平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

オードリー 漫才のすごさ

2009年08月26日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 オードリーの漫才は次のようなパターン。

・若林君がネタを振る。
・春日さんがボケる。
・このボケが実は若林君へのツッコミにもなっていて若林君がツッコミ返す。

★言われるまでもないだろうが、オードリーの漫才の魅力は、この<春日さんのボケがツッコミになっている所>。
 デートの漫才。
 待ち合わせ場所でカップルが出会ったと若林君が振った後、春日さんが「キスはまだかよ」とツッコんでボケる。
 すると若林君が「早過ぎるだろう」とツッコミ返す。

 普通の漫才はボケはボケるだけ。ツッコミ返すことはしない。
 かろうじてこだま・ひびき師匠がそれをやっていた。
 「そんなやつはおらへんやろう」ってやつ。
 でも毎回ではない。ここぞという時に決め技のように使う。
 ところがオードリーは毎回。
 これがオードリーの新しさ。
 春日さんがボケとツッコミを兼ねていることでスピード感が生まれている。

★そしてオードリーがさらにしたたかなのは、春日さんのツッコミボケにバリエーションがある所。
 <時間差攻撃>
 春日さんのボケが時間がたってやってくる。
 <和解>
 「お前とずっと漫才やってたいよ」と若林君が言って、ふたりで笑うやつ。
 <擬音>
 春日さんの「ハッ」とか「ヘッ」とかいうやつ。

 いくら漫才として新しくても、毎回同じパターンだと飽きられてしまいますからね。
 だから<時間差攻撃><和解><擬音>などのバリエーションを加えている。

★これから漫才などで世に出ようとしている人にはオードリーは参考になりますね。
 つまり当たり前のボケ・ツッコミではダメだということ。
 新しいパターンがないと。
 そしてその新しいパターンの応用も用意しておく。

 オードリーのネタを考えているのは若林さんらしいですね。
 春日さんのキャラクターに隠れて地味な若林さんですが、どうしてなかなか頭がいい、才人です。
 自分を地味な位置に置いていることも、春日さんのキャラを際立たせるための計算かもしれない。


コメント (2)
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