「わたしの寿命を十年やろう」
「すべて上手くいけば、わたしなどどうでもいいのだが」
道長、無私である。
朝廷のため、民のために命を削って働いている。
一方、干ばつなど状況は一向によくなっていない。
それは一条天皇(塩野瑛久)がいまだに定子(高畑充希)に心を残してるからだろう。
一条天皇は楽しかった過去の世界にいる。
その象徴が『枕草子』。
あるいは「生まれ変わったら定子のために生きたい」と語っていたように、
心は未来にある。
一条天皇には「現在」がない。
そんな中、現実を自分らしく謳歌したいという人物が現われた。
和泉式部(泉里香)だ。
和泉式部は『枕草子』を面白くないと語る。
一方、倫子(黒木華)は母親の顔。
娘・彰子(見上愛)が一条天皇に愛されていないことを憂えて直訴。
これに対して一条天皇は
「朕を受け入れないのは中宮の方だ」
帝に直訴したことを道長が咎めると
「殿はいつもわたしの気持ちがわかりませぬゆえ」
天災、一条天皇、娘・彰子のこと、倫子のこと──
すべてが上手くいっておらず道長は八方ふさがりだ。
そんな道長に安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は言う。
「いずれ光は射します」
「今、心に思い浮かべた人があなたに光を与えることでしょう」
道長が思い浮かべた人──
それは、まひろ(吉高由里子)だった。
……………………………………………………………
なかなか『源氏物語』執筆に至りませんね。
いろいろ焦らしている感じ。
まひろが『源氏物語』を書き、彰子が心を開き、道長に光が射す。
はやくこうなってほしい。
『源氏物語』は「現実」の文学なんですよね。
登場人物たちは欲望でいっぱい。
その結果、思いを遂げられず嘆いたり、恨んだり、悲しんだり。
あるいは思いを遂げて喜んだり。
登場する女性たちも「祟る女」「熟女」「田舎女」「美しくない女」など、さまざま。
美しく楽しいだけの『枕草子』とは違う。
『源氏物語』関連で言えば──
・桐壺帝=一条天皇
・桐壺 =定子
・藤壺 =彰子
・光源氏=敦康親王 だろうか。
桐壺帝は桐壺の更衣を溺愛していたが、亡くなってしまった。
そんな桐壺帝が次に愛したのは藤壺。
一方、敦康親王は定子の子で彰子に育てられている。
彰子の御座所は「藤壺」と呼ばれている。
※追記
まひろが書いている『かささぎ語り』は男女逆転の物語なのか。
だとすると、まひろ=光源氏も考えられる。
まひろ(=光源氏)は道長(=藤壺)を愛しているが、思いを遂げることができない。
※追記
まひろと娘・賢子との関係は上手くいない様子。
「自分の考えで生きていける女子に育てたい」
押しつけはよくないぞ。
賢子よりも執筆が大事という感じも見受けられる。
この母子、どう描かれていくのだろう?
「すべて上手くいけば、わたしなどどうでもいいのだが」
道長、無私である。
朝廷のため、民のために命を削って働いている。
一方、干ばつなど状況は一向によくなっていない。
それは一条天皇(塩野瑛久)がいまだに定子(高畑充希)に心を残してるからだろう。
一条天皇は楽しかった過去の世界にいる。
その象徴が『枕草子』。
あるいは「生まれ変わったら定子のために生きたい」と語っていたように、
心は未来にある。
一条天皇には「現在」がない。
そんな中、現実を自分らしく謳歌したいという人物が現われた。
和泉式部(泉里香)だ。
和泉式部は『枕草子』を面白くないと語る。
一方、倫子(黒木華)は母親の顔。
娘・彰子(見上愛)が一条天皇に愛されていないことを憂えて直訴。
これに対して一条天皇は
「朕を受け入れないのは中宮の方だ」
帝に直訴したことを道長が咎めると
「殿はいつもわたしの気持ちがわかりませぬゆえ」
天災、一条天皇、娘・彰子のこと、倫子のこと──
すべてが上手くいっておらず道長は八方ふさがりだ。
そんな道長に安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は言う。
「いずれ光は射します」
「今、心に思い浮かべた人があなたに光を与えることでしょう」
道長が思い浮かべた人──
それは、まひろ(吉高由里子)だった。
……………………………………………………………
なかなか『源氏物語』執筆に至りませんね。
いろいろ焦らしている感じ。
まひろが『源氏物語』を書き、彰子が心を開き、道長に光が射す。
はやくこうなってほしい。
『源氏物語』は「現実」の文学なんですよね。
登場人物たちは欲望でいっぱい。
その結果、思いを遂げられず嘆いたり、恨んだり、悲しんだり。
あるいは思いを遂げて喜んだり。
登場する女性たちも「祟る女」「熟女」「田舎女」「美しくない女」など、さまざま。
美しく楽しいだけの『枕草子』とは違う。
『源氏物語』関連で言えば──
・桐壺帝=一条天皇
・桐壺 =定子
・藤壺 =彰子
・光源氏=敦康親王 だろうか。
桐壺帝は桐壺の更衣を溺愛していたが、亡くなってしまった。
そんな桐壺帝が次に愛したのは藤壺。
一方、敦康親王は定子の子で彰子に育てられている。
彰子の御座所は「藤壺」と呼ばれている。
※追記
まひろが書いている『かささぎ語り』は男女逆転の物語なのか。
だとすると、まひろ=光源氏も考えられる。
まひろ(=光源氏)は道長(=藤壺)を愛しているが、思いを遂げることができない。
※追記
まひろと娘・賢子との関係は上手くいない様子。
「自分の考えで生きていける女子に育てたい」
押しつけはよくないぞ。
賢子よりも執筆が大事という感じも見受けられる。
この母子、どう描かれていくのだろう?
先週のこのナレーションに対して、「枕草子」は「定子の全面的美化=反道長の政治的プロパガンダ文書」と書きましたが、少し言い過ぎだったかもしれません。
今週の展開を見る限り、「枕草子」は一条天皇の心を支配した限りで「道長を脅かした」のでしょう。
本作の世界観では安倍清明には本当に神通力があり、呪詛にも有効性があるようです。
しかしながら、干魃の克服は清明にとっても「命を削って」のことだったらしい。
どうやら彼も先は長くなさそうです。
詮子に続いて晴明をも失うとなると、「権力維持のための策を立てる者がいなくなるわけで、今後の道長は自分の意思で難局を乗り越えていくことになりそうです」(先週のコウジさん)。
その後、史実的には権力闘争として知られる事態に対して、道長が「参謀」なしに、しかも「闇落ち」することなくいかに対処してゆくのか、大石さんの力量に期待したいと思います。
現在のところ、相変わらず伊周は道長への呪詛に精を出しています。
もっとも、この呪詛は道長本人ではなく、その周辺(先週の詮子、今週の彰子)に効いているようです。
道長に光を与える「今、心に思い浮かべた人」=まひろ。
この「光」は伊周の呪詛を跳ね返すほどの力を持つのでしょうね。
清少納言の「枕草子」対紫式部(まひろ)の「源氏物語」の対決は、直接政治闘争に関与するのでは無く、一条天皇を初めとする人々の心の中を戦場とする、純粋な文学という場での戦いとなるのかもしれません。
まあ、そうあって欲しいものです。
>なかなか『源氏物語』執筆に至りませんね。いろいろ焦らしている感じ。
道長がいきなりまひろを「紫式部」に推挙したのでは「コネ採用」。
ある程度文筆活動も重ね、中上流貴族の娘たちの「師匠」としての実績を積む場面を描いた上で、「実力採用」ということなのでしょう。
今回のラスト、道長は白昼堂々、供をを連れてまひろを訪問したのは、いよいよスカウト?
NHKはオリンピックに十分すぎるほど時間を割いているのに来週も休み。
オリンピックトンネルをくぐった先で、まひろは「紫式部」になるのでしょう。
いつもありがとうございます。
>道長が「参謀」なしに、しかも「闇落ち」することなくいかに対処してゆくのか
おそらく、それを担うのはまひろになるんでしょうね。
詮子、晴明が退場して、心の拠り所になるのはまひろ。
まひろにとって道長は「光る君」ですが、道長にとってもまひろは「光の存在」なのでしょう。
今作では「陰陽道」や「文学」が邪気を払い、社会状況や政治を動かすもののようなので、『源氏物語』がどう機能するのか、楽しみです。
晴明の言葉もあって道長は行き詰まりを打開するためにやむにやまれず、まひろに会いに来たのでしょうが、果たしてふたりはどのような会話を交わすのか?
後半の重要なポイントになりそうですね。