「私の地元、気仙沼の海にも冬になっと、けあらしっていう霧が出るんです。
私…そのけあらしを見るのが…小さい時がらとても好きで。
海がら昇る朝日もとても好きで。
でも、あの日…。
私…何もできなかった」
なるほど~
百音(清原果耶)が島を出た理由は、3・11を思い出すからなのか。
あの日、気仙沼は真っ赤な炎に包まれたからなあ……。
一方、百音がやって来た登米には澄んだ青い空があった。
見上げれば「虹」があり、「彩雲」があった。
百音はずいぶん救われたことだろう。
だが、現在の百音はまだ無力だ。
まったく世の中の役に立てていない。
菅波光太朗 (坂口健太郎)は医者として誰かの役に立っている。
妹の未知 (蒔田彩珠)は勉強して日本の水産業の発展に寄与したいと思っている。
樹齢300年のヒバの木は能舞台の材木になる。
しかし、今の百音には何もない、
自分が何が出来るのか、を追い求めている。
まあ、サヤカさん(夏木マリ)に言わせれば、全然役に立たなくてもいいんですけどね。
人間は生きて泣いて笑って死んでいく。ただそれだけ。
これがサヤカの人生哲学だが、若い百音にはまだそれが理解できない。
繊細な作品ですね。
視聴者は行間を読むことを求められる。
シーンは一見バラバラで、ああなればこうなるというふうに論理立てて構成されていない。
だから通常の朝ドラのように、ラジオを聞く感覚で見ているだけでは、深く味わうことはできない。
「おちょやん」のような濃い人間がぶつかり合うコテコテとは180度違う。
おそらくヒロインが清原果耶さんだから、こういうシナリオになったのだろう。
清原さんはこういう繊細な演技が出来る人。
ワハハハッ! とラフター・ヨガで腹を抱えて笑いながら、同時に見せる繊細な表情。
この繊細さが魅力的な女優さん。
ところで今作はクロード・モネの絵画のような作品だ。
時折、モネの絵のような風景が登場する。
私…そのけあらしを見るのが…小さい時がらとても好きで。
海がら昇る朝日もとても好きで。
でも、あの日…。
私…何もできなかった」
なるほど~
百音(清原果耶)が島を出た理由は、3・11を思い出すからなのか。
あの日、気仙沼は真っ赤な炎に包まれたからなあ……。
一方、百音がやって来た登米には澄んだ青い空があった。
見上げれば「虹」があり、「彩雲」があった。
百音はずいぶん救われたことだろう。
だが、現在の百音はまだ無力だ。
まったく世の中の役に立てていない。
菅波光太朗 (坂口健太郎)は医者として誰かの役に立っている。
妹の未知 (蒔田彩珠)は勉強して日本の水産業の発展に寄与したいと思っている。
樹齢300年のヒバの木は能舞台の材木になる。
しかし、今の百音には何もない、
自分が何が出来るのか、を追い求めている。
まあ、サヤカさん(夏木マリ)に言わせれば、全然役に立たなくてもいいんですけどね。
人間は生きて泣いて笑って死んでいく。ただそれだけ。
これがサヤカの人生哲学だが、若い百音にはまだそれが理解できない。
繊細な作品ですね。
視聴者は行間を読むことを求められる。
シーンは一見バラバラで、ああなればこうなるというふうに論理立てて構成されていない。
だから通常の朝ドラのように、ラジオを聞く感覚で見ているだけでは、深く味わうことはできない。
「おちょやん」のような濃い人間がぶつかり合うコテコテとは180度違う。
おそらくヒロインが清原果耶さんだから、こういうシナリオになったのだろう。
清原さんはこういう繊細な演技が出来る人。
ワハハハッ! とラフター・ヨガで腹を抱えて笑いながら、同時に見せる繊細な表情。
この繊細さが魅力的な女優さん。
ところで今作はクロード・モネの絵画のような作品だ。
時折、モネの絵のような風景が登場する。
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