ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

さくら散策

2023年03月30日 | 北九州
今年の桜の開花は、東京が記録的に早く3月14日。例年、東京と福岡が開花の一番乗りを競っていましたが、今年の福岡は3月18日と少し出遅れました。開花宣言から10日ほど経って、県内各地から続々と満開情報が届くようになりました。
北九州市八幡西区の洞海緑地でも、園内の桜が見ごろを迎えています。


ソメイヨシノに混じってオオシマザクラも何本か植えられており、優しい緑色がさわやかな印象を与えてくれます。


ソメイヨシノと違って、花と葉が同時に開くのがオオシマザクラの特徴です。


香りがよい葉は、塩漬けにして桜餅に使われます。


仲睦まじい様子のセキレイ。ほかにも鳥の声が絶え間なく聞こえてくるのですが、姿は見つけられませんでした。


写真を撮りあうカップルや、真新しいランドセルを背負って記念撮影する親子の姿もありました。


ほぼ満開ですが、よく見るとつぼみもたくさん残っています。週末までは十分楽しめそうです。


機体と機材を抱えて広場の中央へ向かう人。広く開けたこの公園は、リモコン飛行機を飛ばすにはぴったりですね。


こちらは洞北緑地に隣接するデンソー九州本社。見事な桜並木が、ほぼ1㎞にわたって続いています。


この時期、日本のあちこちで街中を淡いピンクに染めるソメイヨシノは、そのほとんどが同じDNAを持つクローンなのだそうです。


東京・上野恩賜公園にあるソメイヨシノを原木に、接ぎ木という手法で全国に普及していったためと考えられています。


ほぼ一斉に開花し、満開の桜並木を楽しめるのには、そんな理由があったのかもしれませんね。


幹から直咲きする桜も可愛らしいもの。「胴吹き桜」とか「胴咲き桜」と呼ぶそうです。


これは桜の老木によく見られる現象で、老いて力が弱ってくると、少しでも早くエネルギーを得るために幹から直に芽を出すのだとか。


見た目に可愛いだけではなく、老木が頑張って命を繋ぐ営みだったのですね。


2羽のメジロが姿を見せてくれましたが、動きが素早い上に、枝や花に遮られて上手く撮影できませんでした (^^ゞ


暖かい日差しを受けて、わが家のチューリップも次から次に咲いています。今年のチューリップは赤や黄色、白や紫にローズピンク、あるいはそれらのミックスなど色とりどり。とても賑やかです(^^ゞ
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焼肉 大東園@中洲川端

2023年03月27日 | 居酒屋
友人家族は翌日、北九州から福岡に移動。太宰府天満宮や九州国立博物館などを訪ねたそうです。最終日は、博多でランチをご一緒しましょうと誘いを受けていました。
当日、博多駅に到着すると、反対側のホームにピカピカに磨き上げられた豪華な客車が……。JR九州の観光列車「36ぷらす3」です。


変わった名の由来は、九州は世界で36番目に大きな島であること、感謝の気持ちを込めて「36ぷらす3=39(サンキュー)」なのだそうです。特急列車の787系をベースに改装されたため、「黒い787」とも呼ばれています。「ななつ星 in 九州」など多くの鉄道車両を手掛けた水戸岡鋭治さんが内装をデザインしました。


🍀

さてこの日は、お礼がしたいと友人の息子さんが手配してくれた中洲川端の焼肉店「大東園本店」へ。お礼されるようなことをした覚えはないのですが、「36ぷらす3」と同じく感謝の気持ちを込めて、その気持ちに甘えることにしました (^^ゞ
フレッシュな野菜てんこ盛り。ドレッシングが美味しかった大東園サラダ。


牛タンの和えもの。


絶品と言ってよい白菜キムチとカクテキ。買って帰るつもりだったのに、話に夢中になってすっかり忘れていました。


まずは熟成タン塩とアゴタン塩。タン塩はやわらかく脂がのって間違いのない美味しさ。アゴタンは初体験ですが、噛むほどに旨みがほとばしりました。


食感ふわふわの海鮮チヂミ。エビやイカ、ホタテなどが入った豪華版です。


サーロインや上カルビ、イチボなどの盛り合わせ。この店のお肉は、どれもハッとするくらいきれいで、めちゃめちゃ美味しかったです。


いい香りがテーブルに広がります。


赤ワイン好きの私のために、イタリア産バローロをボトルで頼んでくれました。


壺カルビ。


上ホルモン。


勧められるままに、山崎12年をハイボールで。この後、ロックも頼んだのですが、「遠慮なさすぎ」と妻につつかれました💦


〆の冷麺。大東園では、注文が入ってからそば粉を配合した粉を取り出し、麺を練り始めるのだそうです。まさに、打ちたて・切りたて。麺・スープともに、味わい深い冷麺でした。


杏仁豆腐も秀逸。


私たちが通されたのは、中2階の一番奥まった席。落ち着いて、ゆったり食事を楽しめました。(写真は1階)


友人は、私たちがまだ若くバリバリの現役だった頃、部署は違うものの同じ勤務地で一緒に汗をかいた仲です。すぐに家族ぐるみでの付き合いが始まり、私がひと足先にその地を離れるまで、楽しく充実した2年間を共にしました。当時はまだあどけない少年だった息子さんが、今では立派な社会人となり、両親からも独立しているのですから、私たちも年をとるはずですね。息子さんにご馳走になり、美味しい焼肉に舌鼓を打ったこの日、再会を約束してほろ酔い気分で帰路につきました (^^ゞ
KJくん、ありがとう。ごちそうさまでした。この埋め合わせは次の機会にさせてね♪

大東園 本店焼肉 / 祇園駅中洲川端駅呉服町駅

昼総合点★★★★ 4.0

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創作コース料理「百舌のしわざ」

2023年03月23日 | 北九州
今週咲き始めたスノーフレークが、早くも見ごろを迎えました。


チューリップの原種(カウフマニアナと言うそうです)も順調に増えています。


🍀

友人家族が北九州を訪ねてくれた日、小倉北区堺町の「百舌のしわざ」で夕食会を。この店は数年前、家族が私のお疲れ様会をしてくれて以来、ときどき利用しているお気に入りの居酒屋なんです。


鴨肉と新玉葱の柑橘サラダ仕立て。旨みの強い鴨肉がたっぷりで、柑橘の香りさわやかなサラダでした。


刺身の盛り合わせ。九州の近海で揚がる海産物はとりわけ美味しいので、友人にも喜んでもらえました。


穴子のだし巻き卵。卵は、大分産の蘭王という品種のものを使っているそうです。


生ビールの後は日本酒を何種類か試しました。こちらは、山口県下関市の長州酒造「天美」。すっきりした旨みで何度かお替りも……。福岡県白糸酒造の「田中六五」も美味しい日本酒でした。


熊本産の馬刺し三種盛り。白いのはタテガミで、意外と脂っこくなくほんのりとした甘みがあります。


山椒の風味を効かせた黒豚肩ロースの鉄板焼き。


飲み放題メニューが充実しているのも、この店の魅力のひとつ。この日は特別に、日本酒は獺祭、ウイスキーは山崎、焼酎は魔王がリストに加わりました。という訳で、さっそく山崎をハイボールで……。もちろん、後で獺祭も頼みました。


香ばしく焼き上がった骨付きラムの藁焼き。


A5ランク黒毛和牛のサーロイン。間違いのない美味しさです。


からりと揚がった白姫えびと菜の花の白扇揚げ。水で溶いた片栗粉に泡立てた卵白を加えることによって、衣がふわっと揚がるのだそうです。


大はまぐりと分葱の地酒蒸し。こんな大きなはまぐりを見たのは初めてです。
このほかにも、釜めしや土瓶蒸しなどもあったのですが、話に興じて撮り忘れました。


最後は、山崎のロックを注文。


デザートにはひと言、「福岡へようこそ‼」と添えてもらいました。


久しぶりに全員そろっての楽しい夕食会になりました。初めて会ったときは小学1年生だった息子さんが、今は頼りがいのある逞しい社会人。月日の流れを感じながらも、気持ちはあの頃に戻って懐かしい話題にも花が咲き、お店が時間も延長してくれたこともあってゆっくり楽しめました。

昨日行われたWBC決勝戦、前回覇者のアメリカを相手に侍ジャパンが接戦を制しましたね。中継から目を離せない展開が続きましたが、なかでも9回2死で迎えたトラウト選手と大谷選手の対決は、ワクワクすると同時に緊張が昂じて息苦しいほど。トラウトのバットが空を切った瞬間は、思わず声が出ました (^^ゞ チーム一丸となって勝ち取った価値ある優勝ですね。東京ラウンドで、大谷選手や佐々木朗希選手らと交流を深めたチェコの選手も喜んでくれていることと思います。
それにしても、2019年のラグビーWC、昨年のサッカーWC、そして今回のWBCと、スポーツの世界大会はいつも忘れがたい感動を残してくれますね。今年のラグビーWCフランス大会も楽しみです。

創作コース専門店 百舌のしわざ居酒屋 / 平和通駅旦過駅小倉駅
夜総合点★★★★ 4.0

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イタリアンレストラン"ポルトーネ"@プレミアホテル門司港

2023年03月20日 | 北九州
春の訪れを告げる白く可憐な花、スノーフレークが咲き始めました。これから一気に増えてくると思います。


ヒヤシンスやチューリップも賑やかになってきました。


ちょっと変わっていますが、これもチューリップの仲間だそうです。


🍀

さて、友人家族との再会の記事の続きです。
この日のランチは、プレミアホテル門司港のイタリアンレストラン "ポルトーネ"を予約していました。門司港レトロの跳ね橋、ブルーウィング門司のすぐ傍です。(写真は公式HPより)


西側の入り口を入って階段を上ると、正面にレストランのエントランスが見えてきます。


吹き抜けの天井付近に設置されたシーリングファン。縦に回転するシーリングファンって初めて見ました。船のスクリューをモチーフにしたのかもしれませんね。


それぞれ、パスタを主体にしたコースを注文しました。
風味がよくほのかな甘みが感じられた、カジキの燻製のサラダ アンチョビドレッシング。


バゲット2種。香ばしくて食感もよく、どちらもお替りしたいくらい美味しかったです。


深みのあるコクが感じられたミネストローネ。


桜エビと春キャベツのスパゲッティーニ。味も彩りも、春を先取りしたような一皿でした。


濃厚なボロネーゼソースが絡んだ手打ちのニョッキ。


サルシッチャと季節野菜のトマトソースのスパゲッティーニ。
どの料理も、白い大きな皿に盛りつけられて、目にも華やかでした。


ポークのローストと野菜のカポナータ。カポナータとは、季節の野菜を炒めてトマトで煮込んだ、シチリア島やナポリなどイタリア南部の伝統料理だそうです。


ドルチェはフルーツと白ワインのジュレ。さわやかな酸味が心地よいデザートでした。


こちらも好評だった焼きたてのフォンダンショコラ。


プレミアホテル門司港を利用したのは初めてすが、どの料理も美味しく接客も丁寧。それでいて値段もリーズナブルで、門司港に来たときには、また立ち寄ってみたいと思えるレストランでした。

Italian Portoneイタリアン / 九州鉄道記念館駅出光美術館駅門司港駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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20年ぶりの再会

2023年03月16日 | 北九州
東京に住む友人が、家族で福岡を訪ねてくれました。友人と私、奥さんと私の妻、夫婦同士、息子さんと私たちという組み合わせでは何度か会っているのですが、5人全員が揃うのは20年ぶり。北九州空港で3人を出迎え、そのまま関門海峡へに向かいました。
関門大橋の袂、めかり公園の展望台からの眺めです。この日の朝は濃い春霞のため、近くの山々さえ霞んでまるで水墨画のようだったのですが、幸い到着したころには、対岸の下関市もうっすらと見えるほどに視程も回復。ほっと一安心です (^^♪
山口県に足を踏み入れたことがないという友人の息子さん。この公園のすぐ近くに関門海峡人道トンネルがあるので、歩いて本州側に渡るのもいい経験になるかなとも考えたのですが、予約していたランチにぎりぎりの時間だったので断念しました。


目の前の海は、源平合戦最後の舞台となった壇ノ浦。これに因んで、有田焼の陶板で描かれた「源平壇之浦合戦絵巻」が展示されています(高さ3m、横幅44m)。


明治から昭和初期にかけて九州の玄関口として発展し、日本三大港の一つとされた門司港。門司港レトロ地区は、その当時建設されたレンガ造りの建物が残る、ノスタルジックな雰囲気を感じさせます。ランチの後は、海風を感じながら暫しその一帯を散策しました。
写真左は、故黒川紀章氏が設計した高層マンション、レトロハイマート。最上階は展望台になっています。その隣のレンガの建物は、明治45年(1912)に建設された旧門司税関。今も、各種イベント会場として利用されています。


歩行者専用の跳ね橋、ブルーウィング門司。手前の大きい方が24m、向こう側は14m。1時間に1回、観光船が通過するときに、水面と60度の角度に跳ね上がります。


関門トンネルの開通までは、九州の玄関口としてにぎわった門司港駅。駅舎は重要文化財に指定されています(現役の駅舎で重要文化財指定を受けているのはこの駅と東京駅丸の内駅舎だけ)。


2012年から7年かけて、駅舎保存工事が行われ、往時のレトロな構内が再現されています。


2階の貴賓室。大正時代には、天皇陛下をはじめ皇太子陛下や皇后陛下も行幸啓で訪れ、休憩所として使われました。


大正10年(1921)、三井物産の宿泊・社交施設として建てられた旧門司三井倶楽部(重要文化財)。
大正11年、講演旅行のため来日したアインシュタイン夫妻が宿泊した部屋が「アインシュタイン・メモリアルルーム」として当時のまま再現されています。また、門司出身の作家 林芙美子の自筆原稿やパリ滞在日記などを展示する「林芙美子記念室」もありますが、残念ながらこの時は、保存修理・耐震改修工事のためいずれも休館中でした。


次に訪れたのは門司鉄道記念館。


9台の往年の名車両が並ぶ車両展示場。
寝台特急「あさかぜ」などを牽引した蒸気機関車C59 1には、先月亡くなった松本零士さんを追悼するため、銀河鉄道999のヘッドマークが取り付けられていました。


車両本体はもちろん、車輪や連結棒なども手入れが行き届いて見事にピカピカです。


その翌日の読売新聞地域版。銀河鉄道999のヘッドマークや館内の追悼コーナーのことが紹介されていました。松本零士さんは鉄道記念館の名誉館長を務めておられたのですね。驚いたのは、記事に添付されていた写真。友人の奥さんと私が、車輪の大きさや管理の良さに感心している様子が映っていました(笑)


北九州市にゆかりのある松本零士さん。多くの場所で追悼の意を表する行事が行われています。こちらは友人たちを出迎えた北九州空港。到着ロビーのモニターで松本さんの追悼番組が放映されていました。


小倉駅周辺には、松本零士さんの作品をデザインしたモニュメントやマンホール蓋などがたくさんあります。


私もそんなモニュメントを探して、何度か小倉市街地を撮り歩きました。


鉄道記念館の話題に戻ります。
機関士、機関助士が執務する運転室。操縦と焚火に利用する機材や計器類がぎっしりです。


昭和初期の機械式気動車キハ07 41。半円形のスタイルが郷愁を誘いますね。このタイプで原形を保っているのはこの車両だけで、令和4年、国の重要文化財に指定されました。


意外と広々とした印象を受ける車内。


初の寝台電車特急としてデビューしたクハネ581系。夜間は寝台特急「月光」、昼間は座席特急「みどり」として運行されました。


ブルートレインの愛称で親しまれたスハネフ14-11。九州では、寝台特急「さくら」「みずほ」「はやぶさ」「富士」の客車として大活躍しました。


大正24年に竣工した旧九州鉄道本社ビル。今は鉄道記念館本館として利用されています。


2階から1階を鳥瞰したところ。


懐かしく歴史的な列車のヘッドマークも常設展示されています。


若戸大橋と路面電車。こんな時代があったのですね~。


近ごろは旨い日本酒を探すのが楽しみという友人からのお土産、大雪山系の麓で造られた「上川大雪 純米吟醸」と、搾ってすぐに出荷される萬乗醸造の生酒「醸し人九平次 うすにごり」です。私のために選んでくれた気持ちをありがたくいただきました。


まずは上川大雪を開封。ほどよい果実香が感じられ、しっとりと美味しい吟醸でした。


こちらもお土産のTWGの紅茶とEASEのクッキーでティータイム。とても香りのよい3種類の紅茶は、息子さんが選んでくれたのだそうです。まず最初は、甘い香りのSWEET FRANCE TEAにしました。


アーモンドはウイスキーと一緒に……。


夜は小倉の居酒屋「百舌のしわざ」で和気あいあいと夕食会。門司港ホテルのランチや、博多の食事会などと併せて、また改めてアップします。
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