平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

自民党がNHKとテレビ朝日の関係者事情聴取~恐るべき〝言論弾圧社会〟が少しずつ近づいてきた

2015年04月17日 | 事件・出来事
 自民党が本日、NHKとテレビ朝日の関係者を呼び、事情聴取。

 ほう、ここまでやるか。
 NHKのやらせの件はともかくとして、テレビ朝日の報道ステーションについては、古賀茂明さんという一コメンテイターの私見である。
 それを問題にするのはどうか?
 古賀さんのことを問題にするなら、コメンテイターは今後、テレビで思い切った政権批判をできなくなる。
 テレビ局も何も言えなくなる。
 政権側は「事実と違う」「テレビ局は公平な報道をしろ」「放送法で問題にするぞ」と言えばいい。

 この事情聴取について元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏はこう語っている。
「昔の自民党には『権力側は批判されて当然』という節度がありましたが、安倍自民党にそんな自制心は皆無。権力行使が仕事だと思っている。予算の国会承認が必要なNHKはさておき、テレ朝は出席要請を“何サマのつもり”と突っぱねればいい。
 ただ、昨年の衆院選前に自民党が報ステの報道内容にクレームをつけた事実を視聴者に伏せ、揚げ句に担当プロデューサーを“更迭”するような局ですからね。報道機関としての矜持なんて米粒ほども残っていないのでしょうか」

 おっしゃるとおり。
 安倍政権になってから、権力行使の度合いはどんどん強くなっている。
 対マスコミしかり、対沖縄しかり。
 圧力か自粛かはわからないが、テレビからは政権批判をするコメンテイターがいなくなった。
 出て来るのは、田崎史郎ら安倍首相と寿司を食う、メシ友ばかりだ。
 沖縄に対しても周知のとおり。
 ていねいな説明と理解を得ながら工事を進めていくと言いながら、粛々と辺野古基地建設の強行。
 本日、安倍首相はやっと翁長沖縄県知事に会うようだが、それまでは知事が何度も東京に来ても、イジメのように会おうとしなかった。

 これが安倍政権が〝国家主義〟政権と一部で言われる理由だ。

 服部孝章・元立教大教授(メディア論)も懸念を表明。
「与野党ともに政治の側が言論機関の人を呼び出すのは『言論の自由』を軽視する行為で、報道への脅迫の効果がある」

 昨日、古賀茂明氏は外国人記者クラブで講演したらしいが、外国人記者の反応は以下の画像のとおり。

 


 <報道の自由度ランキング>も安倍政権になってからどんどん下がっている。

 2010 11位~鳩山由紀夫
 2012 22位~菅直人・野田佳彦
 2013 53位~安倍晋三
 2014 59位~ 〃
 2015 61位~ 〃
 
 こうして国民は正しい情報を知らされず、安倍のやりたい放題になっていく。

 マスコミはジャーナリストとしての矜持を見せよ。
 権力批判をしなくて何がジャーナリストだ?

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Dr.倫太郎~もう、がんばらないで……、あなたは何も悪くないんです

2015年04月16日 | 職業ドラマ
 日野倫太郎(堺雅人)は言う。
「がんばるな」
 そうですよね、無理をしてがんばらなくてもいいんですよね。
 これで心が壊れてしまっては元も子もない。
 もちろん、前向きで「がんばりたい」と思っている時はがんばればいいんですけど、そうでない時は心が悲鳴をあげている。
 休もう、逃げよう、がんばらない自分を肯定しよう。

 でも一方で、がんばらないと簡単に蹴落とされるのが現代社会。
 休めば、少なくとも会社の評価は下がる。
 勝ち組、負け組のレッテルを貼られる。
 で、いったん落ちると這い上がるのは大変。
 なかなか這い上がれないばかりか、昨今ではバッシングも。
 現在は、生産性第一の、寛容さをなくした、やさしくない社会ですからね。

 格差社会。
 競争社会。
 バッシング社会。
 不寛容社会。
 差別社会。

 <バッシング><不寛容><差別>という傾向は、<国家主義>が高まると、ますます強くなっていくでしょうね。
 お国の役に立たない人間は叩かれるっていう傾向に。
 現に安倍さんのお友達で、保守派の論客の金美齢なんかは「子供を産まない女性は批判を受けて当然だ」みたいな発言をしているし。


 夢乃(蒼井優)のように別の人格を演じてしまう、というのもつらいですよね。
 社会生活において、人は多かれ少なかれ別の人格を演じていると思いますが、それが過度になると、やはり心は悲鳴をあげる。
 劇中、倫太郎が、精神科の教授の宮川の悪口を叫ぶシーンがありましたが、こうやって心の中をさらけ出さないと、どんどん心の澱は溜まっていく。

 心が悲鳴をあげている時代。
 こんな時代だからこそ、心の拠り所を見つけたいですね。
 過呼吸で倒れて救急車で運ばれたOL阿川繭子(近藤春菜←個性派のいい女優さんになりそうですね)が、まず求めたのが倫太郎。
 繭子にとって倫太郎は〝心のオアシス〟だったんでしょうね。

 自分にとって、心の拠り所になる人や場所や価値観って何なのだろう? と考えてみたくなりました。

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戦う!書店ガール~ひさしぶりに正統派成長ヒロイン登場!

2015年04月15日 | 職業ドラマ
 ひさしぶりの正統派ヒロイン成長物語ですね。
『アテンションプリーズ』『ナースあおい』……昔はこのジャンル、火曜21時の定番だった。
 火曜21時のドラマ枠がなくなって22時でやってみようという感じでしょうか?

 舞台は書店。
 POPのエピソードが出て来るけど、書店員さんのPOPって〝自分の好きなものを伝える行為〟。
 副店長の西岡理子(稲森いずみ)は「そんなことはブログでやれ」と言っていたけど、どうなんだろう?
 POPを通して書店員さんとコミュニケーションしている感じは結構たのしい。
 まあ、過度の押しつけは逆に引いてしまう所はあるんだけど。

 サイン会もね。
 北村亜紀(渡辺麻友)は「誰の方を向いて仕事をしているんです?」と理子を批判していたけど、サイン会でのお客さんの喜ぶ姿を見ていると、やって正解でしょう。
 亜紀の仕事の進め方や頼み方は問題があるかもしれないが、「余計な仕事を増やして」という批判はあたらない。
 まあ、「余計な仕事を増やして」と考えてしまうあたり、現在の日本経済が停滞している原因ですかね?
 20年くらい前は、突発の仕事で、みんながギュウギュウに働くことなど当たり前だった。

 亜紀は波風をたてる主人公である。
 エネルギーの塊でもあって、そのベースには〝本への愛情〟がある。
 ネットの反応を見ると、「ウザい」といった亜紀批判が多いようなんですけど、これも時代か?
「空気を読む」「まわりに合わせる」ことが良しとされる時代。
 他人の顔色をうかがい、言いたいこともやりたいことも出来ない時代。
 そして、異質なものは排除。
 はたして、これでいいのか?

 現在は〝まっすぐな正統派成長ヒロイン〟受難の時代かもしれない。
 同じ異質な波風をたてる存在でも『ハケンの品格』や『ドクターX』のヒロインたちが受け入れられるのは、大門未知子たちがすでに完成された存在だからか?
 一方、少女たちに目を向けてみると、『あまちゃん』はヒロイン成長物語ではないし、『まれ』も地道でコツコツを信条としている。

 ドラマは時代を映す鏡である。

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ようこそ、わが家へ~花壇の花、自転車のサドル、仕事の妨害、猫の死骸、そして「楽しそうな家族ですね」

2015年04月14日 | 推理・サスペンスドラマ
 営業部長・真瀬博樹(竹中直人)の交通費二重受け取り。
 太一(寺尾聰)はこれを告発するが、逆に先方との口裏合わせと社内の力関係で、逆に悪者に。土下座を強いられる。

 一方、倉田健太(相葉雅紀)は駅のホームで割り込みしようとしていた男を注意したら逆恨み。
 家まで追いかけられてストーカー行為。

 太一も健太も正しいことをしたんですけどね。
 現在は、正しいことが通らない。
 正しいことが理不尽にねじ曲げられる。

 そういえば、同じ池井戸潤作品の『半沢直樹』も同じモチーフでしたね。

 で、健太や太一はそうした理不尽と陰湿な暴力とたたかうわけですが、この作品の男たちはすこしダラしない。
 事なかれ主義で物事を曖昧に済まそうとする。
 そんな彼らと対照的なのが女性陣だ。
 部長の真瀬に啖呵を切った部下の西沢摂子(山口紗弥加)。
 何のためらいもなくストーカーと立ち向かおうとするライターの神取明日香(沢尻エリカ)。
 ふたりともカッコいい。
 もっとも彼女たちにも<心の闇>はありそうですけど。 

 花壇の花を踏みにじり、自転車のサドルを切り刻み、健太の仕事の邪魔をし、挙げ句の果てに猫を殺害するストーカー。
 ラストはFAX~「楽しそうな家族ですね」
 果たしてストーカーは何者なのか?

 若手女優陣も豪華。
 沢尻エリカ←エリカ様、といえば上西議員でなくこの人!
 有村架純 ←妹役! 兄の相葉君に「パンツ見てないでしょうね!」
 足立梨花 ←ともかくテレビに出まくってますね!

 
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花燃ゆ 第15回「塾を守れ!」~僕は何もなせずに死ぬことが怖ろしいんじゃ

2015年04月13日 | 大河ドラマ・時代劇

★「老中暗殺の是非を自分の頭で考えたか?」
 伊之助(大沢たかお)は塾生たちにこのように問うた。
 結局、塾生たちの過激思想ってマインドコントロールなんですよね。
 麻原を信じてサリンを撒いたオウム信者と同じ。
 最近は〝安倍信者〟といって、安倍首相の言うことを何でも良しとする人もいるようだけど、どうなんだろう?
 人は自分で考えることをやめた時、あるいは自分で考えていると錯覚した時、奴隷になる。

★「世間を知り、人を知り、藩という組織の動かし方を知った時、藩は君らの声を聞く」
 この伊之助の言葉も正論。
 大人の言葉。
 しかし、熱情にかられた人間はこうした手間や時間のかかることをなかなか出来ない。
 テロや暗殺という手段を使って性急に物事を変えようとする。
 その究極が革命だ。

 明治維新は革命か否か。
 大政奉還、江戸城無血開城という観点から「革命ではない」という意見もあれば、鳥羽伏見、戊辰戦争から「革命だ」とする意見もある。
 いずれにしても松陰門下の〝過激な方法〟で物事を変えていこうという勢力と、伊之助のような〝穏健な方法〟で変えていこうという勢力があったことは確か。

★「志を持たん君たちとは絶交するしかない」
 この松陰(伊勢谷友介)の手紙に高杉(高良健吾)は厳しく反論。
 「相変わらずお熱いお人じゃ。萩の田舎にこもっていると世間が見えなくなるのか」
 高杉の言うとおり、松陰は狭い世界に閉じ込められて、どんどんエキセントリックになっていったんでしょうね。
 世間に触れず、自分の世界だけで完結していくと、過激思想はどんどん増幅していく。
 現在のネトウヨもね。
 ネットの世界の同じ価値観の中だけで生きていると、どんどん〝中韓憎し〟に変わっていく。
 そして、自分と意見を異にする者はすべて〝反日〟
 それで誰とは言わないが、自分たちを引っ張っていってくれる強いリーダーを求めるようになる。

 文(井上真央)が「兄上は遠い世界に行ってしまった」とつぶやいたのは象徴的で、松陰は〝観念の世界〟に生きている。
 彼には、天気や晩ご飯のおかずのことを気にする〝生活〟はない。

 それでもって、とんでもない自己愛。
「僕は何もなせずに死ぬことが怖ろしいんじゃ」
 究極の自己愛の言葉だ。
 ほとんどの人は〝何もなせずに死んでいく〟んですけどね。
 泣いて笑って食事をして、ちょっと社会に役立つ仕事をして無名のまま死んでいく。
 だが、松陰はそれを潔しとしない。
 増幅したナルシズム。
 この感覚は、とんでもない犯罪を犯して自分の生きていた証しを社会に刻みたいという凶悪犯罪者の感覚に似ている。

 果たして松陰に〝生活〟は戻って来るのか?
 劇中、弟の敏三郎(森永悠希)が毛利敬親に直訴状を届けに行こうとするのを松陰が止めるシーンがある。
 さすがの松陰も実の弟には死んで欲しくないのだ。
 塾生には「死んで志を果たせ」と言うのに。
 これは松陰の思想の矛盾であるが、同時に〝生活者〟としての側面でもある。
 入江九一(要潤)、野村靖(大野拓朗)兄弟の死を賭した行動を妹・すみ(宮崎香蓮)が止めたように、家族は過激行動のストッパーになる。
 杉家の人たちが松陰に手紙を書いたのも、〝生活者〟に戻ってきてほしかったからだろう。
 次回、松陰が杉家の人々と最後の食事をするシーンがあるようだが、果たして松陰は〝生活〟〝形而下の世界〟に戻って来られるか?

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手裏剣戦隊ニンニンジャー 第7話~ツンデレ妹・風花ちゃん、お兄ちゃん、助けてくれてありがとう

2015年04月12日 | コミック・アニメ・特撮
★今週の風花ちゃん!(矢野優花)

 いよいよ妹デレが始まってきました!
「えり曲がってるよ」
 先週、天晴(西川俊介)に助けられたのに「ありがとう」を素直に言えない風花ちゃん←ツンですね~。

 だが、天晴が過去で死んだと言われると、泣きそうな顔になって、
「あんな兄だけど、わたしも助けられました」←本音、出たーーーーーーーーっ!

 そしてラスト、話があると言って天晴を引っ張っていって、

「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」

 ついに言ったーーーーーーーーっ!
「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう」
 ここ、風花役の矢野優花さんの声でリピートして下さい。
 そしてテレまくって、天晴から逃げまわる。

 風花ちゃんはツンデレ妹です。
 本当は兄のことが大好きなのに素直になれません。
 上級忍法も上手く使えません。
 分身の術では頭がふたつになってしまいました。
 ちなみにニンジャレッド・サスケ(小川輝晃)とハリケンレッド・椎名鷹介(塩谷瞬)の試験の総合評価は2でした!

 さて来週は、今度こそ風花ちゃんメイン回のようですので見逃せません。
 制服姿も出て来ます←風花ちゃん、高校生だったのか。
 忍者であることを恥ずかしくて友達に言えないようです。

★今週の霞姉(山谷花純)!

 相変わらずの毒舌。
 過去から生きて帰ってきた天晴に
「あの世から追い返されそうですからね」

 天晴はみんなのいじられキャラのようです。

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天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-~中途半端な天使ぶりと正論をふりかざす主人公

2015年04月11日 | 推理・サスペンスドラマ
 正義と正論をふりかざす蒔田ヒカリ(剛力彩芽)。
「司法取引なんかとんでもない。吉川毅も逮捕されるべきだ!」
 脚本上、おそらくヒカリは視聴者の代弁者なのだろうけど、どうも共感できない。
 まともすぎるのだ。
 もちろんヒカリの言っていることは正しいのだけれど、正論をぎゃんぎゃん言い立てるキャラクターというのはただウザいだけ。
 彼女が正義や正論にこだわる理由が描かれていれば共感できるんだろうけど、それはまだ描かれていない。

 〝人を疑うことが出来ない〟という設定もね。
 もっと振り切ってもいい感じがする。
 今のままでは、中途半端な〝天使〟。
 つき合っていた男が妻子持ちでダマされていて、そんな男でも許してしまう、という天使ぶりではイマイチ。

 吉川毅(飯田基祐)という人物もね。
 フツー不倫をしていて、奧さんがそのために殺人未遂を犯した、となれば、政治アナリストとしてテレビには出られないでしょう。
 世間の共感を集めるのはむしろ奧さんの方。
 ドラマでは、奧さんの狂気の被害者という描かれ方だったが、それでも吉川にはグレーの部分がつきまとう。
 それに加えて不倫偽装。
 この不倫偽装がどこまで裁判で明らかにされるかわからないが、不倫偽装でとばっちりを受けてキャバクラ嬢の野沢なつみ(杉本有美)が殺されたのなら、これまた吉川の社会復帰は無理。
 証拠はないのだから司法取引には応じずに黙っていた方が絶対に得。

 というわけで、キャラクターもストーリーも中途半端なドラマでした。

 いいのか? こんなレベルで?

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まれ~やはりキャラクターは二面性ですよね。そして、能登の豊かな世界!

2015年04月10日 | ホームドラマ
 人生は地道にコツコツ。
 だから希(土屋太鳳)は、地道にコツコツな塩田の仕事が大好き!
 輪島塗りの仕事は素晴らしい!
 就職先は第三希望まで、輪島市役所。
 徹底しているな~。

 でも、自分のつくった菓子をみんなが喜んでくれると嬉しいんだよね~。
 すごく大喜びする。

 キャラクターは二面性。
 二面性を持つと、途端に魅力的になる。

 桶作元治(田中泯)も無口で無愛想で、塩田の仕事をコツコツやる職人肌の人物だけど、祭りバカ!
 徹(大泉洋)いはく、「俺と同じにおいがする」(笑)
 〝無愛想〟で〝祭りバカ〟
 やはりキャラクターは二面性。

 文(田中裕子)もシビアな生活第一な現実主義の女性だけど、実は元治と紺谷弥太郎(中村敦夫)を手玉に取った魔性の女だった。
 おまけに修羅場が大好き。
 徹が6年ぶりに帰ってきた時は、ワクワクして見ていた。
 やはりキャラクターは二面性。

 舞台は能登。
 野菜や魚が豊富で、市がある。
 山に入れば山菜やきのこが。
 御神輿や輪島塗りや塩田があって、岬からは大きな海と水平線。

 実に豊かな世界だ。
 だけど、こう思ってしまうのも外から見ているからなんでしょうね。
 蔵本一子(清水富美加)が東京を豊かな世界と見てしまうように。 

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花燃ゆ 第14回「さらば青春」~ここはどういう場所なんですか? 人殺しの算段をする場所ですか?

2015年04月06日 | 大河ドラマ・時代劇
「事をなす時が来たということじゃ」
「討つべきは老中・間部詮勝」
 過激に走り、塾生たちを扇動する松陰(伊勢谷友介)。

 これに対して父・百合之助(長塚京三)は松陰を殴って、
「わしを殺してから行け。許す事はできん。寅次郎、父を殺せ!」

 兄・梅太郎(原田泰造)は、
「お前がおらんくなってくれたらと、そのようなことを兄に思わせるな!」

 文(井上真央)は、
「ここはどういう場所なんですか? 人殺しの算段をする場所ですか? 松下村塾は大事な学舎じゃないんですか?」

 小田村伊之助(大沢たかお)は、
「自分の言葉やおこないが弟子たちにどのような結果を及ぼすか分からん者は人の師たりえん」

 吉田稔麿(瀬戸康史)は、
「先生のやり方で世の中は変えられません。僕は先生の大義のために死ねません。先生の大義は大き過ぎます」

 それぞれの立場で松陰を諫める主人公たち。

 この中で、興味深いのが吉田稔麿だ。
 もともと稔麿は「江戸の人々の生活を見たい」と言って江戸に行った人物。
 稔麿の心の基盤にあるのは<理念>や<主義主張>ではなく、<生活>なのだ。
 だから「先生の大義は大き過ぎます」。

 一方、稔麿はこんなことも伊之助に言っていた。
 血判状を渡した時のことだ。
「松陰先生が言うことなら従います。松陰先生を裏切れません」
 これは完全な思考停止ですね。
 オウム真理教信者が「尊師の言うことなら従います」と言ってサリンを撒いたのと同じ。
 洗脳と言ってもいいかもしれない。
 自分で考えることをやめて、カリスマや指導者に行動を委ねることは、いかに怖ろしいことか。
 こんな稔麿に伊之助は問いかける。
「お前が尽くしているのは国ではなく、寅次郎ではないのか?」
 この問いかけに加えて、母の言葉(「藩の仕事をしている息子を誇りに思っている」)がさらに稔麿を揺さぶる。
 揺さぶられて自分のしようとしていることが正しいのか、と疑念を抱く稔麿。

 そうなんですよね。
 世の中の言説すべては思い込み。
 何が正しいかなんて誰にもわからないし、盲信は禁物。
 ちょっと待てよ、と足を止めて考えて見る方がいい。

 松陰たちが暗殺の謀議をしている時に、文が夜食の握り飯を持っているのも象徴的だ。
 <暗殺>と<握り飯>
 暗殺は死ぬこと、握り飯は生きること。
 暗殺は非日常、握り飯は日常。
 このあまりにも違い過ぎるふたつが松陰と文のギャップを表している。

 父・百合之助が、「寅次郎に楠木正成や赤穂浪士の話をして、命をかけて忠義を尽くせ、と教えたのはわしなんだよな」と考えるシーンも深い。
 おそらく百合之助は、松陰の過激主義を薄々感じ、その根っこがこんな所にあることを認識していたのだろう。
 まあ、松陰は平穏な時代に生まれていたら、きっと優秀な家臣になっていたんでしょうね。

 最後はこの松陰の言葉。
「死など怖れとっては事をなせません」
 以前も書きましたが、自分の命を軽んじる者は他人の命も軽んじるんですよね。
 命を捨てて、ということほど胡散臭く、愚かなことはない。
 小野為八(星田英利)が「地雷火があります」というのもね……。
 武器を持っていれば使いたくなるのが人の心情。

 今回は『安政の大獄』が描かれましたが、大きな力で押さえつければ、大きな力で反発してくるのが歴史の法則。
 今回も井伊直弼が力で押さえつけたから松陰たちも過激に反発した。
 だから現在の「イスラム国」なんかもどうなんだろう?
 仮に力で屈服させても、恨みが増幅し、さらに大きな反発が起きるだけだと思うんだけど……。

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手裏剣戦隊ニンニンジャー 第6話~「ほんと、せっかちさんですね」に萌えたーーーっ!

2015年04月05日 | コミック・アニメ・特撮
★今週の風花ちゃん!(矢野優花)

 中間試験の点数は75点でした!
 可もなく不可もなくって点数だな~。
 一方、兄の天晴(西川俊介)は測定不能~~~っ(笑)
 要するに、自分の術で自爆してしまったことはマイナスなんだけど、パワーは凄いから良いのか悪いのか、よくわからないってことか。

 1点差で霞(山谷花純)に負けてしまってクールに自己分析する八雲(松本岳)には、風花ちゃん、こんなツッコミ。
「本当はすごく悔しいんだろうな」
 結構、人間洞察力があるようです。

 ラスト、再試験を受けると言った天晴には、
「お兄ちゃんは再々試験でしょう?」
 今週も冴えわたる兄いじり!

 しかしっ!

 兄いじりばかりしていた風花ちゃんですが、ついに今回、わずかですが、<妹デレ>が出ました←おおっ!

 テングに神隠しに遭ってしまった風花ちゃん。
 テングの空間から抜け出して、

「お兄ちゃん、ごめんなさい」

 お兄ちゃん、ごめんなさい、キターーーーーーーーッ!
 お兄ちゃん、ごめんなさい。お兄ちゃん、ごめんなさい。お兄ちゃん、ごめんなさい。お兄ちゃん、ごめんなさい。お兄ちゃん、ごめんなさい。
 ここ、風花役の矢野優花さんの声でリピートして下さい!

 そして戦闘では、めずらしい<影縫いの術>でテングの動きを封じた。
 風花ちゃんは、前に出て戦うというよりは、後方支援のキャラのようです。
 まあ、試験の点数も75点ですし……。

 最後はお父さん・旋風(矢柴俊博)との関係。
 無事救出されたのが嬉しくて、風花に抱きつこうとする旋風をスルー。
 やはり年頃ですからね、父親は鬱陶しい存在なのでしょう。
 旋風も自分の娘のこと、「風花ちゃん」って呼ぶんだね。

 というわけで、今週も風花ちゃんから目が離せません!

★今週の霞姉!

 中間テストの点数は90点で、5人の中ではトップでした。
 1点差で八雲が二位にいるっていうのが、ビミョーな人間関係を表現してますよね。
 試験では負けるし、第5話の「大学と忍術もあきらめたりしないでどちらも取ればいいじゃないか」」という渾身のアドバイスもスルーされるし、第4話で「その無謀さ、天晴君に似てきましたね」とやんわりと諭されるし、何だかんだ言って、霞が上で八雲が下の人間関係。

 そして、毎回、印象的なせりふを残す霞ですが、今回は天晴に放ったこのせりふ。

「ほんと、せっかちさんですね」

 ほんと、せっかちさんですね、キターーーーーーーーッ!
 <せっかち>じゃなくて<せっかちさん>ですよ!
 <せっかち>に<さん>をつけるんですよ!

 名詞というのは総じて<さん>をつけると可愛くなる。
 お人形→お人形さん
 おバカ→おバカさん
 お花屋→お花屋さん
 恥ずかしがり屋→恥ずかしがり屋さん
 この点、霞姉はよくわかってるな~。

 んで、少しゲスい話をすると、
 男性視聴者の皆さん、このせりふを霞姉といっしょにベッドにいると想像して脳内再生して下さい。

「ほんと、せっかちさんですね」

 私、『ニンニンジャー』を心の底から愉しんでいます!
 子供たちが見る健全なヒーロー番組でゲスいことを妄想してしまう自分を反省しています……!
 すみません、霞姉……。
 ふ、ふ~ん、4月12日は、良い忍者の日なんだ~~。

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