平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

現代の悪役を考える~流れ星・医龍

2010年10月26日 | キャラクター
 ナルシスティックなダメ男は稲垣吾郎さんがよく似合う。
 「流れ星」の兄・修一役だ。
 SMAP×SMAPなどのバラエティの影響か、稲垣さんのナルシストぶりにはどこか笑いが伴うのである。
 だから修一。
 そしてこれは稲垣さんの新境地。
 今まではナルシストだけだったが、これに悪役が掛け合わされた。しかもダメ男の。
 同じナルシストを演じられる及川光博さんでもこの味は出せない。
 稲垣さんはこの他にも「ブスの瞳に恋してる」などの現代のイケメン役の出来るし、結構引き出しのある役者さんだ。
 木村拓哉さんなんかはどんな役を演じても木村拓哉さんですからね。
 それだけでずっとトップを張って来られるというのは逆にすごいことなのですが。

 サディスティックな悪役と言えば「医龍3」の野口教授役の岸部一徳さん。
 朝田をいじめ、稲森いずみさんの加藤医師をいじめ……(僕が思うに野口は絶対加藤ちゃんのことが好きだと思う)。
 しかもネチネチといやらしい。
 稲垣さんの<笑い>同様、この<ネチネチといやらしい>感じは岸部さんにしか出せない。
 そして岸部さんもすごく引き出しがある。
 「医龍」の野口や「相棒」の警察庁長官などインテリでエリートな役を演じられるが、同時に町の親父も演じられる。
 泉谷しげるさんはやはり泉谷しげるさんですからね。

 というわけで、時代は<ナルシスティック>や<サディスティック>。
 普通の悪役ではつまらない。
 そして役者さんは<笑いの雰囲気>とか<ネチネチとした感じ>とかプラスアルファが必要。
 木村さんとか泉谷さんみたいに自分のキャラクターでいける役者さんは別だが、その他の役者さんには役の引き出しとか自分にしか出せない味を出せることが生き残りの条件となる。



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