ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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秋色の京都・奈良~トロッコ列車と保津川下り

2021年12月05日 | お出かけ
寄り道が多くて間が開きましたが、京都・奈良の旅、最終日は嵐山です。
まずは、京都駅みどりの窓口でトロッコ列車のチケットを購入……するつもりだったのですが、当日分はまさかの完売。前夜、ネットで確認した時は十分余裕があったので、当日で大丈夫と高をくくっていたのが失敗だったかも……。意気消沈しながら、とりあえずJR嵯峨野線で嵯峨嵐山駅に向かいました。


JR嵯峨嵐山駅に到着後、すぐに隣接するトロッコ嵯峨駅へ。ダメもとで駅員さんに聞いてみると、「大丈夫です。まだありますよ~」ということだったので、すぐ行列の最後尾に並びトロッコ列車と保津川下りのチケット、運よく両方ゲットできました。


嵯峨野トロッコ列車。これが最後尾の5号車で、この車両だけ窓ガラスがなく、より自然に近い雰囲気を味わえると人気があるそうです。


こちらは私たちが乗る1号車。先頭車両ですヽ(^o^)丿


しかも、一番前のボックスで進行方向の座席。一旦は乗れないと諦めたトロッコ列車なのに、一番いい席に座れたみたいです~♪


乗車確認、安全確認して-出発進行!


終点のトロッコ亀岡駅まで3つの駅に停まりますが、一番最初に停車したのは嵐山駅。先頭車両はトンネルの中でした (^-^)ゞ


保津川の流れと山々の紅葉を眺めながら、トコトコ走ります。線路は、概ね保津川に並行して走っていますが、途中で一度だけ、保津川を渡って左右が入れ替わります。


線路沿いの木々は、目の前を流れるように過ぎていきます。


亀岡駅に着くころには、周囲は朝霧に包まれていました。亀岡市は四方を山に囲まれた盆地で、秋から春にかけては「丹波霧」と呼ばれる濃霧が頻繁に発生するのだそうです。
ここからはバスで、保津川下りの乗船場に向かいます。


楽しみにしていた保津川下り。バスを降りたら乗船手続き。その後、ほとんど待ち時間なく、スピーディに乗船場に案内されました。


霧が烟る桟橋を通って舟へ。


軽妙な語り口で保津川下りを満喫させてくれた船頭さん。
保津川下りの歴史は古く、京の豪商 角倉了以(すみのくらりょうい)が江戸初期の慶長11年(1606年)、木材や薪炭などの丹波地方の産物を都へ送るために、産業水路として開拓したのが始まりだそうです。


舟には3人の船頭さんが乗り組みます。船首で長い竿を操る「竿さし」は川底や岩に竿をさして、舟を押したり進行方向の微調整をします。木製のオールを漕ぐ「櫂ひき」は舟のエンジンで、旅の案内役でもあります。そして後方には、舟の進路を決める「舵とり」。何度かポジションチェンジしながら下っていきます。私たちは運よく一番前の席だったので、前方二人の船頭さんの動きがよく見えました〜♪


時には、狭い岩場をすり抜けて進みます。前に見えるのはJR嵯峨野線の鉄橋。


その鉄橋に列車が差し掛かりました。


川面から見る紅葉もきれい。


船頭さんが「スヌーピー」と呼ぶ岩。たしかに雰囲気が似ていますね。


江戸時代から400年に亘って、船頭さん(掉さし)が同じところを竹竿で突いて穿った穴。赤い丸で囲った二つのほかに、この先にもう一つありました。


ときどき、流れの急な瀬を通過し、そのたびに舟の中で歓声が湧きおこります(笑)


(短いですが、川下りの様子を動画で撮ってみました)


川面から眺める紅葉もいいものです。


トロッコ列車とすれ違い。お互いに手を振りあって、一体感が高まりました(笑)


保津川下りは、その時々の川の水位によって所要時間が変わります。私たちの時は水量が少なかったので、2時間くらいかけてゆったりと川下りを味わえましたが、夏場の水量が多い時は1時間程度で終わってしまうこともあるそうです。


船着場に近づくと川幅が広くなり、一艘の舟が近づいてきました。いったい何でしょう……?


これは川の中のコンビニのような舟で、おでんやイカ焼き、飲み物などを販売しているんです。面白い趣向ですね~♪


私たちも、川風を浴びながら団子を味わいました。
食べ終わる頃には、舟は船着場に到着。緩やかな流れの中に、時に急な瀬や段差を越える2時間の保津川下りもこれで終了です。川下りは、岐阜県木曽川の日本ライン下り以来。いい経験しました〜♪


渡月橋近くの船着場に着いたのがちょうどお昼どきだったので、通りがかりの蕎麦屋さんでランチにしました。
こちらは、京地鶏の天ぷらやとろろなどが付いた京地鶏そば。ボリュームたっぷりでしたよ〜。


京都に来たときは食べたいと思っていたにしんそば。数十年ぶりです (^-^)ゞ
しっかり煮込まれた身欠きにしんが、蕎麦や蕎麦つゆの味わいを深めてくれました。

午後はこの周辺をぶらぶら散策。次はその様子をアップして、京都の旅を締めくくりたいと思います。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (chorus-kazeアッコ)
2021-12-05 19:39:04
こんばんは〜
「保津川下り」はしたことがないのですが
数年前に、ピアノ伴奏で10年以上お付き合いした
先輩が率いる素人さんの合唱団で
日帰りもできる京都ですが
嵐山で1泊の懇親会の旅行をしたことがあり
トロッコ列車で紅葉を満喫しました。
景色のいいところでは一旦停止してくれたり
しますよね。京都の紅葉の季節はどの場所も
格別です。
そんなことを思い出しています。
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Unknown (Duke)
2021-12-05 21:01:59
chorus-kazeアッコさん、こんばんは〜 (^-^)ゞ
嵐山で一泊されたのですか。
いいですね〜羨ましいです。
トロッコ列車は、道中いろいろ説明をしながら、速度を落としたりサービス満点でした。
二泊三日という制約もあり、京都市街も嵐山も宇治も、そんなに多くはは回れませんでしたが、時間さえあればもっとゆっくり歩きたいものですね。
返信する
紅葉の旅・・ (sibuya)
2021-12-06 08:23:13
京都・奈良~トロッコ列車と保津川下り‥いい旅
して来ましたね~ まだ京都や奈良では紅葉が
観れるのですね。スリルある川下り・美味しい食事
 まさに思い出に残るいい旅でしたね~
 北海道は雪景色 今日から好天が続いて雪が
 とけるようですが 暖房用石油の高騰でより寒い
 冬になりそうです。
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re:紅葉の旅・・ (Duke)
2021-12-06 09:37:10
sibuyaさん、おはようございます~(^^♪
京都は何度か行きましたが、嵐山方面は今回が初めてでした。
京都駅のみどりの窓口では既にチケット完売でしたので、トロッコ列車は諦めて保津川下りだけでも…と思って現地に行ったのですが、幸いどちらも体験できることになってよかったです。
コロナ禍が続き、外出もままなりませんでしたが、久しぶりに旅気分を味わいました。

北海道では荒れた天候が続きましたが、ようやく回復してきたのですね。
高騰している今冬のガソリン・灯油価格、どの家庭にとっても切実だと思います。
私も以前青森県で暮らしたことがあり、その時も石油が高騰して、北国生活でのガソリンや暖房に要する費用に驚いたことがあります。
これからは、少し暖かくなるといいですね。
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保津川下り (tango)
2021-12-06 19:31:18
私はメーカーの招待で、昔昔、今の南区にいる娘が
3歳半の時に川下りをいたしました
ぼっとしかイメージは残っていないのですが、トロッコ列車は乗ったことがありません・・
出雲のおろち号と同じように窓のない観光列車だと思いますが、風情があったことと思います
私は天竜川下り・球磨川下りといたしましたが
もちろん(中国の漓江川下り)をしましたが
説明と掛け合いの風情を楽しんだように思います
旅は大好きで自然を見ることが大好き!
主人が元気でしたらもっと遠くに出かけたいのですが、いつ呼び戻しがかかるか分からないので、困ります(わらい)いい旅ですすね・・自分がしているようなつもりで読ませていただいています
出かける前にいろいろ調査している時が旅の始まりで大好きですよ
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re:保津川下り (Duke)
2021-12-06 19:57:27
tangoさん、こんばんは〜 (^-^)ゞ
3歳だったお嬢様が川下りされたのですか?
すごいですね。
保津川下りは、川面からの景色と船頭さんの話が面白かったです。
トロッコ列車はおろち号と似ていると思います。
距離は短いですが、いい経験が出来ました。
tangoさんは、海外まで含めてあちこちの川下りを体験されたのですね。

旅そのものだけではなく、どこに行こうかと考えたり、その場所の歴史や情報を調べたり、いろんな準備をしたり……そんな過程すべてが楽しみですね。
なんとかコロナが収束して、どこにでも憂いなく出かけられるようになってほしいですね。
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Unknown (ビオラ)
2021-12-06 22:34:45
今晩は~。

トロッコ列車と、保津川下り~、良いですね~💗

私が以前保津川下りの舟に乗った時、最年長70歳くらいの、筋肉質な真っ黒に日焼けした細マッチョなおじさんが、舟を漕いでくださっていて、すごいなって思った記憶あります・・・。
あっついあっつい日に、数人の人が乗った舟漕がれて、驚きでした~(^-^)♬

動画も拝見しましたよ~(^-^)b

だんごも、にしんそばも、美味しそうです~♪
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Unknown (Duke)
2021-12-06 23:10:21
ビオラさん、こんばんは〜 (^-^)ゞ
保津川下りの船頭さん、現在の最高齢は75歳だそうです。
暑い夏も冷え込む冬も、舟を操るのですからすごいですよね。
動画まで見ていただいてありがとうございました。
トロッコ列車も、保津川下りも満席だったんですよ。
京都駅でチケットが買えなくても、現地に行けば何とかなるものなのですね。
諦めなくてよかったです〜♪
にしんそば、美味しかったです。
贅沢を言えば、松葉のにしん蕎麦も食べてみたかったですね (^-^)ゞ
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