平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

<浅田真央>という物語を共有する。

2010年02月27日 | スポーツ
NHK刈屋アナぼう然…「コメント浮かばず」(スポーツニッポン) - goo ニュース

 浅田真央選手、すごかった! がんばった!

 普通の選手以上に浅田選手に感情移入してしまうのはどうしてでしょうね。
 おそらく小さい時から見ているから。
 おそらく浅田選手のことを自分の子供、娘みたいに感じて見ている人は多いだろう。
 愛犬エアロのことなど、何となく彼女の私生活も知ってる感じがしているし。
 キム・ヨナ選手は<国民の妹>だそうだが、浅田選手は<国民の娘>。

 今回惜しくも銀メダルであったことは、浅田選手を<記憶に残る選手>にしましたね。
 日本人には<判官びいき><敗者の美学>みたいなものがある。
 銀メダルだけでも十分<勝者>なのだが、浅田選手はそうは思っていない。
 悔しさと涙……、その痛みがわれわれにも伝わってくる。

 また、この敗北により、われわれは浅田選手と<物語>を共有した。
 <ライバルとの激闘の果てに破れた物語><悔しさと涙の後に再び立ち上がる物語>。
 これからは浅田選手と同じ心境で彼女の試合を見てしまう。
 そして、次回のソチ・オリンピックで彼女が金メダルを獲った時、この物語は完結する。
 キム・ヨナ選手はプロ転向をほのめかしているらしいが、出来ればソチでも対決して、浅田選手が勝つという物語を見たい。
 そうすれば、この物語は最高の感動となり、スポーツ史の<伝説>になるだろう。

 スポーツは国民全体が<共有する物語>を与えてくれる。
 近いところでは、WBC決勝・最終回でのイチローのヒット。(考えてみると、この対決も韓国との対決でしたね)
 今回の浅田選手の戦いは、それに匹敵する国民全体が共有できる物語。
 というよりイチローの場合は<野球>という女性が共有しにくい種目だったので、今回の方がより多くの人が共有しやすいかもしれない。

 そして、この物語をいっしょに体験することで、明日への力を与えてくれる。
 物語にはそんな力がある。
 通常、この役割はテレビドラマや映画が果たすものだが、これらはフィクション、ウソですからね、スポーツのリアルにはかなわない。
 ともかくリアルタイムで浅田選手の物語に参加できることは、この時代に生まれた特権!
 浅田選手と共に4年後を目指す物語を共有しましょう!


コメント
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