ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

わが家のライム、フレーバーグリーン

2024年07月29日 | 日記
日本列島を覆う猛暑の夏。体温を超える危険な暑さが、連日のように各地で記録されています。かつてとは様変わりした日本の夏、例年以上に体調管理に気をつけて過ごしたいですね。


若松区有毛のひまわり畑です。日中の日差しを避け、朝のうちに出かけました。


さてこちらは、今年の春たくさんの花を咲かせたわが家のライム、フレーバーグリーン。花のあとには小さな実ができるのですが、そのうちの二つがすくすく育って、今ではずいぶん大きくなりました。


この二つの実は、いずれも長さは優に5㎝を越え、横幅もまるまるとしています。多く流通しているメキシコ産ライムと違って、形はレモンに似て細長いのがフレーバーグリーンの特徴です。


葉っぱの陰に隠れて気づかなかったのですが、次に生長が期待できそうなのはこちら。上の二つに比べるとまだ小さいものの、少しずつふっくらしてきました。


花が落ちたばかりの時と比べると、その違いがよくわかりますね。


ライムの枝に止まっては舞い上がり、飛んではまた降りるアゲハ蝶。こんな虫たちが、今年の受粉を助けてくれたのかもしれませんね。


2㎝くらいの時、不注意に触って落としてしまった実を切ってみました。皮が厚くて果実部分は小さいですが、切り口の形や香りはライムそのもの。いま育っている実を収穫するのが楽しみです。
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風そよぐオアフ 2024年5月(15日目)~いよいよ帰国

2024年07月23日 | 海外旅行
備忘録を兼ねて綴ってきたハワイ滞在記も最後になりました。長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。

日付が変わって間もない夜中の1時半ごろ、日本航空から突然のメール。悪天候のため羽田から福岡への乗継便が欠航するという連絡でした。予約していたのは最終便なので、この日のうちに福岡に帰るのは無理のようです。困ったことになりましたが、もっと心配だったのはハワイアン航空(ホノルル-羽田)の運航可否。離着陸の気象条件(WXミニマム)は離陸よりも着陸の方がずっと厳しいはずなので、JALが離陸不可と判断した天候下、果たして着陸が可能なのか????


その後は羽田周辺のホテルを探したり、ハワイアン航空の運航予定をチェックしながら、あたふたと帰国の朝を迎えました。ハワイアンのHPは、何度確認しても「on schedule」。ほかのエアラインがフライトを取りやめる状況でも、ハワイアンは飛ぶ……という噂を耳にしたことがありますが、本当のところどうなのでしょう?
最後の朝食は、ホテル敷地内にあるラパーツでテイクアウト。一刻も早く、空港のチェックインカウンターで詳細を確認したかったので、ラパーツのオープン(朝6時)と同時に買いに行きました。


Lyft で空港に向かう途中、うっすらと架かっていた虹(写真中央付近)。帰国の朝ようやく虹を見ることができ、未明からの慌ただしさを暫し忘れて見とれました (^^ゞ


朝8時前には空港に到着。出発ロビーはガラガラです。しばらく経ってJALとハワイアン、それぞれのカウンターで状況を確認しました。やはりJALの福岡便は欠航なのですが、詳細な理由は不明。24時間近く前に早々と欠航が決まったのは、羽田空港の天候以外の事情もあるのかもしれませんね。


一方のハワイアンは、スケジュールどおり運航……悪天候に強いハワイアンという噂は本当だったみたいです(笑)


この日の滑走路は陸地側の08L。リーフランウェイの08Rと違って、海がずいぶん遠くに見えますね。ダニエル K.イノウエ空港もしばらく見納めです。


ホノルルは上天気ながら、到着時の羽田空港は大荒れの予想。実は、出国時の羽田も激しい風雨で遅れや欠航などが生じており、私たちの福岡-羽田便は駐機スポットが空くまで誘導路上で40分ほど待機させられました。ハワイに到着してからも、最初の週はポンチョが大活躍するほど天候が不安定でしたし、思えば今回のハワイはずいぶん雨の影響を受けたものです……。


振り返れば、行きの福岡空港で搭乗ゲート付近にメガネを置き忘れるという失敗もありました💦 幸い、どなたかが忘れ物センターに届けてくださったので、帰国してから受け取ることができたのですが、旅行中メガネなしという訳にはいかず、到着後すぐにABCストアで購入。そのメガネも帰国前日のバスの中で失くしてしまったので、JALの欠航騒ぎに際してスマホや資料を確認するのもひと苦労。ダメもとで、真夜中にホテル内のABCストアに行ってみたものの、やはり夜は閉まっていました。
間際までいろいろやらかしましたが、羽田周辺のホテルも確保できてひと安心。ビキニブロンドと赤ワインを頼んで、機内でホッと一息つきました~🍷


予報のとおり、関東地方の天気は大荒れ。往々にして、天候不良時は羽田空港の滑走路が南向きで運用されるので、ハワイアン航空863便は北西側から着陸パターンへ。東京都心を低高度で通過する「南風新経路」で進入しました。


C滑走路ランウェイ16Lへのファイナルアプローチ。右に見えてきたのはB滑走路。離陸のため、ランウェイ22Rに進入する飛行機がありますね。


入国審査を終え荷物を受け取って、ギリギリ確保できたJALシティ羽田東京へ。部屋も施設も清潔ながら、この狭さはいったい……?


ハワイで過ごした部屋とのギャップに唖然としました (^^ゞ


この日は羽田空港の運航に支障が出ていたせいで、ホテルは満室。1階のレストランも、外国人で溢れかえってキャパオーバー。しかたなく、ホテル近くのレストランを探そうと外に出ようとしたのですが、台風並みの激しい雨と風にたじろいで断念。お土産のホノルルクッキーで空腹を癒し、おとなしく寝ることにしました(笑)

翌日は天候も回復。JAL機の運航も"on schedule"。夕食にありつけなかった昨夜のリベンジで、空港内にある寿司屋「又こい家」でお昼を食べてから、2週間の思い出を抱いて飛行機に乗り込みました。


🍀

12年ぶりにハワイの空気を満喫した2週間。前半は曇りがちで雨の影響も少なからずありましたが、その日の天気に応じた楽しみや部屋でゆったり過ごす時間もあってリラックスできました。
後半は一転して天候が回復。日を追うごとに空や海の色が深まって、ハワイらしい風景を堪能しました。これまでは眺めるだけだったラニカイビーチ。今回はエメラルドグリーンの海で泳いだのもいい思い出です。


玉の汗をかきながらチャレンジしたラニカイ・ピルボックストレイルやココクレーター・レイルウェイトレイル。山頂から眺めた360度の絶景もわすれられません。オアフ島には多くのトレッキングコースがありますので、毎回少しずつ踏破してみるのも楽しいかもしれませんね。
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風そよぐオアフ 2024年5月(14日目)~ラハイナ・ヌーン

2024年07月17日 | 海外旅行
北回帰線よりも南に位置するハワイでは、5月下旬と7月中旬の2回、太陽が直上を通過します。この日は「ラハイナ・ヌーン」と呼ばれ、今年の1回目は5月27日午後12時28分(ホノルル)。この前後の時間帯は太陽光が真上から降り注ぐため、あたかも影が存在しないかのような不思議な感覚に囚われます。
さて、ハワイ滞在もいよいよ最終日。朝の散歩もこの日が最後となりました。


午前中は部屋でゆっくり過ごした後、20番バスでダウンタウン歴史地区へ。ホノルルハレ(ホノルル市庁舎)の近くにある「スカイゲート」というモニュメントを見に行きます。


「スカイゲート」は、20世紀の米国を代表するデザイナーで、彫刻や造園、家具デザインなど様々な分野で活躍した日系アメリカ人、イサム・ノグチ氏の作品。3本の脚に支えられた部分はくねくねとした曲線なので、普段は歪んだ影ができますが、ラハイナ・ヌーンの時だけは、中央のコンクリート上に完全な円形の影を落とします。スカイゲートは、この現象を目に見える形で示すために作られたオブジェなのです。


翌日の帰国日が本来のラハイナ・ヌーンだったのですが、お昼前になると少しずつ人が集まってきました。人と比べると、かなり大きなモニュメントであることがわかりますね。


12時16分ごろ、少年が左右に伸ばした手だけが影を作っています。ラハイナ・ヌーンは、真上から太陽光を浴びることによって色彩が鮮かで輪郭が輝くように感じられたり、地面の照り返しが強烈でとても暑い一日になると言われています。


12時26分、ラハイナ・ヌーンの概ね24時間前。ほぼ完璧な円形の影ができていますね。集まっていた皆さんが一斉に記念写真を撮り始めました。


その後は、ダウンタウン歴史地区を散策。隣はミッション・メモリアル・ビルディング。建物の前に置かれた鐘は、"Liberty Bell of Aloha"と呼ばれます。


1928年に建てられたホノルル市庁舎(ホノルル・ハレ)。のちに近代的な総合庁舎が完成したので、主な機能はそちらに移転しましたが、市郡長執務室と市郡議会は未だにこの建物にあります。


こちらはハワイ州立図書館。日本の本や漫画もたくさん置いてあるそうです。


ハワイ州最高裁判所「アリイオラニ・ハレ」とカメハメハ大王像も、しばらく見納めです。


最終日のランチは、チャイナタウン・カルチュラル・プラザ内のレジェンド・シーフードレストラン。やはり、最後は飲茶で締めくくりです。


週末のランチタイムだけに店内は満席。飛びかう中国語が、飲茶気分を尚いっそう盛り上げてくれます。


定番中の定番、エビの蒸し餃子。前回とは違うものを注文するつもりでしたが、やはりこれは外せません (^-^)ゞ


テーブルのそばをワゴンが通過すると、思わず覗きこんでしまいます(笑)


薄くて軽い衣と、ねっとりとした芋の食感の違いが楽しいタロ芋の揚げ物。初めて注文しましたが、ほんのり甘みもあって美味しかったです。


大好きな皿の一つ、スペアリブ。一度食べたら病みつきです。


シーフード蒸し餃子。


餅米をタロ芋の葉でくるんで蒸したもの。




これも絶対に外せない一品、ルックファン。前回はエビにしましたが、今回はホタテを頼みました。つるるん、ぷるるんの食感が大好きです。


妻が好きな杏仁豆腐。


夕方のラグーンもこれが見納め。初めの週は曇りがちで、雨もよく降りましたが、今週は打って変わって上天気。ラグーンや海のエメラルドグリーンが、日を追うごとに深く濃く、鮮やかになっていきました。


最終日の夕焼け。暮らすように過ごした2週間、いよいよ明日は帰国です。


2週間の余韻を感じながら、静かに眠りに着くはずだったのに、思わぬメールに叩き起こされてしまいました。その顛末は次回……💦
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風そよぐオアフ 2024年5月(13日目)~ウィルアミーア・ライズ & モノレール "スカイライン"

2024年07月13日 | 海外旅行
ハワイ滞在13日目です。幸い2週目は天候に恵まれて、予定していたことは概ね達成したので、最後の2日間は特にスケジュールを入れず、その日の朝の気分で決めることに……。この日は、「天国に駆け上がる坂道」と呼ばれるウィルアミーア・ライズを見に行きました。(写真は、13日目午後のラナイからの眺め)


ホテル前カリア通りのバス停Stop886《Kalia Rd+Paoa Pl》から23番バス、ダイヤモンドヘッド付近で9番バス"Aala Park"に乗り換えてカイムキに向かいます。


Stop3058《Koko Head Av+Waialae Av》でバスを降り、ワイアラエ通りを右に曲がると、1ブロック先の三叉路左手の通りがウィルアミーア・ライズ(Wilhelmina Rise)です。


この交差点がウィルアミーア・ライズの起点。最初の30~40mくらいは下りますが、その後はず~っと長い上り坂が続きます。その距離およそ2㎞、高低差は240m。何の変哲もないただのまっすぐな坂道ですが、とても印象的な通りです。
アメリカの道路名は、大通りをイメージさせる"Boulevard” や "Avenue" とか "Street" が一般的で、やや小さな通りは "Lane"、"Drive"、"Place"、"Loop"などと呼ばれます。"Rise" という通りの名前は珍しいですよね。それだけこの道は、「急坂を上る」というイメージが強かったのだと思います。


実はこの道、ダイヤモンドヘッドからもよく見えるんです。


軽快にロードバイクを漕いで近づいてきた二人の青年。写真を撮っていた私たちに、"Hi"と手を振って通り過ぎていきました。おそらく、ウィルアミーア・ライズを往復してきたのでしょう。健脚ですね。


続いて、1Lバス"Halawa Aloha Stadium Stn"行きでモノレールのアロハスタジアム駅に向かいました。昨年6月に一部が開通した、オアフ島初のモノレール "スカイライン" を体験するためです。


スカイライン HALAWA Aloha Stadium駅。真っ白な駅舎が青空に映えています。駅の中も真新しくてきれいでした。私の後方にアロハスタジアムがあります。ちなみに、スカイラインとTheBUSのチケットは共通なので、バスからスカイラインに乗り換えても、2時間半以内なら料金は発生しません。


高速道路のH1や一般道路の慢性的な渋滞を解消する切り札として期待されるモノレール "スカイライン"。現在は、このアロハスタジアム駅からイースト・カポレイ駅までの9駅を約21分で結んでいます。


黒いラインが現在の運行区間。アロハスタジアムからダニエルKイノウエ空港を経由してカリヒトランジットセンターまでのグレー区間は、2025年に開通予定です。それ以降の点線部分(チャイナタウンやダウンタウン)は2031年だそうですから、まだだいぶ先のことになりますね。


スカイラインがホームに入ってきました。このまま折り返してイースト・カポレイ行きになります。


めちゃめちゃきれいな車内。まだ利便性があまり高くないためか、乗客はわずかでした。


先頭車両と最後尾には展望席が設けられています。ほかに乗客がいなかったので、私もこの席を体験。見晴らしがよくて快適でした (^^ゞ


車窓の眺め。パールハーバーに架かる橋の向こうに見えている白い建造物はアリゾナメモリアル。その左は、戦艦ミズーリ記念館です。


一駅となりのKALAUAO Pearlridge駅で降り、パールリッジセンターに向かいます。パールリッジセンターは、写真左の交差点からずっと真ん中くらいまで続く大きなショッピングモール(ハワイではアラモアナセンターに次ぐ規模です)。20年前の住まいから近かったので、週末は時々行く機会がありました。写真中央に薄い焦げ茶色の建物が3棟見えますが、このうちのひとつが私たちが2年間暮らしたコンドミニアムです。


パールリッジセンターをぐるっと散策した帰りがけ、一番モノレール駅寄りにあったTamura's Fine Wineの支店へ。(行きと帰りに寄りました)


Tamura's Fine Wine & Liquorsは、ワインを中心にビールやウイスキー、日本酒などハワイ随一の品揃えと言われるお酒の専門店で、本店はカイムキにあります。


アルコール類だけではなく、お店オリジナルの様々なポケが評判のTamura's Fine Wine。行きたいと思いながらも今回はチャンスがないと諦めていたので、たまたまここで支店を見つけたのはラッキーでしたヽ(^o^)丿


左の二つはタコ。右の奥二つは「ピピカウラ」という干し肉のポケ、手前はカジキの燻製のポケです。珍しいポケがあるものですね~。
実は行きがけ、ポケを勧めてくれたお店の人に、「ショッピングの後で来るから」と言っておいたのですが、帰りに寄ると大きなジップロックに氷を入れて待っていてくれましたヽ(^o^)丿


店を出ると、モンキーポッドの枝に止まっていた黄色い小鳥が近くに下りてきました。キンノジコという鳥のようです。


スカイラインでアロハスタジアム駅に戻り、TheBUSに乗り換えます。写真は、アロハスタジアム駅の後ろを走るカメハメハ・ハイウェイ。ハワイ勤務時代は、ここを通って職場に通っていました。懐かしい通勤経路です。


アロハスタジアム駅裏のバス停Stop695《Kamehameha Hwy+Opp Salt Lake Bl》から、42番バス"Waikiki Beach & Hotels" でホテルに戻ります。


ホテル内にあるアイスクリームショップ、ラパーツ(Lappert’s Hawaii)。


本店は、カウアイ島にあるのだそうです。アイスが大人気のラパーツですが、コーヒーやベーグルなどのパンもあるので、朝食を買いに来る人も多かったです。


どれも美味しいと評判のジェラートの数々。何種類かテイスティングさせてくれました。


選んだのはカウアイ・パイとウベ(紅山芋)。


タムラズ・ワインで買ってきたタコポケ2種(タムラズ・オリジナルソースとセサミ・ソース)がこの日の晩酌の肴になりました。
今回のハワイでは、ホールフーズマーケットやフードランド・ファームズ、オフ・ザ・フックやタムラズワインと、4店舗6種類のポケを体験。どの店も特徴のある味つけで美味しかったのですが、個人的にはオフ・ザ・フックとこの日のタムラズワインが一番好みでした。このほかにも、オノ・シーフードやニコスピア38、マグロスポットなど評判のよい店がたくさんあるので、次の機会があったらもっといろいろ試してみたいと思います。


そんなこんなで13日目が過ぎていきました。いよいよ翌日は最終日。楽園ハワイの休日も一日を残すのみとなりました (^^ゞ
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風そよぐオアフ 2024年5月(12日目)~ココクレーター・レイルウェイ トレイル

2024年07月08日 | 海外旅行
ハワイ滞在も終盤に近づいた12日目は、ココヘッド・ディストリクト・パーク内の火山跡、ココクレーターに登るトレッキングに挑戦。ココクレーター(Koko Crater)は戦時中、アメリカ軍が監視所や掩体壕を設置したところで、山頂に人員や物資を運搬するために敷かれた線路や枕木が今も残っています。この線路を辿って麓から一直線に頂上を目指す「ココクレーター・レイルウェイトレイル」は、山頂までの距離は短いながら(約1.3km)、標高差270mの急勾配を登るトレッキングコースです。(オアフ島南東部の地図。ココクレーターは写真右側中央、ハナウマ湾北東に位置しています)


日差しが強くなる前にスタートしたかったので、朝7時前の23番バス"Kalama Valley"でハワイカイに向けて出発。このバス停も23番バスも、東方向に行く時はよく利用しました。


この時間帯の23番バスは、カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(KCC)に通う学生さんたちの通学バスでもあるようです。ダイヤモンドヘッドあたりまでは、そこそこ混みあっていました。


Stop4430《Hawaii Kai Park & Ride》で下車し、すぐそばのStop3137《Keahole St+Hawaii Kai Park & Ride》で1L番バスに乗換。"Park & Ride"というのは、バス利用者が駐車場に車を停めてバスに乗り換えできるようにする施設で、H1など道路の混雑緩和のためにホノルル市郡交通局が運営しています。
そのまま23番バスに乗り続けて、Stop3700《WailuaSt+Lunalillo Home Rd》まで行く方法もあり、乗換の待ち時間を考えるとその方が早いのですが、バス停からスタート地点までけっこう遠いんです。そこで、今回は体力温存を優先して、乗り換えることにしました。


ところが、何故かここで失敗。本来降りるべきStop1206《Lunalillo Home Rd+Anapalau St》を通り過ぎ、二つ先のStop1209《Lunalillo Home Rd+Kalakua St》まで行ってしまいました。車内表示やアナウンスは確認していたので間違えるはずはなかったのですが……💦


少し余分に歩くことになりましたが、気を取り直してトレイルヘッドを目指します。写真はひとつ手前の道、カウマカニ・ストリート。道なりに進むと、緩やかに右に曲がって本来のアナパラウ・ストリートに合流します。


「KOKO HEAD DISTRICT PARK」の看板が見えてきました。
ココヘッドとココクレーターは、同じココヘッド・ディストリクト・パーク内にあるので混同しやすいですが、実際は隣同士に位置する二つの異なる山です。一番上の写真を見ると、ハナウマ湾を囲むクレーターが侵食されて残った南側の小高い丘(標高192m)がココヘッド。その北東に位置するのがココクレーター(標高は368m)です。いずれも約1万年前、オアフ島最後の火山活動によって形成されました。


駐車場から見たココクレーター。これから登るルートが、左側の稜線の少し手前にかすかに見えています。裾野から頂上に近づくにつれて勾配が急になっていく斜面。この時点では、ずいぶん険しそうに感じました💦


途中の道路が工事中のため、雑草をかき分けながらこんな道を上っていきます。


スタート地点では、既に歩き終えた人たちが休憩中。一段目の枕木に片足を載せ、じっと頂上を見つめている人もいます。おそらく、これからスタートする人なのでしょう。その高揚感と緊張感が、同じようにこれから頂上を目指す私にも伝わってきました。


頂上まで一直線に敷かれた線路。午前8時38分、いよいよスタートです。


枕木の階段をひたすら上り続ける単調なルートながら、振り返れば常に絶景。それが、このトレイルの特徴です。


傾斜が急になるにつれて呼吸が荒くなりますが、振り返るたび、少しずつ標高が上がっているのを実感できます。


線路わきにある小さなスペースは、小休止(中には大休止⁈)する人でほぼ一杯……。


スタートして22分。ハナウマ湾がはっきり見えるようになってきました。海の青さに癒されます。


コースの一部では下の地面が崩れ落ちて、レールと枕木がむき出しになっている場所があります。足を踏み外さないよう注意しながら歩きました。


自分だけでもキツイのに、子どもを背負って登るなんてすごい体力ですね。縁あって、この人とは頂上のデッキで再会。4人家族の写真撮影を頼まれました。


コースの傍には、ところどころ数字を記した黄色いブロックが置かれています。この頃は足も重く心臓もバクバク。よもやの登頂断念に備えて、ここまで来たという証拠代わりに「4」マーカーを撮っておきました(笑)


登り始めて40分。頂上らしき地点が視界に入ってきました。奥に写っているカップルとすれ違うとき、「君たちは僕より幸せそうに見えるね」と声をかけると、青年が笑いながら「あと10分で君も幸せになれるよ」と返してくれました。


その言葉にも励まされて、9時23分、ココクレーター山頂に到着。スタート地点から45分でした。


上り坂がハードなだけに、登りきった達成感や爽快感はひとしおです。
天気も最高! 気分も最高! 諦めなくてよかった〜ヽ(^o^)丿


山頂だと思ったのですが、実はもう少し先がありました。でも、山頂到達の高揚感のおかげか、気力・体力ともすっかり回復していたので全然OKです(笑)


こちらが山頂展望台。老朽化した施設を取り壊し、1年前に新たに設置されたものだそうです。


ココクレーター山頂、360度のパノラマビューです。


眼下にはハワイカイ、ココマリーナ。遠くにはダイヤモンドヘッドやワイキキのホテル群が見えました。(ココマリーナには、あとで立ち寄る予定です)


ハナウマ湾のビーチや珊瑚礁。それを囲んで、こんもり盛り上がった小高い山がココヘッドです。


北に目を転ずれば、コオラウ山脈南東端の山並み。尾根や谷間にびっしりと住宅が立ち並んでいます。


クレーター全景。一番奥の方(クレーターが途切れて外に広がっているように見える部分)は、今回は行けませんでしたが、ハワイで一番ワイルドな植物園と言われる「ココクレーター・ボタニカルガーデン」です。


東側の断崖に面して建つピルボックス周辺で、皆さんのんびり休憩中。頑張ってここまで登ってきたんだから、ゆっくり休みたいですよね。


吹き抜ける東風に向かって深呼吸ヽ(^o^)丿


まるで舞台のような展望デッキ。


休憩したり散策したりと、20分ほど山頂で過ごした後、絶景を目に焼きつけつつ下山を開始しました。この急坂を登ってきたんだなぁと思うと、あらためて感無量です。


下山に要した時間は30分弱。帰りの駐車場から見るココクレーターは、心なしか行きよりも穏やかな表情に見えました(笑)


この交差点を左折(アナパラウ・ストリートからルナリロ・ホームロードへ)して、ココマリーナ・ショッピングセンターに向かいます。


やってきたのは、コナ・ブリューイング・カンパニー・ココマリーナ・パブ。ハワイ島カイルアコナのクラフトビールメーカー、コナ・ブリューイング・カンパニーの直営店で、オアフ島ではここにしかありません。


入口のカウンターで人数や席の希望などを伝えます。


広々とした店内(左奥にもっと広いスペースがあります)。私は一人だったので、背の高いイスとテーブルが置かれたベランダに案内されました。心地よい風が通り抜ける最高の席。一番人気だという"KUA BAY IPA"をパイント(16OZ)で注文しました。


レイルウェイトレイルを思い出しながら、ひとり乾杯。疲れも吹っ飛んで、しみじみ旨い一杯でした🍺


次はトレイル抜きで、妻と一緒に来てみたいと思います。


帰りのバスの時間が迫っていたので、ビール1杯だけで店を後に……(これを逃すと1時間待ちなんです)。


Stop192《Klanianaole Hwy+Koko Marina Center》から1Lバス。行きと同じく、ハワイカイ・パーク&ライドで23番バスに乗り換えてワイキキに戻りました。


午後12時57分、ラナイからの眺め。この日の午後はこの景色を肴に、コナ・ブリューイング・カンパニーの "BIG WAVE Golden Ale" と "LONGBOARD Island Lager" を飲みながら、ココマリーナパブの余韻に浸りました。


この日の行程。緑()は二つほど乗り過ごした行きのバス停、赤()はコナ・ブリューイング・カンパニー・ココマリーナパブです。


心臓破りの急勾配に挫けそうになったココクレーター・トレイル。振り返りながら見下ろす風景やすれ違う人々とのふれあいに背中を押されて、なんとか1,048段の枕木を登りきることができました。終わった直後は二度とチャレンジしないつもりでしたが、写真を整理しつつ記憶を辿っているうち、もう一度あの達成感を味わうのも悪くないかなぁなんて思い始めています。はて、どうなることやら…… (^^ゞ
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