盲目であることによって成立するトリックだった。
・井上真奈美(橋本真実)は盲目であることを利用して、殺したい男に<遺産は別荘の地下にある>というメモを読ませる。
男は遺産の回収のために別荘に行く。
別荘地下には香水造りで使う揮発性・引火性の無水エタノールの瓶が置いてあり、灯りの火をつけた瞬間、男は炎に包まれる。
メモを読ませれば男が次にどんな行動をするかを予測して仕掛けた見事なトリックだ。
・真奈美は日常でこんな仕掛けもつくっていた。
引き出しを開けたかどうかを確認するために、引き出しに香水を置いておく。
誰かが引き出しを開ければ、香水の匂いが外に出て開けたことがわかる。
これはスパイ映画などで使われる仕掛けの応用ですね。
引き出しに髪の毛を貼り付けておき、髪の毛が切れて落ちていたら誰かが引き出しを開けた。
ドアの隙間に紙を挟んでおき、誰かが開けたら、紙が床に落ちている。
・真奈美がやったことではなかったが、連絡方法についてのこんな仕掛けもあった。
メールの下書きに連絡したいことを書いておく。
連絡内容を読みたいもうひとりの人間はIDとパスワードでメールにアクセスし、下書きを読む。
これでメールの送信履歴が残らない。
1時間のドラマの中に3つもトリック・仕掛けを盛り込んでいて、ミステリーとして贅沢ですね。
最近の『相棒』では、トリックがひとつもないエピソード(=「アンタッチャブル」~女子高生が記憶を思い出して犯人を捕まえるだけの話。2017年1月11日放送)がありましたから。
ふたつのトリックを<香水>に絡めている所もいい。
…………………
盲目であることによって描ける心情もあった。
「せっかく闇の世界に慣れてきたのに、あなたが明るい世界を思い出させたの!
普通の幸せなんか見ないようにしてたのに、あなたがそれを見せてきたの!」
真奈美は普通の幸せをあきらめていたんですね。
心を閉ざし、頑なに他人を拒んでいた。
しかし、小松崎洋一(小林且弥)は真奈美を愛していて、〝世界には愛情とやさしさが溢れていること〟を伝えようとしていた。
点字の縦読みの<あいしてる>はやりすぎだと思うが、もしかしたら偶然、縦読みをすることがあるかもしれない。
盲目であることで他人を拒んでいた真奈美。
真奈美を騙していたことで後ろめたさを感じていた小松崎。
もっと心を開いて話していれば、ふたりには別の人生があったかもしれませんね。
現実って、すれ違いと意地悪な偶然の連続で上手くいかないことの方が多いんだよなぁ。
真奈美役の橋本真実さん、実に見事な演技でした。
目の不自由な方がこんなふうに日常生活を送ってるんだということがよくわかりました。
※追記
ところで、大阪・豊中の国有地払い下げ疑惑、マスコミ取り上げないなぁ。
昨日は国会でも質問が出たのに。
安倍晋三絡みの疑惑だからスルーしようとしているのか?
警察も地検も動く気配がない。
巨悪は罪を免れる。
こんな時に右京さんがいてくれたら……。
・井上真奈美(橋本真実)は盲目であることを利用して、殺したい男に<遺産は別荘の地下にある>というメモを読ませる。
男は遺産の回収のために別荘に行く。
別荘地下には香水造りで使う揮発性・引火性の無水エタノールの瓶が置いてあり、灯りの火をつけた瞬間、男は炎に包まれる。
メモを読ませれば男が次にどんな行動をするかを予測して仕掛けた見事なトリックだ。
・真奈美は日常でこんな仕掛けもつくっていた。
引き出しを開けたかどうかを確認するために、引き出しに香水を置いておく。
誰かが引き出しを開ければ、香水の匂いが外に出て開けたことがわかる。
これはスパイ映画などで使われる仕掛けの応用ですね。
引き出しに髪の毛を貼り付けておき、髪の毛が切れて落ちていたら誰かが引き出しを開けた。
ドアの隙間に紙を挟んでおき、誰かが開けたら、紙が床に落ちている。
・真奈美がやったことではなかったが、連絡方法についてのこんな仕掛けもあった。
メールの下書きに連絡したいことを書いておく。
連絡内容を読みたいもうひとりの人間はIDとパスワードでメールにアクセスし、下書きを読む。
これでメールの送信履歴が残らない。
1時間のドラマの中に3つもトリック・仕掛けを盛り込んでいて、ミステリーとして贅沢ですね。
最近の『相棒』では、トリックがひとつもないエピソード(=「アンタッチャブル」~女子高生が記憶を思い出して犯人を捕まえるだけの話。2017年1月11日放送)がありましたから。
ふたつのトリックを<香水>に絡めている所もいい。
…………………
盲目であることによって描ける心情もあった。
「せっかく闇の世界に慣れてきたのに、あなたが明るい世界を思い出させたの!
普通の幸せなんか見ないようにしてたのに、あなたがそれを見せてきたの!」
真奈美は普通の幸せをあきらめていたんですね。
心を閉ざし、頑なに他人を拒んでいた。
しかし、小松崎洋一(小林且弥)は真奈美を愛していて、〝世界には愛情とやさしさが溢れていること〟を伝えようとしていた。
点字の縦読みの<あいしてる>はやりすぎだと思うが、もしかしたら偶然、縦読みをすることがあるかもしれない。
盲目であることで他人を拒んでいた真奈美。
真奈美を騙していたことで後ろめたさを感じていた小松崎。
もっと心を開いて話していれば、ふたりには別の人生があったかもしれませんね。
現実って、すれ違いと意地悪な偶然の連続で上手くいかないことの方が多いんだよなぁ。
真奈美役の橋本真実さん、実に見事な演技でした。
目の不自由な方がこんなふうに日常生活を送ってるんだということがよくわかりました。
※追記
ところで、大阪・豊中の国有地払い下げ疑惑、マスコミ取り上げないなぁ。
昨日は国会でも質問が出たのに。
安倍晋三絡みの疑惑だからスルーしようとしているのか?
警察も地検も動く気配がない。
巨悪は罪を免れる。
こんな時に右京さんがいてくれたら……。