平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ギャルサー 第2話

2006年04月23日 | その他ドラマ
 今回のテーマは「与えられたら返すこと」。
 例えば、「親切にしてもらったらありがとうということ」
 リカ(岩佐真悠子)を例に取れば「借りたお金は返すこと」

 すごい!
 幼稚園や小学校で教えられることを土曜9時のテレビでテーマにしてる。
 これが「ギャルサー」のすごいところ。

 話を戻すが、シンノスケ(藤木直人)は「与えられたら必ず返す人」。

 サキ(戸田恵梨香)たちにいろいろ教えてもらうとシンノスケは言う。
 「娘達…いつもお前の欲しい物を分け与えた…その気持ちとても気高い!」
 そしてお返しに草で服を作ってあげる。
 警官の一ノ瀬誠(佐藤隆太)にラーメンを分けてもらうと、お皿をプレゼントする。(一ノ瀬はお皿をひとつしか持っていない)

 「与えられたら返す」
 その当たり前のことができない渋谷のギャルたちにシンノスケは疑問を投げかける。
 リカは小銭を借りまくって返して来なかった今までの自分を考えるようになる。
 返さないことで得をしたように思っていた自分。
 もらうばかりで与えることをしなかった自分。
 それは間違いではないかと思う。
 現にサキにイベントの衣装代5000円を与えたら、サキは自分をトコトン信用してくれた。
 サキの信用は、自分が与えたことによって得たもの。

 リカは150万をなくしたことを償うために、草の着物3着を与えた。
 徹夜での服作り。
 与えた服はダサかったが、仲間たちは自分を許してくれた。
 リーダーのレミ(鈴木えみ)は言う。
 「やっぱお前がいねぇと笑えねぇから。リカの復帰に賛成の人。拍手!」
 与えたから得られた仲間の許し。

 リカは気づく。
 小銭を返さなかったことで、150万円分の信用を失っていたことに。
 借りたものを返していれば、自分は疑われることはなかった。

 そして最後はジェロ~ニモ~のブーメラン理論。

 「物の貸し借りはブーメランのようなものだ。
  惜しみなく投げかければ必ず戻ってくる。
  しかし無知なものは飛んできたブーメランを掴んで放さず
  おのれの手のひらから血が出ていることに気づかない」

 リカのエピソードと共に警官の一ノ瀬のエピソードも同じテーマを表現している。
 ラーメンを分け与えた~土器のお皿をもらう~土器のお皿を投げることができたから泥棒を捕まえられた~結果、街の人の信頼を勝ち得た。
 ラーメンを与えるという些細なことが、連鎖して街の人の信頼まで勝ち取った。

 「小さなことでもいいから与えよう」というメッセージ。

 今回は話が破綻していたが、こんなメッセージを送ろうとしたスタッフの心意気に拍手!!

★研究ポイント
 テーマ:与えられたら返す。
     与えれば戻ってくる。

★名セリフ
 サキ
 「エンゼルハートはあたし等がやっと見つけた場所なんだよ。居場所のなくて渋谷の町を歩いてたあたし達がやっと見つけた場所なんだよ」
 シンノスケ
 「お前は良いお巡りだ!お前のようなお巡りがいてこの町は幸せだ!」 

★ギャグシーン
 リカのお金を得る方法は小銭をいろいろな人から借りること。
 小銭は借りても返せって言いにくい。
 チリも積もれば山となるというわけだ。
 これに対してサキ。
 「あたしは10円でも返せ」って言いますよ。
 ※サキ、「10円キャラ」として定着か?!

 コスチュームを着る女の子のイベントと聞いたジェローニモ~の妄想。
 「現実世界とうまくつきあえない男たちの参加するイベントに参加してるのか?」
 ※メイド喫茶のことのようです。アリゾナにいるジェローニモ~の方が文明ズレしている?

 何の疑問もなく草でコスチュームを作り始めるサキとリカ。
 ※シンノスケワールドに取り込まれている?

 獲物を捕る罠に落ちた一ノ瀬に街の人は「まだ罠に落ちるやつがいたのか?」
 ※街の人もシンノスケワールドが当たり前になってきている?

 オチは国際電話の請求書。
 ジェローニモ~とのテレビ電話で一ノ瀬に高い電話料金が。

※ディティル
 リカがファーストフードで注文したのは鬼ポテトとジュース。
 リカになでられたサキの頭に油がついた。

 シンノスケとモモは指笛で連絡がとれる。

 シンノスケはレコードプレイヤーをろくろにして、土器を作った。

 リカのロングネックレスはBUNBLE(3900円)
 ※リカのファッションポイントはこのロングネックレスだとか。
 リカのグリーンのカットソー、シズカの黄緑のカーディガンはbaby shoop。
 (公式HPより)

★ちょっと一言
 「シンノスケがバッグを奪って150万円燃やしたのに」(トラブルの元凶はシンノスケ)という思いがずっと頭にあって、シンノスケの言うことにイマイチ乗れなかったことが残念。
 もっと早くネタをばらしてもよかったのでは?
 また、リカのキャラクターなら「あたしが盗んだんじゃない」って言いそう。
 聡明なレミがろくに調べもせずに「おまえクビだ」とリカにいうのも変。

 これらの点で、今回はストーリーが破綻していた。
 一ノ瀬さんのエピソードは必要だったかな?
 この分をリカのエピソードにまわしていたら、もっと説得力があったかも。
コメント (5)
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