ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

週末は男子ごはん~麻婆豆腐とスペアリブ

2023年07月28日 | 男子ごはん
対タイガース戦ダブルヘッダーの1試合目で二刀流登場した大谷翔平選手、9回を投げて被安打1で完封勝利。9勝目を大リーグ移籍後初となる完投で飾りました。しかも、その直後の2試合目では、37号・38号と2打席連続アーチ。大谷選手の勢いが止まりませんねヽ(^o^)丿
気になるのは、38号でダイヤモンドを一周する間に、何度か左わき腹付近に手をやっていたこと。その後の打席で交代を送られたのはその影響でしょう。大事ないことを祈ります。

先日、エコー・ドット(アレクサ)第5世代を追加購入しました。これまで、甥がプレゼントしてくれた第3世代のアレクサをリビングに置いていたのですが、最新型は格段に音質がよいと聞いたので、今月中旬のAmazon Prime Dayの機会にネット注文。さっそく毎日、Amazon Musicを聴いています (^^ゞ 旧アレクサは、妻の書斎に置くことにしました。


さて、今週の男子ごはんです。今回は、華やかな辛みの麻婆豆腐やニンニクと生姜風味のスペアリブなど、がっつり居酒屋系のおつまみを主体に作りました。

《麻婆豆腐》オレンジページブックス『男子厨房に入る 旨い中華』
まずは、『男子厨房に入る 旨い中華』の麻婆豆腐です。豆鼓や甜面醤の風味、花椒の刺激的な辛みが好みで、これまでも何度かリピしました。
ごま油を熱してニンニクと生姜のみじん切り、豆板醤を炒め、香りが立ったら豆鼓と豚ひき肉を、更に甜面醤を加えます。赤唐辛子、紹興酒、醤油、水を加え、煮立ったら茹でて水切りした豆腐を熱いうちに投入。水溶き片栗粉でとろみをつけたら、酢、ごま油、花椒、ニラとねぎのみじん切りを加えて混ぜ合わせます。


器に盛って好みで花椒を追加。豆板醤の辛み、豆鼓と甜面醤のコク、花椒の香りが、夏の暑さを暫し忘れさせてくれます (^^ゞ


《スペアリブ》成美堂出版『スタミナ飯』
前日のうちに漬け込んでおけば、後は焼くだけ。手を抜いても美味しい、スペアリブのオーブン焼きですヽ(^o^)丿
ジップロックに漬けダレ(醤油、トマトケチャップ、タマネギすりおろし、おろしニンニク、おろし生姜、はちみつ、マーマレード、粗びき黒胡椒)とスペアリブを入れて揉みこみ、冷蔵庫にひと晩おきます。食べる前にキッチンペーパーで表面を軽く拭き、180度のオーブンで約20分。裏返して漬けダレを表面に塗り、更に数分焼いたらでき上がりです。オーブンの窓から焼き具合を見ながら、キッチンで飲むビールの旨いこと~🍺


テーブルでは赤ワインと一緒に……🍷 ライムの香りが、お酒をますます美味しくしてくれます。


《鶏肉の香味ダレ》Nadia「【香味ダレでやみつき♡】さっぱり!鶏肉のトマトニラだれ」
皮目をカリッと焼いた鶏のもも肉に、トマトとニラ、ニンニクが効いた香味ダレをたっぷりかけました。
食べやすい大きさに切った鶏肉を、酒・砂糖・塩と一緒にジップロックに入れて揉みこみ、しばらく冷蔵庫へ。この間に香味ダレを作ります。ボウルに砂糖、醤油、酢、ごま油、すりごま、おろしニンニク、おろし生姜、塩、胡椒を混ぜ合わせ、トマトの角切りとニラのみじん切りを加えて全体を和え、こちらも10分から20分ほど放置。多めの油で片栗粉をまぶした鶏肉の両面を焼き、いい焼き色がついたら皿に移して香味ダレをかけます。香味ダレは、しばらく馴染ませることによって、ニラのツンとした辛みや独特の匂いが和らぎ、甘みが引き立ちました。冷たいそうめんにかけても美味しそうです。


《豚肉と春雨のオイスター炒め》Nadia「豚こまともやしの春雨入りオイスター炒め」
豚の薄切り肉とニンジンをごま油で炒め、合わせ調味料(水、オイスターソース、鶏がらスープの素、砂糖)と春雨を加えて煮込みます。春雨がしんなりしたら、ニラを加えてざっくり混ぜ合わせ、塩、胡椒、ごま油で調味。オイスターソースとごま油の香りで、ご飯もお酒も進みます。


《青梗菜と卵のオイスターあんかけ》Nadia「チンゲン菜と卵のオイスターあんかけ」
ボウルに卵を割り入れ、オイスターソース、みりん、塩、胡椒と混ぜ合わせます。ごま油を熱したフライパンに卵液を流し入れ、半熟になったら別皿へ。ごま油を足して生姜の千切りを炒め、香りが立ったら青梗菜の固い部分を入れて軽く焼き色をつけます。青梗菜のやわらかい部分を加えてさっと炒めたら、合わせ調味料(水、オイスターソース、みりん、醤油、塩、胡椒)を加えてひと煮立ち。水溶き片栗粉でとろみをつけ、卵を戻し入れ、崩しながら軽く混ぜたらでき上がりです。


《ひき肉と厚揚げのオイスター炒め》Nadia「厚揚げとニラそぼろのオイスターソース炒め」
オイスターソース使いの第3弾は、厚揚げのそぼろ炒めです。
フライパンにごま油を熱して、豚のひき肉を炒めます。色が変わったら厚揚げを加えて軽く焼き色をつけ、合わせ調味料(水、オイスターソース、酒、砂糖、鶏がらスープの素)を加えて煮込むこと2分。ニラを加え、水溶き片栗粉とろみをつけたらでき上がりです。


《から揚げ》武蔵裕子『塩麹レシピ100』
1か月前に初めて作ったから揚げを早くもリピ。前回同様、おろし生姜と塩麹に漬け込みました。取り出した鶏もも肉にニップンフライドチキンミックスをまぶし、170度(5分、余熱7分)と190度で二度揚げ(1分)。カラッと揚がった、ジューシーでスパイシーなから揚げができました。鶏のから揚げと冷えたビール、これ以上はない最強タッグですね~🍺


《トマトつゆそうめん》ヤマキ「白だし×トマトの新提案!トマトつゆそうめん」
炎暑の夏は、冷たいそうめんで爽やかに乗り切りたいものですね。そこで今回は、トマトジュースベースのつけダレで食べる冷やしそうめんを作りました。
氷水にとって水気を切ったそうめんの上に、冷やしておいたトマトときゅうりの角切りを載せ、更にむきえびをトッピング(レシピのコーンは省略)。つけダレは、トマトジュースに白だし、麺つゆを加えて混ぜ合わせ、こちらも冷蔵庫で冷やしておきます(レシピではトマトジュースと白だしだけですが、ちょっと味が足りないようでしたので、麺つゆを加えました)。トマトベースのさっぱり冷やしそうめん、夏はお勧めです。


今週の〆はハイボール。ライムを添えて、香りも口あたりもさわやかに。


今週のデザートは「夢の季」のケーキ。私は、左手前のぶどうとマンゴーのゼリーを選びました。果汁たっぷりで、どちらも美味しかったです (^^ゞ


博多からわが家を訪ねてくれた従妹からのお土産、サブレミシェルのケーキサブレ缶とヴォヤージュサブレ缶。


ヴォヤージュサブレ缶「パリ」。以前、ヴォヤージュサブレの「ウィーン」と「ハワイ」を戴いたのを思い出しました。


連日の猛暑に辟易とする毎日ですが、昨日の大阪・京都はなんと39度超え。なかでも、大阪・枚方市は39.8度まで上昇したそうです。北九州もカンカン照りで半端なく暑いけれど、大気不安定で午後には雷雨になることも多いので、まだマシなのかもしれませんね。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福岡のラーメンあれこれ

2023年07月25日 | 食べ歩き
大谷翔平選手、5試合ぶりとなる36号ソロを放ちましたね。まるで、ゴルフのティーショットのような低い弾道。目が覚めるような弾丸ライナーでした。
さて今日は、近ごろ食べた九州ラーメンやチャンポン、うどんなど、大好きな麺類の店をいくつか紹介したいと思います。

【麺や 二代目KEIJIRO】
八幡西区産医大通りにある麺やKEIJIRO。本店は米軍嘉手納基地のお隣り、沖縄県沖縄市にあり、沖縄中部を主体に4店舗を展開しています。そのKEIJIROが、「二代目」という名を冠してここ折尾に店を構えたのは5年ほど前。どんな縁があって沖縄発祥の店が福岡に、しかも博多ではなく折尾にオープンしたのかはわかりませんが、美味しい店なのでちょくちょく行っています (^^ゞ
いつもは、温玉まぜ麺や鶏白湯ラーメンを頼むことが多いのですが、この日は新メニューの醬油ラーメンにしました。


九州らしい甘みのある醤油ベースのスープながら、あっさりしていて後味すっきり。


【元祖トマトラーメン 三味(333)】
水巻町のトマトラーメンの三味(さんみ)は、ログハウスを思わせる外観。福岡・天神を中心に7店舗を構える、行列必至の人気店です。


水巻町特産のデカにんにくを使用した「辛めん」や「トマトもつ鍋」も人気がありますが、私たちは元祖トマトラーメンを注文しました。


九州ラーメンと同じくらいの細麺です。


この店の楽しみは、残りのスープにご飯とチーズを加えたチーズリゾット。トマトラーメンとチーズリゾットは、ほとんどの客が注文するボリュームたっぷりの人気セットです。わが家の場合、ラーメンもリゾットも妻がほぼ半分を押し付けるので、私にとってはとりわけヘビーなランチになります(笑)


机の上にこんなものを発見。ラーメン屋でハッピーアワーとは珍しいですね。しかも、ハートランドの生が飲み放題!


壁に様々なおつまみ系メニューが貼ってありました。近いうちに、甥を誘ってハートランド生のハッピーアワーを試してみたいと思います。


【北九州ラーメン 石田一龍】
こちらは、若松区高須の石田一龍。


北九州地区の数々の選手権やフェスティバルなどで優勝を重ねる、人気・実力を兼ね備えた北九州ラーメンの店です。


こってりクリーミーな「濃厚」(手前)と、比較的あっさりの「屋台」(奥)を注文しました。


かなり細めのストレート麺。濃厚なのに全く嫌味のないスープは、ごくごく飲み干してしまいたくなります。


テーブルに用意されたおろしニンニク。週末だったのでスプーン一杯入れちゃいました (^^ゞ


替え玉も注文。


【博多一幸舎】
Mark Is福岡ももちの博多一幸舎。初訪問だったので、基本の豚骨ラーメンを頼みました。


麺の固さは、この店では「ふつう」を推奨しています。スープは醤油豚骨風。


【銀河のチャンポン】
開店と同時に行列ができるチャンポンの人気店、銀河のチャンポン。この日は比較的空いていそうだったので、私たちも並ぶことにしました。


野菜たっぷりの溶き卵のスープは、じんわりと優しい味。チキンカツのトッピングは、北九州では定番です。


スープがよく絡む太めのチャンポン麺。


銀河の焼きそばは、チャンポンと並ぶもう一つの人気商品。いつも両方頼んで、夫婦でシェアして楽しんでます (^^♪


もちもちの麺に甘めのソースが絡んで美味しいです。


【麺 和田や】
八幡西区里中三丁目交差点にある和田やを久々に訪問。この日は、牛肉、ねぎ、わかめ、とろろ昆布がトッピングされた肉こんぶうどんを頼みました。


太くて長い麺は食べ応えたっぷり。


全国的に梅雨明けが相次ぐなか、九州北部だけが取り残されています。九州北部だけが梅雨明けしないのは53年ぶりだそうです。とは言え、ここしばらくは晴れた日が多く日差しも強烈で、梅雨明けと言っても不思議はないような天候。ところが昨日は、午後になって急に空が暗くなったかと思うと、稲妻や雷鳴がとどろく激しい雷雨となりました。太平洋高気圧縁辺の暖湿気流によって大気が不安定となっていることが、梅雨明けの判断が難しくしているようですね。
【追記】
先ほど、福岡管区気象台が九州北部の梅雨明けを発表しました。いよいよ夏も本番。ますます暑くなりますね〜💦
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏井ヶ浜のはまゆう

2023年07月22日 | 北九州
エンゼルス大谷翔平選手、本日の対パイレーツ戦でリアル二刀流で出場し、8勝目を挙げましたね。6回1/3を投げて5失点と苦しいピッチングでしたが、6月27日以来の勝利を心から祝いたいと思います!

さてここは、穏やかに波が引いては寄せる夏井ヶ浜。目の前に広がるのは響灘(ひびきなだ)。九州北西域の海は一般に「玄界灘」と呼ばれることが多いですが、その東側、おおむね宗像付近の大島・地島よりも北九州・山口寄りの海域は「響灘」と言います。


上の写真左側で、泳ぎの練習中らしいゴールデンレトリバー。初めての海なのか、飼い主に呼ばれても、これ以上はなかなか進めません💦


芦屋町夏井ヶ浜は、はまゆうの自生地。九州ではここが北限地とされています。


例年この時期になると、白く繊細な花を咲かせる夏井ヶ浜のはまゆう。芦屋町の夏の風物詩となっています。


真ん中の筒状の蕾が、徐々に外側に開いて円盤状の花に。


来月初旬くらいまでは見ごろが続くと思います。


夏井ヶ浜から車で約5分。こちらは、芦屋町と隣接する北九州市若松区の有毛のひまわり畑です。


この辺りのひまわりは、冬キャベツ収穫後の畑の地力回復と表土保全を兼ねて植えられています。


北九州市の市花となっているひまわり。そんな背景からか、ひまわりの種は市から農家に配布されるのだそうです。


外側から徐々に開花していく筒状花。開く前の幾何学的な配列に心惹かれるものがあります。


蕾が開いたばかりのひまわり。装飾花がまだ筒状花を覆っていて、初々しい風情がありますね。


まだ蕾がたくさん残っていましたから、これから暫くは楽しませてくれそうです。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

太宰府天満宮

2023年07月20日 | 福岡
九博『憧れの東洋陶磁』展を観た後は、「虹のトンネル」を抜けてお隣の太宰府天満宮へ。(動く歩道やエスカレータで結ばれた連絡通路は、様々な色彩でライトアップされていることから、「虹のトンネル」という愛称で呼ばれます)


手水舎や楼門の手前に設置された風鈴飾り。曇り空ながらも暑さ厳しい日でしたが、ガラス風鈴の音で少しだけ涼しく感じられました。外国からの観光客も珍しそうに写真を撮りながら歩いていましたが、風鈴の音に涼を感じる感性は、国境を越えて通じるものがあるのでしょうか。


参道を通るたび、目に留まる麒麟像。幕末、博多商人らから寄進されたものです。元々2体あったのですが、太平洋戦争中に金属供出を求められ、1体は解体されてしまいました。幸いにして、この麒麟像は難を逃れたのだそうです。


威風堂々たる入母屋造りの楼門。幾度か焼失しましたがその度に再建され、現在の楼門は大正3年(1914)に再建されたものです。


令和9年(2027)は、道真公没後1,125年となる式年大祭が執り行われます。これを前に令和5年から3年をかけて、本殿は124年ぶりの大改修の真っ最中。このため現在は、本殿の前に「仮殿」が置かれています。屋根の上に土が盛られ樹々が植えられているのは、鎮守の森の豊かな自然を象徴するもので、道真公を慕って一夜のうちに都から太宰府に飛んできたという飛梅伝説に因んだものだそうです。


工事中の本殿。その前の木が飛梅です。


梅ヶ枝餅の店が多く軒を連ねる参道。中でも「かさの家」は行列が絶えない人気店ですが、本殿工事中のためか、幸いこの日は空いていて並ばずにすみました。


私たちも店の中で焼きたての梅ヶ枝餅を戴きました。この後、かさの家と寺田屋の梅ヶ枝餅を買って、家に帰って食べくらべ。かさの家は機械焼き、寺田屋は手焼きという違いはありますが、どちらも美味しかったです。


今日7月20日、中国・近畿・東海が一斉に梅雨明けとなりましたね。朝からセミの声が響き、蒸し暑い日が続く九州ですが、大気不安定のため梅雨明けはもう少し先の予想。今年は、北陸、関東甲信、東北に先を越され、来週半ばくらいの梅雨明けとなりそうです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『憧れの東洋陶磁~大阪市立東洋陶磁美術館の至宝』@九州国立博物館

2023年07月16日 | 絵画や音楽
3年前の春以来、久しぶりに九州国立博物館に行ってきました。2020年の春と言えば、日本でも新型コロナの感染が広がりはじめた頃。その時の特別展は、17世紀から19世紀までのフランス美術作品を集めた特別展『フランス絵画の精華』でしたが、感染拡大防止のため会期途中で終了となったことを憶えています。コンサートや展覧会など多くのイベントが中止となり、デパートや飲食店の時短営業や休業が厳しく求められた時期。今なおコロナ感染は続いているとは言え、世の中の動きがずいぶん変わってきたことに感慨深いものがありました。


こちらは、反対側(太宰府天満宮側)からの眺め。左右対称の構造で、チタンブルーの屋根は160m×80mと、サッカー場がすっぽり入る大きさです。
太宰府天満宮に隣接する丘陵に建つ九博は、なだらかな曲線を描くチタン製の大屋根と、深く濃い藍色のグラスウォールが印象的な建物です。この日はあいにくの曇り空で、ガラスに映りこむ空と雲、樹木の緑が今ひとつ冴えませんが、晴れた日には周囲の自然と壁面が一体化して、この大きな建築物が自然に溶け込んで見えます。


九博では今、大阪市立東洋陶磁美術館のコレクションを展示する特別展、『憧れの東洋陶磁』が開催されています。【会期:7月11日(火)~9月3日(日)】


世界有数の陶磁器コレクションを所蔵する大阪市立東洋陶磁美術館の名品を軸に、112点が展示された会場。個人的に目に留まったものをいくつか紹介したいと思います。(一部を除いて写真撮影OKでした)


【白磁刻花蓮花文洗(はくじこっかれんかもんせん)】《重要文化財》11-12世紀 中国(北宋時代)大阪市立東洋陶磁美術館
「洗」とは、大型で底部が深く広い器のこと。蓮の花の文様が、アイボリー・ホワイトの肌理にほのかに浮かび上がっています。極めて薄い造りで、光が透けて見えるほどだそうです。


【紫紅釉盆(しこうゆうぼん)】15世紀 中国(明時代)大阪市立東洋陶磁美術館
天青色釉の上に酸化銅を加えて焼くことにより、外面は鮮やかな紫紅色をしています。ひびのように見える内側の線は、「蚯蚓(きゅういん)走泥文」と呼ばれる模様だそうです。


【粉青白地象嵌条線文簠(ふんせいしろじぞうがんじょうせんもんほ)】15世紀 韓国(朝鮮時代)大阪市立東洋陶磁美術館 
五穀を盛る祭器として使用された器。中国古代の青銅器「簠」を模し、四隅に鋸歯飾り、四面に雷文を施し、全体に白い粘土を塗りつけてあります。「簠」とは飯を盛る器のこと。いかにもどっしりとした作品です。


【青磁刻花牡丹唐草文瓶(せいじこっかぼたんからくさもんへい)】《重要文化財》11-12世紀 中国(北宋時代)大阪市立東洋陶磁美術館
瓶の肩から胴にかけて描かれているのは牡丹唐草の文様。深く彫られた部分に青磁釉が溜まり、文様に美しい陰影を与えています。北宋時代の耀州窯青磁を代表する世界的に知られた名品とのことでした。


【青磁管耳瓶(せいじかんじへい)】13世紀 中国(南宋~元時代)大阪市立東洋陶磁美術館
宋の時代、五大名窯の一つとして挙げられる哥窯で焼かれた作品です。


【青花牡丹唐草文盤(せいかぼたんからくさもんばん)】《重要文化財》14世紀 中国(元時代)大阪市立東洋陶磁美術館
正面、上方、横側、裏側から描き分けられた牡丹唐草文が特徴。放射状に描かれた花唐草文様はイスラム文化の影響を受けたものとされています。


【法花花鳥文壺(ほうかかちょうもんつぼ)】《重要文化財》15世紀 中国(明時代)大阪市立東洋陶磁美術館
法花とは立体的に表した文様部分に各色の鉛釉をかけ分ける技法。壺の二面に花樹にとまる一対の鳥が表されています。


【法花蓮鷺文有蓋壺(ほうかれんろもんゆうがいこ)】《重要文化財》15-16世紀 中国(明時代)九州国立博物館
地に藍釉を用い、胴部には蓮華文を中心に、波濤文様と白鷺文様があしらわれた蓋つきの壺。蓮華文の花など、文様の一部に白檀塗りが施されています。


法花壺で重要文化財の指定を受けているのは、上記2作品のみだそうです。


【青磁獅子形枕(せいじししがたまくら)】12世紀 韓国(高麗時代)大阪市立東洋陶磁美術館
背中合わせにうずくまる獅子が楕円形の板を頭に載せる形の枕。陶枕は暑い夏に適した実用的なものであるとともに、魔除けなどの効用もありました。


【三彩貼花宝相華文水注(さんさいちょうかほうそうげもんすいちゅう)】7-8世紀 中国(唐時代)大阪市立東洋陶磁美術館
シルクロードを通して西方からの文物が大量にもたらされた唐の時代の作品で、ギリシャの酒器「オイノコエ」が起源とされています。確かに、どことなく異国情緒が感じられる酒器ですね。


【博多遺跡群出土高麗青磁】《重要文化財》11-14世紀 韓国(高麗時代)福岡市埋蔵文化財センター
博多遺跡群や箱崎遺跡の発掘調査では、膨大な数の中国産陶磁器が出土していますが、それらに混じって高麗青磁も多く発掘されているそうです。中世の博多湾周辺には、大陸や半島出身の人々が多く居住していたことが窺われます。


【油滴天目(ゆてきてんもく)】《国宝》12-13世紀 中国(南宋時代)大阪市立東洋陶磁美術館
高台周辺を除いて全体に掛けられた漆黒の釉、その内・外面の黒い地に浮かび上がる銀色に輝く斑紋。「油滴」の名は、その美しさが油の滴のようであるところ由来します。こちらは、東洋陶磁美術館が所蔵する油滴天目で国宝に指定されています。


こちらも同じ油滴天目で、素人目には上の作品と区別がつきませんが、高台周辺の釉薬の流れ具合が多少異なっていました。こちらは、ここ九州国立博物館が所蔵する作品で、重要文化財指定です。


様々な魅力的な作品が展示される会場の中でも、この一角は特別な空気感が漂っているよう。それくらい美しい、二つの油滴天目でした。


【飛青磁花生(とびせいじはないけ)】《国宝》14世紀 中国(元時代)大阪市立東洋陶磁美術館
「飛青磁」とは、釉上に鉄斑を散らした青磁のこと。この作品は、とりわけ釉色と鉄斑の現れ方が優れており、ほっそりした頸と豊かに膨らんだ胴部の均整美が見事であることから、国宝に指定されています。


【織部切落四方手鉢(おりべきりおとしよほうてばち)】17世紀初頭 日本(安土桃山時代)大阪市立東洋陶磁美術館
17世紀初め、美濃東部(岐阜県土岐市付近)で焼かれた織部焼の作品。長方形の長辺を一段低くする「切落(きりおとし)」など、奇抜なデザインが特徴です。


【五彩金襽手瓢形瓶(ごさいきんらんでひょうけいへい)】16世紀 中国(明時代)大阪市立東洋陶磁美術館
八角に面取りした瓢形瓶の全面に、赤、黄、緑の絵の具で文様を施し、赤地部分には更に金彩が加えられています。「金襽手」とは、五彩磁器に金彩を加えて豪華絢爛な装飾を施したものを言います。


形も重さも実物そっくりに作られた茶碗型ハンズオンコントローラーを手で触りながら動かすと、正面の8Kモニター上に高精細画像を好きな角度から観賞できる「8Kで文化財 ふれる・まわせる名茶碗コーナー」。


私も体験してみました (^^ゞ


私が選んだのは、重要美術品に指定されている「大井戸茶碗 銘『有楽』」(東京国立博物館所蔵)。織田信長の弟で茶人の有楽斎が所有していたことから、この銘が付けられたそうです。8K画像、さすがに感動ものの高精細でした。


出品されたほとんどの作品を収蔵する大阪市立東洋陶磁美術館の外観。


10月には『古代メキシコ』展が行われる予定です。16世紀、スペインに侵攻されるまで、3千年以上にわたって繫栄したメキシコ古代文明。この特別展も楽しみにしています。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする