ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

光の道~宮地嶽神社

2023年10月18日 | 福岡
福岡県福津市にある宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)。境内から西に伸びる参道は、まっすぐに海に続いています。
一年に2月と10月の2回だけ、沈みゆく夕陽がその参道を赤々と照らし出します。嵐が出演した日本航空(JAL)のCMで「光の道」として紹介されましたので、ご存じの方が多いことでしょう。今週はちょうど、10月の光の道ウィークにあたり、神社では「夕陽の祭り」が開催されています。


そこで昨日、思い立って宮地嶽神社を参拝することにしました。光の道を観ることができる参道は、一般観覧席と特別観覧席がありますが、家を出るのが遅かったので、電話予約で特別観覧席を申し込みました。初穂料(5,000円)が必要となりますが、光の道の観覧だけではなく、御祈祷を受けたり竹灯に願い事を書いて奉納するなどの特別な体験ができるのが魅力です。


宮地嶽神社は、第14代仲哀天皇の后で応神天皇の母である神功皇后、皇后の朝鮮出兵に際して随従した勝村大神・勝頼大神を併せ、「宮地嶽三柱大神(みやじだけみはしらおおかみ)」としてお祀りしています。


渡韓にあたって神功皇后は、宮地嶽山頂で「天命をほう奉じてかの地に渡らん。希くば開運を垂れ給え」と祈願したことが古事記や日本書紀に記載されていることから、宮地嶽神社は「何事にも打ち勝つ開運の神」として広く全国で信仰される宮地嶽神社の総本宮となっています。


出雲大社に勝るとも劣らない、直径2.6メートル、長さ11メートル、重さ3トンの注連縄。宮地嶽神社にはこの大注連縄を含め、直径2.2メートルの大太鼓、重さ450kgの銅製の大鈴など3つの日本一があるとされています。


この部屋でご祈祷やお祓いをしていただきました。中央に「宮地嶽三柱大神」の額が掲げてありますね。


ご祈祷を終えて午後4時半ごろ、神職による参道の特別観覧席への案内が始まりました。


光の道のCM撮影を記念して嵐が植樹した桜の木。


参道が、玄界灘に向かって一直線に伸びていますね。午後4時40分ごろ、左側の樹々の上の方に隠れている太陽が、ここから徐々に右側に沈んでいきます。この日の日没は17時42分。幸い天気もよく、厳かに気持ちが高まっていきました。


午後5時。現れ始めた光の道。


少しずつ輝きを増す参道。午後5時10分くらいです。


残念ながら、その後は低い雲に隠れてしまいましが、雲間から射す光芒は神々しさが感じられました。


神社から戴いた御神供には、光の道のクリアフォルダ、お札とお守り、鰹節などが入っていました。鰹節は神社に供えられた鰹を削ったものだそうです。


昨日、寸前で隠れてしまったように、完全な光の道を見るのはなかなか難しいようです。「奇跡の夕陽」と言われる所以ですね。
今年の光の道ウィークは、10月14日から22日まで行われますが、参道のちょうど正面に太陽が沈むのはまさに今日(10月18日)。素晴らしい光の道が見られるといいですね。
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太宰府天満宮

2023年07月20日 | 福岡
九博『憧れの東洋陶磁』展を観た後は、「虹のトンネル」を抜けてお隣の太宰府天満宮へ。(動く歩道やエスカレータで結ばれた連絡通路は、様々な色彩でライトアップされていることから、「虹のトンネル」という愛称で呼ばれます)


手水舎や楼門の手前に設置された風鈴飾り。曇り空ながらも暑さ厳しい日でしたが、ガラス風鈴の音で少しだけ涼しく感じられました。外国からの観光客も珍しそうに写真を撮りながら歩いていましたが、風鈴の音に涼を感じる感性は、国境を越えて通じるものがあるのでしょうか。


参道を通るたび、目に留まる麒麟像。幕末、博多商人らから寄進されたものです。元々2体あったのですが、太平洋戦争中に金属供出を求められ、1体は解体されてしまいました。幸いにして、この麒麟像は難を逃れたのだそうです。


威風堂々たる入母屋造りの楼門。幾度か焼失しましたがその度に再建され、現在の楼門は大正3年(1914)に再建されたものです。


令和9年(2027)は、道真公没後1,125年となる式年大祭が執り行われます。これを前に令和5年から3年をかけて、本殿は124年ぶりの大改修の真っ最中。このため現在は、本殿の前に「仮殿」が置かれています。屋根の上に土が盛られ樹々が植えられているのは、鎮守の森の豊かな自然を象徴するもので、道真公を慕って一夜のうちに都から太宰府に飛んできたという飛梅伝説に因んだものだそうです。


工事中の本殿。その前の木が飛梅です。


梅ヶ枝餅の店が多く軒を連ねる参道。中でも「かさの家」は行列が絶えない人気店ですが、本殿工事中のためか、幸いこの日は空いていて並ばずにすみました。


私たちも店の中で焼きたての梅ヶ枝餅を戴きました。この後、かさの家と寺田屋の梅ヶ枝餅を買って、家に帰って食べくらべ。かさの家は機械焼き、寺田屋は手焼きという違いはありますが、どちらも美味しかったです。


今日7月20日、中国・近畿・東海が一斉に梅雨明けとなりましたね。朝からセミの声が響き、蒸し暑い日が続く九州ですが、大気不安定のため梅雨明けはもう少し先の予想。今年は、北陸、関東甲信、東北に先を越され、来週半ばくらいの梅雨明けとなりそうです。
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【博多湾】志賀島と海の中道

2023年01月11日 | 福岡
先月上旬、博多湾に浮かぶ小さな島、志賀島に行ってきました。「島」と言っても離島ではなく、海の中道を通じて陸続きになっています。弥生時代、「漢」の光武帝から「委奴国王」に贈られた金印が発見された志賀島。日本史の教科書には必ず登場しますね。
写真手前(北)が志賀島、その左に博多湾を囲むように伸びる海の中道。博多湾に浮かぶひょうたん型の島は、花と緑のオアシス能古島、その向こうに福岡の市街地が広がっています。

(写真提供:福岡市、撮影者:Fumio Hashimoto)

この日は、休暇村志賀島に宿をとっていたのですが、チェックインまで時間があったので、海の中道海浜公園に立ち寄りました。春はネモフィラブルー、秋は色彩ゆたかなコスモスに彩られるこの公園は、福岡市民からは「うみなか」の愛称で親しまれています。


この時期フラワーミュージアムでは、ハボタンやキンセンカ、ビオラなどが見られました。写真はアリッサム。


くっきりしたピンク色のバラ、レオナルド・ダ・ヴィンチ。


この頃はコスモスもまだ健在でした。


「ピコティ」にも似ていますが、「あかつき」のようでもあります。交配が進んで、近頃は区別がつきにくくなってきました。


花弁が筒状に咲くシーシェル。色や形状には、さまざまなバリエーションがあります。


冷たい北風に揺れていた冬の桜。


パラパラと雨が降り始めたので、東屋に避難すると先客が……。よほど寒かったのでしょう。体を丸めて動く気配もありませんでした。


その日の夜は、玄界灘を望む温泉でゆったり。露天風呂に浸かっていると、やや西寄りの空を福岡空港に向かう民航機が次々と通り過ぎていきました。(写真は休暇村志賀島HPより)


夕食はバイキング。目の前が好漁場の玄界灘だけに、海の幸は豊富です。
脂がのって、めちゃめちゃ美味しかった寒ブリ。


玄界灘のヤリイカは格別です。


ブリやカンパチにイカを載せた海鮮丼、美味しかったなぁ……。


かつおのたたきも新鮮でした。


サザエは志賀島の特産品。島内には、サザエ丼が人気の店が多いようです。


伊万里牛の鉄板焼きを別途注文しました。




一番搾りの生はお替り3杯~🍺


翌朝の玄界灘。空にはうっすらと赤みが残っています。


朝食後ふたたび、寒風吹きすさぶ砂浜に降りてみました。打ち寄せる波が冷たそう。目と鼻の先に玄海島が見えています。


浜から戻った後は、温泉でホカホカに体を温めてからチェックアウト。この日は、マリンワールド海の中道に向かいました。
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宮若の雲海

2022年12月04日 | 福岡
少し前ですが、日帰りで福岡県宮若市の脇田温泉に行ってきました。
周囲を山々に囲まれた宮若市は、運が良ければ幻想的な雲海に出会うことができます。中でも、黒丸地区の清水寺(「せいすいじ」と読みます)は、県内でも人気の雲海スポット。この日はお昼くらいだったので、わずかに残る雲海を見ることができました。


こちらは、この日の日帰り温泉から撮ったものです。


このホテルには、内風呂のほかに露天風呂が三つありました。泉質は硫黄分を含んだアルカリ性単純泉(pH9.9)。お湯は無色透明で、気持ちよいぬめりが感じられます。名残りの紅葉を眺めながらゆったりまったり。心も体もポッカポカに温まりました。


お風呂の後は食事処で遅めのランチを……。


今年のカレンダーも、いよいよ最後の1枚になりました。大掃除や年賀状づくりなど、そろそろ取り掛からなければいけない時期ですね~💦
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タイベトジェットエア メディア向けイベントに参加して        【福岡-バンコク便】が週5便就航へ

2022年09月13日 | 福岡
2014年に設立されたタイベトジェットエアは、世界的に最も成長著しい航空会社と評価されるタイのLCCです。今年7月から福岡空港とバンコク・スワンナプーム国際空港の直行便の運航を開始(週3便)しましたが、9月から週4便に、さらに10月からは週5便に増便されることになりました。


これに伴ってタイベトジェットエアは、メディア向けイベントを博多で開催。写真は会場となった中央区薬院のタイ料理店、ドゥワンディです。


会場に集まったのは、タイ国政府観光庁福岡事務所長をはじめ、タイベトジェットエアと日本総代理店ワールドコンパス、20数名のメディア関係者。私も、「地球の歩き方」福岡特派員としてイベントに参加し、和やかな雰囲気の中、日本とタイの交流を深めたいという思いを共有しました。(「地球の歩き方」ニュース&レポートに、『LCC就航でバンコクがもっと身近に!タイベトジェットエア【福岡-バンコク便】が週5便就航へ!』が掲載されています)


KBCなどによく出演されている、タレントでラジオパーソナリティの斉藤ふみさん。会場でご一緒しました。(写真撮影の承諾をいただいています)


まず初めにタイ国政府観光庁福岡事務所長から、日本とタイの交流の現状について説明がありました。(中央の女性が所長、その右隣はタイベトジェットエア営業本部長、その隣はワールドコンパス代表。向かって右のメモを持っている男性は福岡事務所の通訳の方です)


福岡-バンコクは、片道およそ5時間半~6時間。コロナ対策としての入国規制はタイでは既にほぼ撤廃されており、陰性証明や到着時の検疫も必要ありません。日本でも9月7日から入国時の規制が大幅に緩和されましたので、日本とタイはお互いに最も行き来しやすい国のひとつと言えるでしょう。コロナ以前から、タイは日本人にとって人気の観光地。このタイミングでの直行便の就航・増便は、人の往来に弾みをつける効果が期待できそうですね。


各テーブルには現地事情に詳しい関係者の方が1人ずつ配置され、タイの現状や旅行者の動向などについて最新の情報を聞くことができました。たまたま同席した方が近々バンコク支局に赴任することもあって、現地の日本人コミュニティや医療状況など話題は尽きず、予定された2時間があっという間に過ぎていきました。
なかにはおもしろい話も……。根っからの仕事人間で自分にも部下にも厳しかった上司がタイに転勤となり、数年後に帰国すると、まるで仏様のように穏やかで優しくなっていたそうです。“ほほえみの国”といわれるタイのゆったりとして穏やかな国民性のおかげかもしれませんね(笑)

🍀

ここからは、今回のランチイベントで提供された料理をいくつか紹介したいと思います。
タイ料理は「辛い」というイメージがありますが、決してそれだけではなく、辛み、甘み、酸味のバランスが絶妙にとられているのが特徴です。とりわけ、屋台などで人気の料理は、美味しくてリーズナブル。極端な円安が続く昨今、懐にやさしいのも大きな魅力です。
まず最初に運ばれたのは、タイ料理の代表格とも言えるトムヤムクン。タイ語で「トム」は“煮る”、「ヤム」は”混ぜる”、「クン」は”えび”という意味です。酸味と辛み、ハーブの複雑な香りが絡み合って絶妙のおいしさでした。


甘辛いソースで炒めたシーフードと春雨のサラダ、ヤムウンセン。色とりどりの野菜にエビやイカ、ピーナッツなど具だくさんで、ちょっとスパイシーなサラダです。


えびのすり身を揚げたトートマンクンと、チキンを甘辛いタレに漬け込んで炭火で焼いたガイヤーンは、一緒の皿で出てきました。
トートマンクンは、パン粉の香ばしさとスパイスの風味が食欲を刺激するタイの屋台料理で、ぷりっとした食感が魅力。ガイヤーンは、チキンをスパイスに漬け込んで焼いたもの。丸鶏や骨付き肉、串にさした焼きとり風のものなど、バリエーションは様々だそうです。


青唐辛子(プリッキーヌ)とココナッツミルクをベースに作られるグリーンカレーも、最もタイらしい料理のひとつ。青唐辛子の辛みをココナッツミルクが和らげ、数種類のハーブが加わって実に味わい深いカレーでした。


小粒のタピオカが入ったココナッツミルクはすっきりとした甘さで、グリーンカレーの後にぴったりのデザート。爽やかな香りのジャスミンティーも、気持ちをリフレッシュさせてくれる効果がありました。


ランチイベント翌日の8月26日~28日、天神で行われた「タイフェス2022~サヌックナイト in 福岡」。在福岡タイ王国総領事館が主催する毎年恒例のフェスティバルですが、コロナの影響を受け今年は3年ぶりの開催となりました。バンコクのナイトマーケットをイメージした会場では、本格的なタイ料理が味わえるのはもちろんのこと、ムエタイやタイ舞踊などのステージイベントも行われました。日本にいながらタイの雰囲気を味わえる絶好の機会なので、来年はぜひ私も参加してみたいと思います。


イベント参加者に配られたタイベトジェットエアのトートバッグ。「ベトジェットエアーは、森林と絶滅が危惧される野生動物を保護する活動を支援します」と書かれた “fly green” のタグが付けられていました。


裏表を合わせると、こんな大きな絵になりました (^-^)ゞ


🍀

コロナ自粛をきっかけに料理のまね事を始めて間もない頃、『10分で本格タイごはん』という本を書店で見つけてきて、タイ料理づくりにハマッたことがあります。難しそうに思えるタイ料理ですが、著者の味澤ペンシーさんによれば、①ナンプラー、②ココナッツミルク、③ペースト(カレーペーストやトムヤムペーストなど)という3つの基本アイテムさえあれば、あとは日本の食材で代用できるのだそうです。


そこで、さっそくカルディでタイの調味料などを大量に買い込んできました(笑)
•パクチースープ、•フリーズドライのパクチー、•タイビール「シンハー」、•トマトの水煮(カットとホール)、•ココナッツミルク、•シーズニングソース、•ムエタイソース(タイのピリ辛調味料)、•トムヤムペースト


ペンシーさんの『10分で本格タイごはん』を参考に作ったタイ料理を紹介します。
《ガパオライス》
最初に作ったのはガパオライス。本来は、ガパオというタイ特産のバジルを使うので、ガパオライスと言うのだそうです。ニンニクや唐辛子、ナンプラーとシーズニングソース、オイスターソースでエスニックな味わいに。


《屋台ラーメン バミーナーム》
コンソメとナンプラー、少量のレモン汁で味を調え、豚バラ、青梗菜、もやし、煮卵、ニンニクオイルをトッピング。最後にドライパクチーを振った、タイ風あっさり塩味ラーメンです。


《トムヤム炒飯 カーオパット トムヤム》
トムヤムペーストとナンプラー、シーズニングソースで味つけしたトムヤム炒飯。ぷりっぷりのエビとレモンの風味でエスニック感が高まります。後ろはパクチースープ。


《屋台汁麺 センミー ナーム》
鶏がらスープで食べる、タイを代表する屋台麺センミー ナーム。味つけはナンプラー・コンソメ・粗挽き胡椒、レモン汁など。豚の挽き肉、小松菜、もやし、小ねぎをトッピングし、ニンニクオイルで香りとコクを出しています。


《タコのエスニック揚げ》
酒・ナンプラー・シーズニングソース・オイスターソースで下味をつけたタコに、片栗粉をまぶして揚げたエスニック揚げ。パクチーを敷いたお皿に盛り、ししとうの素揚げをトッピング。スイートチリ代わりのムエタイソースとレモンを添えました。


“ほほえみの国”とよばれる敬虔な仏教国、タイ。近代的な高層ビルときらびやかな王宮や寺院が同居する首都バンコクは、アジアらしい熱気と活気にあふれた魅力たっぷりの都市です。直行便で5時間半から6時間と近く、時差もわずか2時間。日本と比べると物価が安く、また治安もよいことから女性の旅先としても人気がありますね。私自身も、今回のイベントを通じてますます興味が湧いてきました。
コメント (8)
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