平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

続・最後から二番目の恋 第8話~人は自分のペースで行けばいい。世界に大きいも小さいもない

2014年06月06日 | ホームドラマ
 荒野に行きたくなった時には10万円払う。
 これが、典子(飯島直子)たちが出した結論。夫婦のあり方。

 こんなふうに夫婦のあり方って、さまざまなんですよね。
 これを他人が「夫婦はかくあらねばならない」と変に型にはめようとするから、おかしくなる。

 個人にも多様性はある。
・万理子(内田有紀)は、ゆっくり寄り道をしながら歩きたいと思っている。
・千明(小泉今日子)は、ずっと走っていたい。
・広行(浅野和之)は、ときどき荒野に出たくなるし、実際に出ていってしまう。
・和平(中井貴一)は、そう思うことはあるけれど、実行することは出来ない。
 こんなふうに人もさまざま。

 だから千明は言う。
「人は自分のペースで行けばいい。世界に大きいも小さいもない」
「人の数だけ幸せがある」

 こんなふうに人が他人の多様性を認めて生きていけたら、世界はずいぶん優しくなるに違いない。
 他人が「人はかくあらねばならない」と型を押しつけるから、おかしくなる。

 ところで現政府は<道徳教育>を押しつけようとしているけど、どうなんだろう?
 親を大事に、国を愛せ。
 しかし、家族にはそれぞれに事情があるだろうし、愛する国の姿なんて人に拠ってさまざまだ。少なくとも僕はアメリカといっしょに戦争する国なんて好きじゃない。

 こんな感じの言葉もあった。
「まだまだは良いこと」
「この歳でまだまだなのは伸び代があるということ。
 わからないことだらけ、探していることだらけの方が成長できる」
「ひとつわかったと思うと、次にまたわからないことが出て来る」

 人は死ぬまで何かに迷い、悩みながら生きていくんでしょうね。
 大人はみんな問題児。
 そして、千明と和平のように、時々、お酒を飲みながら語り合える人が傍らにいればいい。

 この作品、ちょっとお説教くさいのですが、嫌いではありません。

コメント
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