ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

未唯の一周忌

2009年04月18日 | 未唯
未唯がわが家にやってきたのは、平成2年の9月初旬だった。
専門誌で探したミニチュア・ダックス専門のブリーダーを訪ねて、数匹の子犬と面会。
一番小さな子を抱き上げると、じっと私を見つめて視線を逸らさない。それが未唯だった。
兄弟のなかで最も鼻が短く、一番ダックスらしくない感じもした・・・・。
家にやってきたのは、生後45日。その頃は、手のひらに載るくらい小さかった。
あの日以来約18年間、常にわが家の中心で可愛さを振りまいてきた未唯。


当時は、「ヨーロッパ式犬のしつけ方」という本に傾倒して、厳しく躾けたもの。
キッチンやダイニングには入らないように、夜はサークルの中で眠らせるように・・・・。


でも、未唯の可愛らしさに負け、少しずつ、少しずつ制約は緩んでいった。
一ヶ月もすると、膝に抱えて食事をしたり、同じ布団で一緒に寝るようになったり・・・・。


未唯は賢い子で、教えたことはすぐに覚えた。
飼い始めた当初、妻は、毎日のようにその日の教育成果を披露してくれたもの。


そんな未唯、小さな頃から出かけるときはどこにでも連れて行った。
飛行機にも何度も乗ったので、未唯は、自分で貯めたペットマイルで旅行したこともある。


私たち夫婦に対する気遣いをする一面もあって、本当は妻が一番好きだったのに、
夜、ベッドに入ると最初の5分間は、私の脇の中にもぐり込んで過ごし、
その後、妻のそばに行って朝までぐっすり眠るのが未唯の日課だった。


朝は、妻と一緒に起き出して、朝食を作る妻の足にまとわりつく。
私が起きる時間になり、妻が「お父さんを起こしてきてね」と声をかけると、
ダダッと走ってベッドに飛び乗り、私の顔をペロペロ舐めて起こしてくれたものだ。


寝起きの悪い私も、これには参った。くすぐったくて眠っていられない。
それでも起きない時は、未唯は自分のほっぺを私の口や鼻に押しつけて起こそうとする。
私たちが、「未唯のほっぺ押さえ」と呼んでいたこの技、
起こしても起きない私に対する抗議の頭突きだったのかもしれない(笑)


未唯は、私たちの話す言葉を、かなり正確に理解していたと思う。
いつも未唯に話しかけると、小首をかしげながら聞きいってくる。
表情が豊かな子だった。


以前は、気の置けない友人たちとよくアウトドアに出かけたもの。
いつも一緒だったので、たくさんの人たちから、いっぱい可愛がってもらった未唯。
年老いて具合が悪くなったとき、そんな友人たちから温かい応援のメッセージを頂いた。


2度の手術にも耐え、私たちと過ごすために最後まで一所懸命頑張ってくれた未唯。
最後の1年間は、一日一日が天からの授かりもののような毎日だった。


よく頑張って青森から引越し、私たちの終の棲家まで一緒についてきてくれた未唯。
九州では大好きなおばあちゃん達に出迎えられ、私たちの新居で一晩過ごした翌日、
妻と母が見守るなか、りんごジュースを一口飲んだあと、静かに旅立った。

昨日の夜、母と姉が未唯のために花を届けてくれた。(ロールケーキまで・・・・)


今日は、平成21年4月18日。早いもので、もう未唯の一周忌です。
未唯と過ごした17年と9ヶ月は、本当に密度の濃い充実した家族生活でした。
未唯がいなくなった今も、妻と語り合う未唯の思い出は尽きることがありません。
これから先も、未唯が私たちの記憶から遠ざかることはなく、
いつも一緒にいるような気がしています。
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未唯 ~ 旅立ち

2008年04月27日 | 未唯
18年のあいだ、家族として一緒に暮らした未唯。
妻の実家で家族の大歓迎を受けた三日後、遂に力尽きて旅立ってしまった。
17歳と9ヶ月、いろんな症状が現れて辛かったのに、よくここまで頑張ったね。

2月に入ってから食事も受けつけず、身動きもままならない状態だったけれど、
妻の献身的な介護と、シャーロック動物病院の皆さんの適切な処置のおかげで
細々と命を繋いでいた未唯。
青森から北九州への空の旅は、未唯にとって試練の大移動だったに違いない。

眠っているかのような未唯に、
「おばあちゃんたちが待ってるから、頑張って九州に帰ろうね」
「新しい家で日向ぼっこしようね」と語りかけ続け、そのとおり頑張ってくれた。

これまでも、大事な場面では必ず期待に応えてくれる、ここ一番に強い子だった。
今回の大移動は、未唯にとっては、大好きなおばあちゃんに会うための旅。
そして、新居でも一緒に一晩過ごして、私たちの期待にしっかり応えてくれた後、
静かに息をひきとった。

    **************************

小さい頃から、芝生の散歩が大好きだった未唯。
転勤のたびに、きれいな芝生のある公園を探して、週末はよく出かけたもの。


よく縫いぐるみを枕がわりに寝ていた未唯。


骨壷に入って我が家に戻ってきた未唯。


未唯は、18年近くにわたって数々の思い出を残してくれました。
旅立った未唯に、ただ一言「ありがとう」と伝えたいと思います。

闘病中から、たくさんの心あたたまるメッセージをいただきました。
未唯を大事に思っていただいて感謝に堪えません。
この場を借りてお礼申し上げます。
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頑張れ! 未唯 ~ 17歳と9ヶ月

2008年04月12日 | 未唯
ミニチュア・ダックスフントの未唯。17歳と9ヶ月になる。
先月初旬から、ほとんど寝たきりで意識がはっきりせず、昏睡と言ってもいい状態。
老衰に起因して腎臓、肝臓などの多臓器不全に陥っており、呼びかけても反応がほとんどない。
この一ヶ月で、体重も1キロ近く減少。抱き上げるとその軽さに驚くほどだ。
体にも力がなく、ただ身を預けるのみ・・・・。


少し前はこんな風に抱っこすることもできたのに、今はとても・・・・。


まだ元気な頃、爆睡中の未唯をアップで・・・・。


小さいときから、芝生が大好きだった未唯。
夢でもいいから、また一緒に散歩できたらいいのにね。



このところ未唯は食欲が全くなく、大好きなささみも受けつかなくなりました。
シャーロック動物病院の先生や看護士の皆さんは、いつも最善を尽くしてくれています。
だからこそ、今まだこうして未唯と一緒に生活できているのだと思います。
限りある命を一生懸命生きてくれている未唯。
今のこの日々は、一日一日が未唯からのプレゼントだと思って暮らしています。
未唯、頑張れ! ありがとう! そして、もう少し・・・・。
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頑張れ! 未唯

2007年11月18日 | 未唯
数年前にヘルニアの手術を受けた未唯。成功率は50%と言われたけど、見事に乗り切ってくれた。
夏を過ぎてから再び症状が悪化してきたため、思い切って2度目の手術を受けることに。
2週間前の金曜日、職場にいても気が気ではなかったけれど、
夕方になって、手術が無事終わったと妻からメールが届いた。
17歳という年齢を思えば、相当辛い手術だっただろうに・・・・よく頑張ったね、未唯!

アルバムを開いて、この1年間の未唯を振り返ってみる。
今年の始め、近くの公園で散歩する未唯。
まだ髪が長くて、16歳(当時)という年齢を感じさせない(かな?)


寒い時期は、お父さんのおなかがベッド代わり。
未唯も私の湯たんぽ代わりだから、お互い様・・・・。


東北の初夏。未唯もサマーカットにバンダナで、ちょっと凛々しく爽やかに・・・・。


そして、この秋。最初の写真と同じ、近くの公園を散歩中の未唯。


この日は、新しいブランケットをプレゼント。気に入ってくれるといいんだけど・・・・。


手術から2週間、ようやくドライブにつきあえるほどに回復。
名川フルーツ街道のりんごをバックに。


腕のなかで爆睡中。(このブログをアップする直前の撮れたて映像です)


今年になって、てんかんの発作が起きるようになったり、
ヘルニアが再び悪化したりと、未唯にとっては辛い1年だった。
幸いにして、手術は大成功! 術後の経過も順調で、またまた奇跡の大復活を遂げた未唯。
夜中に何度も起きて未唯を介抱してくれた妻、本当にご苦労様。
いつも親身になって未唯を診てくれるシャーロック動物病院の皆さん、ありがとうございました。
そして未唯、これからも頑張って元気でいようね。少しくらいわがままでもいいから。
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未唯の里帰り

2007年08月25日 | 未唯
九州に帰省する日、むつ湾の新鮮なホタテを買うため、平内町経由で青森空港に向かった。
(三沢空港からだと大変便利なのですが、残念ながら福岡空港への直行便がないんです)
青森市に入る手前で、夜越山森林公園に立ち寄り、未唯を遊ばせる。
あたりは鬱蒼とした林に包まれて、空気もひんやり感じる。
未唯もすっかり落ち着いてしまった。


珍しく、正面から撮らせてくれた。


福岡で過ごした楽しい1週間。
未唯は、大好きなおばあちゃん、おじちゃん、おばちゃんに再会して、ちょっとハイテンション。
青森にもどる朝、福岡空港に向かう車の中。みんなと別れるのが辛くてブルーモードの未唯。
(家族と別れるときは、いつもこんな感じ。1週間は落ち込みます)


8月下旬の日曜日、1週間の九州帰省を終えて青森に帰ってきた。
青森空港から、田代平経由で八甲田を越えるルートだと、ちょうど2時間のドライブ。
このルート上、最も涼しいところは気温19度。九州を発つ前、気温は35度を越えていたから、
3時間で16度以上の気温低下だ! さすがに涼しく快適。
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