はや立春を過ぎ、暦は春となりましたが、北九州では夜半から冷たい雨が降っています。南岸低気圧の影響を受ける関東甲信地方はすでに雪が降り積もっているそうです。これからの帰宅時間や明日の朝にかけて、大きな影響が出ないことを祈ります。
すでに先月のことになってしまいましたが、関東在住の友人から「いま九州にいるので一緒に飲もう」と電話がありました。突然のことでも、そんな話なら大歓迎。さっそく近くの同窓生に声をかけて3人で集まりました。場所は例によって海鮮主体の小料理屋、芦屋町の大丸です。
連絡をくれた友人と会うのは、おそらく10数年ぶり。最後に会ったのがいつだったのか、お互いにはっきり思い出せないくらい久しぶりでした(笑)
転勤族の私が北九州市民となってすぐの頃から、20年近く通っている芦屋町の大丸。もっと遡れば、こちらに出張したときにも何度か来たことがあるので、最初からだと優に30年以上になると思います。
その頃はまだ、先代の大将が包丁を握っておられました。
と言うと、もう引退したかのようですが、実はまだ奥の厨房で調理を担当して、三代目を盛り立てています。
ビールを何杯か飲んだ後は日本酒に変更。以前の記事でも書いたことがありますが、若女将が佐賀県出身ということもあり、大丸では佐賀の銘酒「鍋島」をいろいろ取り揃えています。蔵元の富久千代酒造は、大吟醸が全国新酒鑑評会で8年連続金賞を獲得するなど、高い評価を受け続けている老舗醸造元です。
この日の一杯目は、鍋島ムーンシリーズの「Summer Moon」。さわやかな香りの吟醸酒で、鍋島としては端麗辛口に寄った味わいでした。
続いて、友人二人も鍋島に。
甘くフルーティな香りが特徴の純米大吟醸がなみなみと注がれました。
少人数の小さな蔵で造られる鍋島は、流通量が多くないこともあって「幻の酒」とも言われます。
私は続けて、ムーンシリーズの「鍋島clasic Harvest Moon ひやおろし純米酒」。これも透明感のあるシャープな印象で、なかなか好みの味でした。
大丸は昭和26年(1951)創業。静かで穏やかな三代目と、明るくにこやかな若女将が店を和やかに盛り上げています。
私が今回飲んだ鍋島ムーンシリーズは、他にもNew MoonやBlossoms Moonなど、四季折々の限定酒があるそうですので、またの機会に試してみたいと思います。