「彼らは自分の意思と尊厳を持つひとりの人間です!」
右京さん(水谷豊)の言葉だ。
そうなんだよな~。
<健全な家庭を守る会>に象徴されるウルトラ保守は、戦前のような家族が大好き。
家父長制で、<妻は夫に従い、家庭を守り、子供を国家のために役立つ人間になるように育てろ>というのが彼らの主張。
ほんとうに気持ち悪い。
冠城(反町隆史)の知り合いの女の子に言わせれば、「いつの時代の人?」
彼らにとって大切なのは<個人の意思や尊厳>よりも<国家>。
そして自分の価値観を押しつけてくる。
で、現在は日本会議とか、こういう戦前回帰の連中がウヨウヨ湧いてきている。
安倍内閣の中にも、日本会議のメンバーがいる。
………………
ドラマとしては、上の命令を無視し、いろいろな理由をつけてギリギリまで突入しない<現場刑事の意地>がよかった。
最初に書いたことにも関連するが、伊丹(川原和久)たちにあるのは<組織の論理>ではなく<個人の意思>。
もちろん彼らは警察組織の人間だから、一応その論理や命令に従う。
だが、いったんそれが違うと思えば、自分の論理で行動し、さまざまな形で抵抗する。
冠城も権限もないのにパトカーのマイクを奪って「突入中止。突入中止!」
右京さんと犯人の駆け引きもよかった。
電話を介して右京は犯人と戦っている。
右京の説得が勝つか? 犯人の強要が勝つか?
新堂司(田中偉登)の心を動かすのはどちらか?
犯人と対峙したときは、捜査令状が出ているというハッタリをかまして、司の母親の監禁場所を聞き出した。
おまけに警察が突入したら司が自殺してしまうというタイムサスペンス付き。
そしてラストは、大物・警視監の山崎哲雄(菅原大吉)への宣戦布告→劇場へ。
逮捕された司の取調室での涙もよかった。
母親と妹を守るために孤独な戦いをしていた司。
敵は警察庁も関わる巨大な組織で、「母親の命を救うために自殺しろ」と強要してくる。
そんな張り詰めた心が一気に崩壊して、あふれ出た涙。
<健全な家庭を守る会>は、司の母親をダメな母親と否定したが、司のような、やさしくて自分の頭で考える子供を育てた彼女は実に立派ではないか。
右京さん(水谷豊)の言葉だ。
そうなんだよな~。
<健全な家庭を守る会>に象徴されるウルトラ保守は、戦前のような家族が大好き。
家父長制で、<妻は夫に従い、家庭を守り、子供を国家のために役立つ人間になるように育てろ>というのが彼らの主張。
ほんとうに気持ち悪い。
冠城(反町隆史)の知り合いの女の子に言わせれば、「いつの時代の人?」
彼らにとって大切なのは<個人の意思や尊厳>よりも<国家>。
そして自分の価値観を押しつけてくる。
で、現在は日本会議とか、こういう戦前回帰の連中がウヨウヨ湧いてきている。
安倍内閣の中にも、日本会議のメンバーがいる。
………………
ドラマとしては、上の命令を無視し、いろいろな理由をつけてギリギリまで突入しない<現場刑事の意地>がよかった。
最初に書いたことにも関連するが、伊丹(川原和久)たちにあるのは<組織の論理>ではなく<個人の意思>。
もちろん彼らは警察組織の人間だから、一応その論理や命令に従う。
だが、いったんそれが違うと思えば、自分の論理で行動し、さまざまな形で抵抗する。
冠城も権限もないのにパトカーのマイクを奪って「突入中止。突入中止!」
右京さんと犯人の駆け引きもよかった。
電話を介して右京は犯人と戦っている。
右京の説得が勝つか? 犯人の強要が勝つか?
新堂司(田中偉登)の心を動かすのはどちらか?
犯人と対峙したときは、捜査令状が出ているというハッタリをかまして、司の母親の監禁場所を聞き出した。
おまけに警察が突入したら司が自殺してしまうというタイムサスペンス付き。
そしてラストは、大物・警視監の山崎哲雄(菅原大吉)への宣戦布告→劇場へ。
逮捕された司の取調室での涙もよかった。
母親と妹を守るために孤独な戦いをしていた司。
敵は警察庁も関わる巨大な組織で、「母親の命を救うために自殺しろ」と強要してくる。
そんな張り詰めた心が一気に崩壊して、あふれ出た涙。
<健全な家庭を守る会>は、司の母親をダメな母親と否定したが、司のような、やさしくて自分の頭で考える子供を育てた彼女は実に立派ではないか。
テレビ朝日もまだまだ捨てたもんじゃない!
コメントありがとうございます。
僕もそう思いました。
これが脚本の太田愛さんの問題意識なのか、プロデューサーのものなのかはわかりませんが、現在のさまざまな場に登場するあの団体を意識していることは確かですよね。
14以降観ていませんでしたが、予告で神戸さんを観て嬉しくなり久しぶりに観てみました。
これはやはり日本会議のことを想定してるんだろうなと思いました。
そしてそれに敢然と立ち向かう右京さんが素敵でしたね。
警視監という新たな敵との駆け引きも楽しみです。
コメントありがとうございます。
ドラマでもそうでしたけど、怖いのはああした価値観の人が権力の中枢にいることなんですよね。
これに対して、杉下右京という個人はひとりで奮闘しなければならない。(しかし、右京さんには冠城や文句を言いながらも協力する伊丹や米沢さんがいる)
現在の雰囲気を的確に反映したエピソードでしたよね。
横から失礼。
相棒の劇場版Ⅳや太田愛さんの書かれた一連のミステリ小説を読むと、社会的な弱者(庶民でもある)の側に寄り添い、その人生を妨げようとする真の「悪人」に対する怒りや嘆きが感じられます。現代に存在する「日本会議」という代物だけでなく、日本の過去を含む「負の歴史」を標的としているみたいです。
お久しぶりです。
教えていただき、ありがとうございます。
太田愛さんはそういう作家さんなんですね。
劇場版Ⅳはまだ見ていないんですけど、見に行ってみます。
小説も書かれているんですね。
探して読んでみます。
教えていただきありがとうございます!
そういう団体があるんですね。
元ネタは統一教会と清和会かと思いました、
2016年のドラマなんですね、ビックリです。