09月13日 18時43分06秒 | Weblog
土曜日は午前中に楠小でジュニアバレーの練習試合があり、その足で、午後からは名古屋の栄で、竹下穣先生のご紹介を頂き、拓殖大学地方政治研究所の協力を得て地方議員研修会「悲劇を知恵にー危機管理と議会の役割」の会場担当をしていました。

会場は私学の学校の割引を受けられるということで名古屋ガーデンパレスの一室で、講師は拓殖大学地方政治センター客員教授で明治大学危機管理センター所長でもある中邨章教授にお越し頂きました。参加議員は、大府、亀山、桑名、鈴鹿、瀬戸、常滑、東浦から出席がありました。

内容は基礎的な知識を含め、東日本大震災を受け、地方議会のあり方をしっかり考えるべき時期ということなど、非常に参考になるお話を頂きました。また、後半部では参加議員から中邨教授への質問はもちろん、議員間で盛んに意見交換を行いながら、中邨教授から示唆を頂きました。

これまでの地域防災計画には、議会の議員の大規模災害に対するあり方は盛り込まれてきませんでした。しかし、今回の東日本大震災での被災地の状況から考えると、やはり、議会はどうあるべきかを議会できちんと議論し、議会の災害対応を体系化して、行政の作る防災計画とリンクさせる必要があると思います。
また、近隣自治体との災害時の協力協定を結ぶことや、平時から連携することなども議会の議員のできることと思います。

研修会のあとは有志で懇親会を持ちました。とは言いながら、話題のほとんどは研修会の内容や、これからの議会のあり方など、非常に内容濃いものでした。


今日は伊勢の三重県営体育館で、県内のジュニアバレーボール協会各支部から代表チームが集まり、スポーツフェスティバルという大会が開かれています。愛宕ジュニアからも2人が登録されているため、その応援と試合観戦をしています。

一度、この大会での監督を経験したことがあるのですが、その時に意識したのは、参加した子どもたちが中学校に入ってもその経験でつながることができることでした。

また、普段は別のチームとして勝ちを目指して市内で戦っていますが、このような機会に一時的にでも仲間として同じ目標に向かう経験は、子どもたちの心理に化学変化のような効果があるのではないかと思います。
このような大会の主役はあくまで子どもであって、大人はそれに手助けするだけとも。

反面教師はJリーグの初期のオールスター戦で見られた、監督が勝ちにこだわり、ファン投票の結果を無視するように、その監督の所属するチームの選手を優先的につかったことです。
オールスター戦は公式戦ではないのですから、いかにそこで' 楽しむ 'ことができるか、' 楽しみ 'があるかどうかだと思います。
その点は子どもたちの大会でも同じだと思っています。
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一般質問終わって

2011年09月10日 12時37分56秒 | Weblog
今議会での一般質問は、滋賀県野洲市の取り組みを参考にしての「市民相談体制について」と、「学校施設整備について」の2点でした。構成は、前者については提案型の質問で、後者は状況確認をする形でした。
自己評価としては、どちらも踏み込みが足らず、消化不良といえます。

市民相談のあり方について、野洲市では多重債務者包括的支援プロジェクトという形で、税や使用料などの滞納者に対して、行政職員が聞き取りをしっかり行い、そこから見えた多重債務などの課題に対して、「チーム市役所」という意識で解決に取り組んでおり、その取り組みは鈴鹿市にとっても非常に意義があり、参考にして市民相談に対してチームとして取り組む体制づくりをすべきと提案しました。

答弁としては、参考になると考え調査などをするというような内容が出ましたが、現状の取り組みを縷々説明する答弁がほとんど占め、意図したところの、市民対話課を市民相談の中心に考えるということが答弁に見えませんでした。
反省点としては、もっと必要最小限の言葉で質問を構成し、それによって答弁も簡潔にせざるを得なくするべきということです。その点を次に活かしたいと思います。

次の学校施設整備に関する質問について、平田野中学校建設や学校屋内運動場の整備があることはわかっており、今後10年くらいの間に想定されている施設改修とかかるコストなどを確認しました。
答弁では、平田野中関連で約37億、屋内運動場吊り天井改修で中学2校と小学4校で計約1億8千万、5校の屋内運動場運動場改修が1校あたり約3億円強、2校の校舎改修が1校あたり約3億円、白子中学校の校舎改修と武道場建設などもふくめると、約67億円強の事業があることが出ました。

この質問の意図は、これから社会・経済状況が難しい中で、どのように施設整備と起債のバランスを考えるのかを、議会はもちろんですが、市民にも伝わるようにし、あれかこれかの選択に、みんなが厳しく考えるようにということでした。
給食センター建設にあたっては約27億円が想定されているなかで、それに取り組めば、もちろん他の事業への影響は避けられませんし、かといって市債発行で安易に取り組めば、そのツケは明らかに次世代にまわってしまいます。その事を考えることが重要です。

ともかく、なかなか会心の一般質問は難しいものです。

今後は、過去の一般質問で取り上げたことについて、現在の状況はどうであるかなど、工夫をして取り組みたいと思っています。
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やおい質問

2011年09月08日 01時15分59秒 | Weblog
今週は一般質問の週です。
今日は2日めになります。

ひと昔前に「やおいマンガ」などとと呼ばれるカテゴリーがありましたが、今もあるかもしれませんが、それにひっかけて、議会の質問では「やおい質問」があるなぁと感じることがよくあります。

そもそも「やおい」について、どんなマンガかはさておき、「やおい」の言い方のもとになっているのは、「や… マなし、お… チなし、い… 意味なし」からと言われています。
それをもじった「やおい質問」については、「や… マなし、お… チなし、い… 意思なし」と考えています。

一般質問などで時々、ヤマ… 担当窓口で聞けば済む内容だったりする、オチ… 聞くだけで結論がない、意思… なぜその質問をしているのか意図がわからない、というような場合があります。議場では一般質問の際、基本的に関係者以外は聞き役なので、このような質問のときは非常に対処に苦慮します。

もちろん、自分の質問がまったく正しいという訳ではありませんが、自分なりに「やおい」にならないように配慮しながら質問をしています。というのも、一般質問の生放送がCNSでしているのですが、それを見ている方の中で特に行政に関わった方のお話を聞くと、質問内容についてやはり客観的に見ており、議場で質問することか、それとも窓口ですむことなのかをシビアに評価されているのです。

それをすべて意識するという訳ではありませんが、しかし、行政に携わっていた方の話は、ひいては現在の職員にも通じるものですから、その視点からも、自分の発言について客観的に考えることが大切と思っています。
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2週間以上

2011年09月03日 23時08分47秒 | Weblog
2週間以上ブログの更新をしていませんでした。
もちろんその間なにもないということはなく、あっという間にここまで来た感覚です。
ちなみに経過としては・・・

8月17日… 防災安全特別委員会、全員協議会、若松小保健委員会講演
8月18日… 京丹後市へ議会報告会視察
8月19日… 若松総代会、夜の海岸パト
8月20日… ジュニアバレー大会
8月21日… 弥富へジュニア練習試合、瀬戸で自治ネットイベント、夏まつり意見交換会
8月27日… 学校奉仕作業、伊賀にジュニアバレー
8月28日… 若松地区で鈴鹿市防災訓練
8月30日… 午前中にアピタで献血
8月31日… 9月定例会開始

という流れで、この間には9月一般質問に向けての担当課との話し合いなども入っています。また、書き落としているものもあると思います。
このうちのいくつかは、また後日、話題にしたいと思っています。
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