夏真っ盛り! 巷ではセミが鳴き始めた。
今回はセミのお話。
セミは7年間幼虫として地中で過ごし、成虫として2週間生きて死ぬ。
鳴いているのはオスで、これはメスへのアピール。
性交を終えるとオスは死に、メスは木に卵を植えつけると死ぬ。
このセミの生涯を考えると、人間は何とぜいたくなのだろうと考えてしまう。
そして、「子孫を残して死ぬ」というのが生物の基本的な営みなのだろう。
……………………………………………
では、なぜセミは幼虫として地中で過ごすのか?
・木の根を餌にしているから
・外敵から守るため
などの理由があるらしい。
では、なぜ7年間なのか?
それは7が「素数」だからだ。
素数というのは、自分自身と1でしか割り切れない数字。
2、3、5、7、11、13、17……などがそうだ。
では、なぜ素数なのか?
セミは異種の交配によって生まれた個体は生存率が極めて低いらしい。
具体的に言えば、7年周期のオスは7年周期のメスと交配した方が強い子孫を残せる。
一方、7年周期のオスと8年周期のメスと交配した場合、強い子孫は残せない。
さて、ここで素数の登場だ。
5年周期のセミと7年周期のセミが地中から出て出会って、交配するサイクルは──
35年、70年、105年、140年、175年と200年間で5回。
6年周期のセミと8年周期のセミが地中から出て交配するサイクルは──
24年、48年、72年、96年、120年、144年、168年、192年と200年間で8回。
つまり5、7という素数を選んだ方が異種と遭遇する機会が少なくなる。
5回と8回ではたいした違いはないと思うかもしれないが、
これが1000年、万年単位になると大きく違って来る。
セミは異種との交配を少なくするために「素数」の周期で地中から出ることを学んだのだ。
……………………………………………………
北米には13年周期、17年周期のセミがいるらしい。
では、なぜこんなに長い周期なのか?
彼らは氷河期を生きのびたセミらしい。
氷河期は地球のほとんどが氷で覆われたが、一部の盆地などではそれを免れた。
彼らはそこに棲むセミだった。
ただ、いくら氷に閉ざされないと土地とはいえ寒いことには変わりがないので、
13年、17年間地中に潜ることにした。
……………………………………………………
ネズミは偶数と奇数を理解できるらしい。
しかし素数は理解できない。
一方、人間は偶数、奇数、素数を理解できる。
素数は高い知能を持った生物が扱える数字なのだ。
だとすると、セミは高い知能を持った生物なのか?
すべては遺伝子のなせる技。
生存・種の保存のために試行錯誤を繰り返し、失敗もしながら、
素数年で成虫になることが一番有効だという情報が遺伝子に刻まれたのだろう。
自然界でおこなわれている種の保存のための試行錯誤と進化。
さて、人類は将来、どこにいくのだろう?
連日のこの暑さ。
このまま行くと人類が生存できない気候になるかもしれない。
その時に人類も別の形に進化する?
人類も生物である以上、自然の法則からは免れないのである。
今回はセミのお話。
セミは7年間幼虫として地中で過ごし、成虫として2週間生きて死ぬ。
鳴いているのはオスで、これはメスへのアピール。
性交を終えるとオスは死に、メスは木に卵を植えつけると死ぬ。
このセミの生涯を考えると、人間は何とぜいたくなのだろうと考えてしまう。
そして、「子孫を残して死ぬ」というのが生物の基本的な営みなのだろう。
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では、なぜセミは幼虫として地中で過ごすのか?
・木の根を餌にしているから
・外敵から守るため
などの理由があるらしい。
では、なぜ7年間なのか?
それは7が「素数」だからだ。
素数というのは、自分自身と1でしか割り切れない数字。
2、3、5、7、11、13、17……などがそうだ。
では、なぜ素数なのか?
セミは異種の交配によって生まれた個体は生存率が極めて低いらしい。
具体的に言えば、7年周期のオスは7年周期のメスと交配した方が強い子孫を残せる。
一方、7年周期のオスと8年周期のメスと交配した場合、強い子孫は残せない。
さて、ここで素数の登場だ。
5年周期のセミと7年周期のセミが地中から出て出会って、交配するサイクルは──
35年、70年、105年、140年、175年と200年間で5回。
6年周期のセミと8年周期のセミが地中から出て交配するサイクルは──
24年、48年、72年、96年、120年、144年、168年、192年と200年間で8回。
つまり5、7という素数を選んだ方が異種と遭遇する機会が少なくなる。
5回と8回ではたいした違いはないと思うかもしれないが、
これが1000年、万年単位になると大きく違って来る。
セミは異種との交配を少なくするために「素数」の周期で地中から出ることを学んだのだ。
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北米には13年周期、17年周期のセミがいるらしい。
では、なぜこんなに長い周期なのか?
彼らは氷河期を生きのびたセミらしい。
氷河期は地球のほとんどが氷で覆われたが、一部の盆地などではそれを免れた。
彼らはそこに棲むセミだった。
ただ、いくら氷に閉ざされないと土地とはいえ寒いことには変わりがないので、
13年、17年間地中に潜ることにした。
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ネズミは偶数と奇数を理解できるらしい。
しかし素数は理解できない。
一方、人間は偶数、奇数、素数を理解できる。
素数は高い知能を持った生物が扱える数字なのだ。
だとすると、セミは高い知能を持った生物なのか?
すべては遺伝子のなせる技。
生存・種の保存のために試行錯誤を繰り返し、失敗もしながら、
素数年で成虫になることが一番有効だという情報が遺伝子に刻まれたのだろう。
自然界でおこなわれている種の保存のための試行錯誤と進化。
さて、人類は将来、どこにいくのだろう?
連日のこの暑さ。
このまま行くと人類が生存できない気候になるかもしれない。
その時に人類も別の形に進化する?
人類も生物である以上、自然の法則からは免れないのである。
いつもありがとうございます。
>数学の王ガウスが”言葉を覚える前に数学を理解していた”と同じ次元にありますね。
ガウスはそんなことを言っているんですね。
おそらく数学は遺伝子の中に組み込まれているんでしょうね。
ネズミの場合も、セミの場合もある環境下に置かれると、スイッチが入って発動する。
貝殻などは幾何学で造形されているという生物学の本を読んだことがあります。
脳にシナプスだって、ONかOFFか、1かゼロかの2進法で情報処理をしているわけですし、生物は数学でできているんでしょうね。
一方、言葉というのは不確かで頼りないものなんですよね。
だから人は勝手な理屈や論理で戦争を起こしたり、誤解やウソでとんでもないことをしでかしたりします。
特に政治家の言葉はいかがわしい……。
少し衝撃的に映りました。
つまり、ネズミは(人のような)言葉が喋れなくとも素数を除く自然数を理解する。
更にセミは素数を理解し、自らの生存戦略に役立てている。
まるで数学の王ガウスが”言葉を覚える前に数学を理解していた”と同じ次元にありますね。
一方、日本の政治家で素数を理解する人はどれだけいるんでしょうか?
いやたとえ理解したとしても、国の戦略として役立てれる人がどれだけいるんでしょうか?
甚だ疑問ですね。