ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

思い出の一枚~クロード・モネ《アルジャントゥイユのヨットレース》

2024年05月25日 | 絵画や音楽

美術館のショップで手にとった一枚の絵葉書。その時々の展覧会で原画を観て、どこか惹かれるものがあった絵のミニチュア版です。ミニイーゼルに立てかけた絵葉書を眺めていると、絵に接した時の様子のみならず、その旅の思い出などが懐かしくよみがえります。

コロナで海外とは縁遠くなった時期に、絵画を通じて過去の旅を振り返ろうと始めた「思い出の一枚」。ほぼ3年半ぶりとなる記事で選んだのは、パリのオルセー美術館で観たモネの《アルジャントゥイユのヨットレース》です(原題は「Regates e Argenteuil」)。

アルジャントゥイユはパリからセーヌ川を10キロほど下ったところで、休日にはカヌーやボート、ヨットなどの水遊びが盛んな町だったそうです。モネはここで6年間家族と一緒に暮らし、周辺の風景や生活をテーマに約170点の作品を残しています。この絵もその一つで、やわらかくそそぐ光が印象的なセーヌ川右岸の風景を描きました。

アルジャントゥイユで行われるヨットレースの準備風景。青空の下、マストに展張された白いセイルと緑ゆたかな岸辺、ボート小屋の赤い屋根。そして、これらが水面に反射してきらめく様が、印象派らしい大胆な筆致で表現されています。

 

絵葉書だけではなくオルセー美術館の原画を紹介したいところですが、私が訪ねた当時のオルセーは海外美術館としては珍しく撮影禁止。写真に残すことはできませんでしたが、マネ、ルノワールにモネ、セザンヌやゴッホ、ゴーギャン、そしてミレーにクールベなど、日本でも人気のある画家たちの作品が多くて本当に見ごたえがありました。(10年前の写真から。セーヌ川対岸、オランジュリー美術館側から見たオルセー美術館です)

 

地下鉄RER Musée d’Orsay駅そばの美術館入口。元々この建物は、1900年のパリ万国博覧会で建設された鉄道駅で、美術館としてオープンしたのは1986年(昭和61年)だそうです。19世紀美術の展示(とりわけ印象派の作品)で世界に名立たるオルセーですが、美術館としての歴史は思いのほか短いのですね。(写真は2014年)


駅舎の面影が残る5階吹き抜けの広々とした空間。作品は撮影禁止でしたが、スタッフの方に建物だけなら大丈夫と確認して、フロアの写真を撮らせてもらいました。中央にゴッホの自画像が飾られていますね。幸いなことに、この時オルセーではゴッホの特別展が行われており、オランダのクレラー・ミュラー美術館やアムステルダム国立美術館でも観ることができなかったゴッホの作品を観賞できました。(写真は2014年)

 

セーヌ川に面して対岸はルーブル美術館(左側はチュイルリー庭園)。オルセー美術館で印象派の作品を堪能した翌日は、ルーブル美術館をほぼ一日かけて観てまわりました。(写真は2014年)

 

初めてフランスを訪ねたのは10年前。ホテルや航空券、TGV(フランスの新幹線)チケットなどを自分たちで手配して、1週間の滞在間、パリ市街散策や美術館めぐりにゆったりと時間を費やしました。ボルドーでワイン醸造所(シャトー)めぐりのツアーに参加するため、一泊だけTGVでフランス南西部に出かけましたが、それ以外はずっとパリで過ごした一都市滞在。シャルル・ドゴール空港からホテルまで送迎を頼んでいたタクシーが1時間待っても現れないというトラブルや、クレジットカードなどが入った財布を車に置き忘れるなどの失敗もありましたが、楽しく充実した、感動とスリルに満ちた忘れられない旅になりました (^^ゞ

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週末は男子ごはん~ラム肉のクミン炒めとサンドイッチ2種

2024年05月19日 | 男子ごはん

初夏から夏にかけて咲くミニバラ「雅(みやび)」。蕾がたくさんついています。少しずつふくらんできました。

 

上の写真を撮った二日後、可愛らしいピンク色の花が開花しはじめました。これからが楽しみです。

 

さて、今週の男子ごはんです。

《ラム肉のクミン炒め》Asahi ズバうま!おつまみレシピ「ラム肉のクミン炒め」

低カロリー高タンパクなラム肉。比較的クセもなく、やわらかくて美味しいですよね。コストコで買ったラム肉を小分けして、まずはスパイシーなクミン炒めを作りました。ラムに醤油と酒、片栗粉を揉みこんで1時間。オリーブオイルを熱してニンニクとクミンシードを炒めます。香りが立ったら下味をつけたラムを加えて更に炒め、タマネギを投入。タマネギが透き通ってきたらクミンパウダーを振り、鍋肌から焦がすように醤油を垂らします。最後に七味ガラムマサラを振りかけたら、香ばしくスパイシーなラム肉のクミン炒めの完成です。

 

《大根と鶏肉の黒酢煮》みんなのきょうの料理「大根と鶏肉の黒酢煮」

料理研究家の大原千鶴さん紹介の鶏もも肉と大根の煮込みです。レシピではレンジで大根に火を通すのですが、ここでは圧力鍋で8分ほど加圧したほか、砂糖はきび砂糖を使いました。

 

《鶏手羽元の醤油煮》Asahi ズバうま!おつまみレシピ「鶏手羽元の醤油煮」

鶏手羽とねぎをじっくり煮込んで味をしみ込ませました。生姜の風味が焼酎のロックにぴったり。

 

《春雨サラダ》夕方食堂「ちょっとしたコツでお店の味!春雨サラダ」

春雨と野菜(きゅうり、ニンジン)、ロースハム、炒り卵、炒りごまをタレ(練りガラシ、鶏がらスープの素、醤油、酢、砂糖、ごま油)で和えた春雨サラダ。デパ地下の味を超えたという「夕方食堂」さんこだわりのレシピです。

 

《新タマネギのチヂミ》ミツカン「新タマネギのチヂミ」

新タマネギの甘みと食感がよい新感覚のチヂミです。青しそと味ぽんがいい仕事しています(笑)

 

《鶏むね肉のわさびマヨ焼き》kikkoman「鶏むねのわさびマヨ焼き」

ブライン液にひと晩浸けた鶏肉の両面を焼き、火が通ったら酒、みりん、醤油、砂糖を加えます。最後にマヨネーズとわさびを混ぜ合わせたタレを全体に絡めてでき上がり。合わせたビールは、米シカゴのクラフトビールメーカーGOOSE ISLANDのIPA。ほろ苦さがクセになります。

 

《はんぺんと豆腐のふわふわ焼き》DELISH KITCHEN「ビールに合う!! はんぺんと豆腐のふわふわ焼き」

紀文のはんぺん、水を切った木綿豆腐と塩、和風だし、片栗粉をビニール袋に入れ、滑らかになるまで崩しながら捏ねます。カニカマとねぎを加えて更に揉みこんだら、小分けして丸く成形。フライパンで両面に焼き色をつけたら完成です。

 

簡単ながらはんぺんの旨みが凝縮。豆腐のやわらかな食感と相まって、ビールによく合うおつまみになりました~🍺

 

《ひよこ豆のスパイス炒め》ヤマサHappy Recipe「ひよこ豆のやみつきスパイシー炒め」

クミンシードとクミンパウダー、ガーリックチップを効かせたひよこ豆のスパイス炒め。今回は醤油ではなく、カレー粉を振りかけ、更に七味ガラムマサラで尚いっそうスパイシーに仕上げました。

 

《トマトとチーズのスクランブルエッグサンド》lumi kuke「おいしいサンドイッチレシピ」

クロワッサンにスクランブルエッグを挟んだサンドイッチの写真を見て、さっそく作ってみることにしました。こんなとき、三日月屋が折尾駅に開店したのは大助かり。若松まで出かけることもありません。

 

溶いた卵に軽く塩、胡椒し、角切りにしたトマトとピザ用チーズを混ぜ合わせます。これをフライパンに流し入れてスクランブルエッグを作り、二つに切って両面にバターを塗ったプレーンクロワッサンで挟んだらでき上がり。

 

最後にパセリを振ります。卵に牛乳とマヨネーズを加えたせいか、少し白っぽい仕上がりになりました (^^ゞ

 

《ゆで卵と春野菜のホットサンド》kewpie「ゆで卵とたっぷり春キャベツのサラダサンド」

細切りにしたキャベツ、タマネギ、ニンジンに塩、胡椒。マヨネーズで和えます。食パンにバター、もう一枚にマヨネーズを塗ってレタスを敷き、ゆで卵と野菜を挟んでホットサンドメーカーにセット。7・8分焼いたらでき上がりです。

 

今週のデザートは、KINEELの花びらのお菓子、ルフル。東京に住む姪から妻への母の日のプレゼントでした。

 

知人が個人で手配したケニア旅行の動画を見せてもらいました。果てしない草原にキリンやシマウマ、チーターやライオンにハイエナ、群れなす象や水牛、見たこともない野鳥の数々……。そして、背後にそびえるキリマンジャロの勇姿。まさに、子どもの頃にテレビで見ていた『野生の王国』そのものでした。昔から憧れていたアフリカ。いつかその夢を実現したい気持ちはあるのですが、妻の同意を得るのは厳しそうです💦

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アンソロジー『キッチンつれづれ』刊行

2024年05月14日 | 北九州

妻が参加しているアミの会のアンソロジー『キッチンつれづれ』が本日、光文社文庫から発売になりました。「台所」をテーマに書かれた短編集で、全作書き下ろしだそうです。

――世界はキッチンで回っている。――
というキャッチコピーは、インパクトがありますね。
私もここ数年、週末はキッチンに立つことが多くなりましたので、今回のテーマには興味を惹かれます。男性のための料理教室をテーマにした短編もありました。そんなことにも興味津々です(笑)
妻は「離れ」というタイトルで書いていますが、最後、ちょっとした驚きを感じました。
手に取って読んでいただけたら幸いです。

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焼肉ひまわり@水巻町

2024年05月07日 | 食べ歩き

プランターの芍薬(夕映)が開花。光沢のあるピンクの大輪で、庭の華やぎが増したようです。

 

同じ芍薬ですが、こちらは「乙女桜」と言います。花の形が変わっていますね。

先月のことになってしまいましたが、水巻町の焼肉店「ひまわり」に行ってきました。料理研究家でコメンテーターの山際千津枝先生から、近くに来ているから一緒に食事を……と招待していただいたのです。この時はご夫妻で来られていたので、私たちも夫婦でご一緒させていただきました。

 

先生は福岡市在住ですが、ご自身の出身地ということもあり、時々北九州方面にも足を運ばれるとのことでした。ご縁があって数年前にお会いして以来、妻は時折りご自宅に招かれて手料理をふるまっていただいたり、様々な経験談を聞かせていただいたりしているようです。

 

ご主人は海釣りが趣味で、妻はご主人が釣り上げたブリやイカ、タイなどをご馳走になった(捌くのは先生です)ことも何度かあります。私はご主人とは初対面でしたが、趣味も含めたいろんな話を伺うことができました。

 

先生のご自宅では、コーヒーを淹れるのは基本的にはご主人なのだそうです。私も「何でもやってみたらいいよ」と勧められて、近ごろわが家のコーヒーも時々は私が担当するようになりました (^^ゞ

 

ひまわりはJR東水巻駅のすぐそば。品質の高い国産黒毛和牛にこだわりを持つ店です。車でわずか10分程度の場所にこんなに美味しい焼肉店があるとは知りませんでした。

 

きれいに処理し、下味をつけた「天使の海老」。名前に負けず、めちゃめちゃ美味しかったです。

 

卵スープも、なんでこんなにふわふわ?というくらいふんわり。

 

後半は、ホルモンも何種類か注文しました。

 

 

 

辛さの後にじわっと甘みが広がるキムチ。どれも自家製です。

 

コシの強い本格冷麺で〆を……。思わぬお誘いを受け、美味しい焼肉を堪能しましたヽ(^o^)丿

 

初訪問の「焼肉ひまわり」、美味しい焼肉と楽しい会話で瞬く間に時間が過ぎていきました。ごちそうさまでした。

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週末の男子ごはん~スペアリブのマーマレード煮

2024年05月01日 | 男子ごはん

はや5月。端午の節句も間近ですね。遠賀川河川敷ではこの時期、約150匹のこいのぼりが悠々と空を舞っています。

 

とは書いてみたものの、そよとも風が吹かなかったこの日、こいのぼりは今ひとつ元気がありませんでした💦

 

河口の芦屋町に向けて滔々と流れる遠賀川。こいのぼりの向こうに架かっているのは、筑豊経由で福岡と北九州を結ぶ福北ゆたか線(福岡の、北九州の、筑豊のゆたか)の鉄橋です。


さて、今週の男子ごはんです。今回は、ジムの友人手づくりのマーマレードを使ったスペアリブ煮込みや、スナップエンドウやブロッコリなど春らしい色あいのサラダなどを作りました。

《スペアリブのマーマレード煮》DELISH KITCHEN「圧力鍋でスペアリブのマーマレード煮」

圧力をかける前にスペアリブの表面に焼き色をつけ、旨みを閉じ込めます。この後、圧力鍋にスペアリブ、酒、醤油、ウスターソース、マーマレード、おろし生姜、おろしニンニクを入れて15分ほど加圧。さらに、中火で煮詰めながらスペアリブにタレを絡ませたら完成です。マーマレードのコクのある甘みとほのかな苦みがスペアリブに絡んで美味。ワインによく合うひと皿でした。

 

《スナップエンドウのミモザサラダ》kewpie「スナップエンドウのミモザサラダ」

皿に敷いたレタスの上に新タマネギとニンジンの千切りを広げます。その上に、フォークでつぶしたゆで卵と、塩ゆでしたスナップエンドウをトッピング。好みのドレッシングを振りかけたらでき上がりです。

 

《えびとブロッコリとゆで卵のサラダ》kewpie「えびとブロッコリとゆで卵のサラダ」

さっと塩ゆでしたエビとブロッコリをマヨネーズとバジルソースで和えて、ゆで卵を添えました。

 

《麻婆豆腐》みんなのきょうの料理「栗原はるみさんのマーボー豆腐」

ふつう麻婆豆腐には豚のひき肉ですが、このレシピでは、粗く刻んで包丁で叩いた牛肉を使います。豆腐を下ゆでして水抜きするのもポイントのひとつ。豆板醤や花椒、ごま油の風味もよくて、栗原はるみさんレシピは妻にも好評でした。

 

《ラーメンサラダ》家ワイン「シャルドネに合う!夏のうま辛ラーメンサラダ」

4月中下旬は気温も上がり、夏日になることもしばしばでした。そんな初夏を思わせる陽気につられて作る気になったのは札幌発祥ラーメンサラダ。野菜も麺も、胡麻ダレも氷でキンと冷やして、サッポロクラシックと一緒に涼やかに……🍺

 

《アスパラと卵とベーコンのチーズマヨ炒め》kewpie「アスパラとたまごとベーコンのチーズマヨソテー」
 
アスパラガス、タマネギ、しめじ、ベーコンをマヨネーズで炒め、粉チーズとマヨネーズを混ぜ合わせた半熟卵を加えてさっと混ぜ合わせます。器に盛りつけて粉チーズ、ブラックペッパーを振ったらでき上がり。それにつけてもサッポロクラシック、実に旨いなぁ〜🍺

 

《豆腐のジョン》サッポロビール「豆腐のジョン」

素材に卵を絡ませて焼く料理を韓国では「ジョン」と言うそうです。今回作ったのは、しっかり水切りした絹ごし豆腐に小麦粉をまぶし、溶き卵を絡ませて焼いた豆腐のジョン。白ねぎと青ねぎの小口切りに醤油、酢、炒りごま、一味唐辛子を混ぜ合わせたピリ辛のねぎダレをかけました。

 

《鶏むね肉のねぎ塩焼き》Rakutenレシピ「鶏むね肉のねぎ塩焼き」

減塩に努めながらも、時には食べたくなるねぎ塩焼き。今回はブライン液に浸けこんだ鶏むね肉に、ねぎ塩ダレを絡めました。塩分は極力控えめにして、黒胡椒や炒りごま、ごま油主体のねぎ塩ダレです (^^ゞ

 

《醬油ラーメン》kurashiru「簡単でおいしい 醬油ラーメン」

中華だしに和風だしを加えた懐かしい中華そば風。自家製煮卵と市販のチャーシューをトッピングしました。

 

今週のデザートは「夢の季」のケーキ。コーヒーと一緒にひと息つきました。

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