安倍晋三の言葉が虚しい～家族会の横田滋さんが亡くなって「断腸の思い」「果断に行動」……北朝鮮は安倍を評して「クマの足の裏」

　拉致被害者家族会の横田滋さんが亡くなった時の安倍晋三の言葉が虚しい。

「その手でめぐみさんを抱きしめることができる日が来るように全力を尽くしてきましたが、そのことを首相としてもいまだに実現できなかったこと、断腸の思いであるし、本当に申し訳ない思いでいっぱいであります」

「拉致被害者のふるさとへの帰還、帰国を実現するために、あらゆるチャンスを逃すことなく果断に行動していかなければならないという思いを新たにしているところであります。改めて、滋さんのご冥福を心からお祈り申し上げます」

　また『断腸の思い』かよ。
　有本恵子さんの母・嘉代子さんが亡くなった時は『痛恨の極み』と言っていた。

　ふたつめの言葉にもツッコミを入れたい。
「あらゆるチャンスを逃すことなく果断に行動していかなければならないという思いを新たにしているところであります」
　で、いつ『果断に行動』するんだ？
　いつも『思いを新たにしている』ばかりじゃないか？

　安倍晋三氏の言葉は虚しい。
　不祥事やスキャンダルの際は『責任は私にある』『真摯に説明責任を果たしていく』。
　でも、責任を取ったことあったか？
　説明責任を果たすというが、野党の追及から逃れるために臨時国会を開かなかったり、「桜を見る会」の名簿復元しなかったり、説明から逃げまくりじゃないか？

　拉致問題に関して憎むべきは北朝鮮だが、北朝鮮の言葉は的確だ。
　安倍晋三氏を評して、
「クマの足の裏のようにツラの皮が厚い」
　上手い！

　北朝鮮にしてみれば、安倍は信じられない男だろう。
・何しろ北朝鮮制裁を各国に呼びかける強硬路線。
・北朝鮮の脅威を煽って「国難選挙」と称して選挙をおこない大勝。
・米朝首脳会談が開かれるや対話路線に切り換え。
　こんな男を信用するわけがない。

　要するに安倍氏にとって「北朝鮮」や「拉致問題」は自らの権力を維持するための道具なのだ。
　真剣に拉致問題を解決しようなどとは思っていない。

「拉致問題」「北方領土問題」「少子化問題」「デフレからの脱却」etc
　8年近くやって何の成果も出せていないのが安倍政権だ。
　その間に実質賃金は下がり、格差は拡がり、霞ヶ関の官僚組織は隠蔽・改ざんでズタボロ。
　フツーなら日本国と日本国民に申し訳なくて身を引くところだが、
　安倍晋三氏はそういう感情はまったくなくて『クマの足の裏のようにツラの皮が厚い』

　このような人物にいつまで総理大臣をやらせておくつもりだろう？
　かく言う僕も政治に関しては毎回同じことを書いている。
　ほんと虚しい。


※参照記事
　「やっているふり」の安倍政権 横田滋さんは失意の憤死（日刊ゲンダイ）