時代は動いている。
頼朝(大泉洋)は「鎌倉殿」になり家臣は「御家人」に。
平清盛の命が尽きて平家衰退が始まった。
そして義時(小栗旬)は八重(新垣結衣)にフラれた!
「八重殿はわたしを頼りにしております」
「お断りいたします」笑
…………………………………
そんな中、裏ではドロドロのドラマが始まりつつある。
義経(菅田将暉)は言葉巧みに兄・義円(成河)を誘導し、源行家(杉本哲太)と共に平家討伐のいくさへ。
結果、捕らえられて……。
ライバルをひとり蹴落とした。
もっとも、この謀略は目撃者がいたため簡単に発覚。
義経、まだまだ詰めが甘い。
頼朝はそんな義経を諭して「心を磨いてくれ、九郎」
伊東祐親(浅野和之)親子も殺されてしまった。
頼朝の弟・阿野全成(新納慎也)の「千鶴丸を成仏させなければ男子は生まれない」という占いを信じて、頼朝は祐親親子を切腹にみせかけて殺害。
伊東祐親は憑き物が落ちたように穏やかになって、恩赦で家族と暮らせることを願っていただけに、この死はつらい。
そして頼朝はついに負の領域に足を踏み入れてしまった。
権力を持つということはそういうことなのかな~?
そんな中、唯一、正気なのは義時。
祐親親子を殺害した頼朝に「人を許すことが徳となるのではありませんか!?」
これが主人公なんですね。
ぶれずに正論。邪悪や謀略からは一線を画している。
父・時政(板東彌十郎)も権力欲から離れた、いい立ち位置。
時政は権力の邪悪さに何となく気づいているのかもしれない。
この作品、どこまでオカルト要素を盛り込んでいくのだろう?
『平清盛』は「もののけの血」をメインテーマにしていたが。
中世、近世の初期を描く時、オカルト要素は避けて通れないものであるとは思うが。
今回は陰陽師の占い。
今後は「清盛や平家の怨念」みたいなものが出て来るのかな?
いずれにしても邪悪に手を染めてしまった頼朝の心は蝕まれていく。
義経の場合は、無邪気な子供の残酷さみたいなものが垣間見える。
あふれる才気、自分が一番、そして愛の欠乏。
義経の思いの根本は「兄に愛されたい」「兄にとって自分が一番でありたい」という思いなのだろう。
頼朝(大泉洋)は「鎌倉殿」になり家臣は「御家人」に。
平清盛の命が尽きて平家衰退が始まった。
そして義時(小栗旬)は八重(新垣結衣)にフラれた!
「八重殿はわたしを頼りにしております」
「お断りいたします」笑
…………………………………
そんな中、裏ではドロドロのドラマが始まりつつある。
義経(菅田将暉)は言葉巧みに兄・義円(成河)を誘導し、源行家(杉本哲太)と共に平家討伐のいくさへ。
結果、捕らえられて……。
ライバルをひとり蹴落とした。
もっとも、この謀略は目撃者がいたため簡単に発覚。
義経、まだまだ詰めが甘い。
頼朝はそんな義経を諭して「心を磨いてくれ、九郎」
伊東祐親(浅野和之)親子も殺されてしまった。
頼朝の弟・阿野全成(新納慎也)の「千鶴丸を成仏させなければ男子は生まれない」という占いを信じて、頼朝は祐親親子を切腹にみせかけて殺害。
伊東祐親は憑き物が落ちたように穏やかになって、恩赦で家族と暮らせることを願っていただけに、この死はつらい。
そして頼朝はついに負の領域に足を踏み入れてしまった。
権力を持つということはそういうことなのかな~?
そんな中、唯一、正気なのは義時。
祐親親子を殺害した頼朝に「人を許すことが徳となるのではありませんか!?」
これが主人公なんですね。
ぶれずに正論。邪悪や謀略からは一線を画している。
父・時政(板東彌十郎)も権力欲から離れた、いい立ち位置。
時政は権力の邪悪さに何となく気づいているのかもしれない。
この作品、どこまでオカルト要素を盛り込んでいくのだろう?
『平清盛』は「もののけの血」をメインテーマにしていたが。
中世、近世の初期を描く時、オカルト要素は避けて通れないものであるとは思うが。
今回は陰陽師の占い。
今後は「清盛や平家の怨念」みたいなものが出て来るのかな?
いずれにしても邪悪に手を染めてしまった頼朝の心は蝕まれていく。
義経の場合は、無邪気な子供の残酷さみたいなものが垣間見える。
あふれる才気、自分が一番、そして愛の欠乏。
義経の思いの根本は「兄に愛されたい」「兄にとって自分が一番でありたい」という思いなのだろう。
予想どおり、義時自身はけっして手を汚すこと無く、「ライバル」たちが互いに潰し合った「結果としててっぺんに立つ」という展開になりそうですね。
おそらく、承久の乱も「降り掛かった火の粉を払っただけ」(正当防衛)ということになるのでしょう。
まあ、三谷幸喜氏は『吾妻鏡』が原作のつもりで書いておられるそうなので当然かもしれません。
>伊東祐親は憑き物が落ちたように穏やかになって、恩赦で家族と暮らせることを願っていただけに、この死はつらい。
義時らにとって、祐親は一時は敵対したものの肉親(爺様)であり、一貫してその助命に尽力してきただけに、Wiki的史実での「自害」と辻褄を合わせつつ、頼朝との間の微妙な立場の違いを示すエピソードとなっていたと思います。
義経はKYを通り越して「お粗末」。
ライバルと見た兄を蹴落とすほどの「ワル」のくせして、すぐに尻尾を掴まれる底の浅さ。
その点、只者では無さそうなのが梶原景時。
「源義経」では、景時は讒言によって義経と頼朝との仲を引き裂いた典型的な「悪役」でした。
本作でも、祐親の配下だった殺し屋・善児に旧主を殺させた上で自分の配下とするなど、今後暗躍しそうです。
差し詰め、秘密警察(KGB・FSB)の長官といったところでしょうか。
>この作品、どこまでオカルト要素を盛り込んでいくのだろう?
阿野全成の初登場は、北条家の女性たち救出の場面でしたが、印を結んでの「秘術」は大空振りのずっこけでした。
しかしながら、今後生まれる頼朝の男児の短命を予言するなど、彼の占いは満更「はったりのインチキ」でも無さそうです。
現時点で「浮かばれていない」のは千鶴丸だけですが、今後の血塗られた展開の中で、「清盛や平家」のみならず、「怨念の元」には事欠かないでしょう。
いつもありがとうございます。
これからつぶし合いが始まるんですね。
人間が集まり、組織ができると必ずそうなる。
伊東祐親の自害を三谷さんはこのように裏読みしてドラマにしたんですね。
この件が今後の頼朝や義時に与える影響は大きく、見事な作劇だと思いました。
梶原景時は実直な武将というイメージがあって、宗時を殺害した善児童を告発するのかと思いましたが、違いましたね。
今後が楽しみです。
阿野全成もコメディリリーフのキャラではなかった様子。
いろいろな人物が自己主張して来ていますね。
これぞ「大河ドラマ」という感じです。
『吾妻鏡』読んでみようかなと思いました。
連休だったので、今日になって録画を見終わりました。
永井路子さんの書かれた「炎環」もお勧めです。
(「草燃える」の原作となったらしいですが)
それと同じ著者の「つわものの賦」も面白いですよ。
さて、本編は血みどろの展開でしたね。
今の知識で考えれば着床した段階で男女は決定しているのに
全成の唆しで伊東父子の命を奪う頼朝。
全成は政子の妹と共に実朝の乳母夫になりますが
この腹黒さが肝だったのですね。
義経も同腹の兄・義円を落ち入れようと浅知恵を働かせる。
コウジさんが仰るとおり、義時以外は全員が喰えない人ばかりです。
いつもありがとうございます。
>義時以外は全員が喰えない人ばかりです。
義時、今後も苦労させられそうですね。
いずれは非情な決断を下さなければならない時も来るのかもしれませんね。
人間にとって、善意よりも怒りや憎しみや悪意の方が強い感情だと思いますし。
義経はまさに浅知恵ですよね。
こういう底の浅い所がまだ子供。
逆にこういう子供の無邪気さが恐ろしいんですよね。
「炎環」「つわものの賦」読んでみます。
せっかくこの時代に触れたのですから深く知る意味でも読んでおきたいです。
>「炎環」「つわものの賦」読んでみます。
せっかくこの時代に触れたのですから深く知る意味でも読んでおきたいです。
ハードカバーを2冊とも買って、何回も繰り返し読みました。
読み易いので、ちょっと時間があるときに手に取っていました。
三谷さんとは、多少視点が違うかもしれませんが面白いですよ。
三谷さんはコメディ要素を取り入れ(好みが二極化するところ)つつも
本筋は押さえているような気がしています。
おそらく、今年は完走出来ると思います。
よろしくお願いいたします。
個人的には中川大志くんが目の保養です。
彼は「平清盛」にも出ていましたよね。
おはようございます。
>三谷さんとは、多少視点が違うかもしれませんが面白いですよ。
まずは図書館にないか、探してみます。
三谷版は「草燃える」よりもライトなドロドロになる感じがしますね。
ぜひ完走なさって下さい。
>個人的には中川大志くんが目の保養です。
確かに、あの中では中川さんですよね。
他は皆いかつい男たち。
イケメン大河に飽きた僕としては、これくらいのイケメン比率がちょうどいいです。笑
平家討伐の最大の功労者・義経を追討して鎌倉幕府での源氏は3代で滅んでしまいました。
頼朝に武力は皆無で、身一つの源氏という旗印しかないのを自覚してますから、後白河法皇に牛耳られては敵いません。
戦術家義経は政治的能力はなかったのでしょう。
頼朝は、義経に源氏の立場を噛んで含めることをしていないのは、歴史を知る後世の者からすると残念なことです。
コメントありがとうございます。
こうして見ていくと、後白河法皇というのは怪物ですね。
平清盛と渡り合い、頼朝と義経を離間させ、力を削いで。
>頼朝は、義経に源氏の立場を噛んで含めることをしていない
確かにそうですね。
後白河法皇から官職をもらった義経は頼朝が怒っていると聞いて鎌倉へ説明に行った。
しかし、頼朝は義経に会おうとしなかった。
ここで会って話をしていれば……。
ただ頼朝は平家との戦いであれだけ貢献したのに、義経にだけ官職を与えなかったんですよね。
このあたりは戦術家の天才の義経に対する頼朝の嫉妬なのでしょうか?
このあたりが今作でどう描かれるか、楽しみです。
司馬遼太郎が次のように解説しています。
革命軍の野戦司令官が、古い律令体制から官職によって取り込まれては、鎌倉幕府に対する決定的な裏切りになる。しかし、義経はそれが裏切りとはつゆ思わなかった。以後、義経の転落がはじまっていく。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/07135b8e131dc58c392bcd950b3c2d30
教えていただきありがとうございます。
いかにも司馬遼太郎さんらしい解釈ですよね。
非常に政治的で論理的。
今作の三谷史観では、頼朝は後白河法皇に依存していますし、頼朝の目的は平家打倒と東国での基盤づくりですし、古い律令体制を壊そうとは思っていない様子。
いずれにしても義経が政治オンチで、権力者に翻弄されたことは確かなようですね。