平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

オトメン(乙男)の時代

2009年08月06日 | 研究レポート
 物語の主人公って時代を映す鏡。
 「オトメン(乙男)」!
 <草食系男子>という言葉が話題になっているが、ついにここまで来たか!

★80~90年代のマンガって、たとえば「シティハンター」の<モッコリ遼ちゃん>の冴羽遼が示すように、女性がいれば狼になって跳びかかっていくのが主流だった。
 「ルパン三世」なんかも不二子ちゃんに跳びかかっていったし。

★「オトメン(乙男)」と「シティハンター」の過度期の作品としては、たとえば「タッチ」。
 南のことが好きだけど、弟の和也に譲るような主人公。
 「めぞん一刻」の五代くんはヘタレ。
 響子さんのことが好きだけど、なかなか積極的になれない。
 酒の勢いでやっと「響子さん、好きだ~~!」と叫べる小心者。
 しかし女性への関心、ベクトルは十分にあった。
 ちなみに僕はこの世代。

★70年代のマンガの主人公って、梶原一騎が描いたような<男の世界>。
 男と男の戦いがメインであり、女性は蚊帳の外。
 たとえば「あしたのジョー」の矢吹丈は近所の乾物屋の女の子(名前を忘れた)に告白されても、「まだ燃え尽きていないんだ」とクールに突っぱねる。
 愛していたと思われる白木葉子にはボクシングのグローブを託して気持ちを伝える程度。
 女性へのベクトルはほとんどない。

★こう見ていくと、繰り返しになりますが、マンガは時代を映す鏡ですね。
 ところで男性の女性化は平和な時代ならではで別に悪いことではない。
 むしろ男がヒゲをはやし、威張りくさる時代は戦前を見ればわかるとおり、<戦争の時代>でかなりヤバイ。

 以前、ジェンダーに詳しい女性と話したことがあったが、男性がスカートをはけないのは抑圧されているということなのだそうだ。
 確かにスカートをはきたいと思っている男性がはけないのは不自由。
 あるニュースで紹介されていたが、男性用ブラというのが注文殺到らしい。
 男性はもっと自由になるべき。
 「オトメン(乙男)」みたいなドラマがオンエアされ、はるな愛さんみたいな方がテレビでもっと活躍してくれると、男性はもっと自由になれる。


コメント
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