平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ワンナイR&R ゴリエ杯チアダンス選手権

2006年04月13日 | バラエティ・報道
 授業で「私の子供を呼び捨てにしないで下さい」と抗議する過保護な親はこの子供たちをどう思うだろうか?
 この子供たちは「ゴリエ杯チアダンス選手権」で優勝するため、コーチに怒鳴られ懸命に練習する。

 子供たちのコーチはその演技によって「A」「B」「C」の評価をする。
 「B」の落ちてしまった子供にコーチは言う。
 「(あなたなら)もっと練習して来ると思ってた」
 そう言われた子供は時間を惜しまず、母親が車庫入れをしている間も標識のミラーを見て自分の指摘された弱点を確認する。

 子供たちは10歳前後。
 バク転が怖さで出来なくなる。
 技術の問題でなく、気持ちの問題だ。バク転して頭を打つことが怖いのだ。
 子供は傍らの母親を見るが、助けてはくれない。
 不安・恐怖に自分で打ち勝たなくてはならない。
 心を強くしなければならない。
 不安・恐怖に打ち勝つには練習をするしかない。

 そして本番。
 演技が終わって、子供たちは感極まって泣き出す。
 ある子供は「楽しかった」と顔を輝かせて言う。
 何事かを成し遂げたという達成感とプレッシャーからの解放がこの様な言動を引き起こすのだ。
 同時に子供たちのパーフォマンスにそのハードな日々を見続けてきた母親とコーチは涙する。
 親とコーチは子供たちを叱咤激励しながらいっしょに戦ってきた。
 こんな激しい共感はない。

 そして採点。
 うまい度、おもしろ度の総合得点で点数がつけられ、他のチームと順位を競う。
 祈るように得点ボードを見つめ、負けたチームは悔し涙を流す。
 負けて涙を流す子供たちにコーチは何を語るか?
 慰めか?叱咤か?
 コーチは言う。
 「練習の量で勝敗が決まると言ったでしょう。相手が練習をよくやったと思いなさい。ただ、今日だけは泣いていていい」

 大きな苦労、大きなプレッシャーがなければ、大きな感動は生まれない。
 感動は苦労の多さに比例する。
 大きな苦労を共にすることで、人と人との強い結びつきが生まれる。

 このひたむきな子供たちの姿は、言い訳ばかりでひたむきさを忘れてしまった大人の心を激しく揺さぶる。

★研究ポイント
 テーマ……ひたむきであること。感動は苦労の多さに比例する。
コメント (2)
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