平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

自民党のテレ朝、NHKの事情聴取~頭のおかしい安倍自民はどんどん言論の自由に介入してくる

2015年04月18日 | 事件・出来事
 自民党がテレビ朝日とNHKの幹部を呼んで事情聴取。
 それで、ノコノコ自民党本部まで行ったテレビ朝日の幹部が何と言ったかというと、

「お招きいただいてありがとうございます」

 バカですか?
 すっかり飼い慣らされている。
 テレビ朝日はジャーナリズムであることを捨て、政府の広報機関に成り下がるつもりか?
 ジャーナリズムのプライドはないのか?

 日本テレビの氏家斉一郎会長(故人)はこんなことを言っている。
「メディアは自ら言論の自由を守ることが必要。権力が何か言ってくれば、断固として闘わなければいけない」

 漫画家の小林よしのり氏は、
「自民党は完全に異常だな」
 と前置きして、言論の自由についてこう論を展開している。
「言論の自由は権力の側にあるのではない。
 国民の側が、権力を批判するために、「言論の自由」を憲法が保障しているのだ。
 言論の自由は我々、国民が権力と戦うための武器なのだ。
 憲法の「言論の自由」の意味を分かってないから、安倍政権はいつも自分たちへの批判にピリピリといらだち、放送法を持ち出してメディアに脅しをかける。
 立憲主義の何たるかを知らない馬鹿政権が「改憲」を主張してるから、反対するしかなくなるのだ。
 メディアはこの問題をもっと騒ぎ立てて報道しろ!」

 小林さんは保守派の方ですが、正論ですね。
 安倍一派は完全に憲法軽視。
 今回のケースで言えば、放送法>憲法 なのだ。
 憲法に配慮する気配はまったくない。

 鈴木秀美・慶応大教授(メディア法)は、今回の件が法的に間違っていることを指摘。
「自民党の今回の行為は、法解釈の面からも問題がある。放送法4条は「報道は事実をまげないですること」などと定めるが、これは倫理的規定とするのが識者の間では通説だ。
 そう解釈しないと、報道内容の規制につながるこの条文が表現の自由を保障した憲法21条違反になるからだ。
 自民党は名誉毀損などの当事者でも監督官庁の総務省でもなく、放送法上の権限はない」

 テレビ関係者からも憤りの声があがっているらしい。

 テレ朝関係者は、
「メディアを管理するのは自分たちだと思っているのでは。番組内容が適正かどうかを判断するのは政治家ではない。コメンテーターが番組で私見を述べるのは当たり前で、自民にとって面白くない報ステが狙い撃ちにされている」
 別の民放プロデューサーは、
「個別の番組を問題視し、テレビ局を呼びつけるなんてあり得ない事態。明日は我が身で恐ろしい」

 朝日新聞に拠れば、今回の事情聴取はNHKはダミーで、自民党の本当のターゲットは、自分たちに批判的な『報道ステーション』にあったらしい。

『自民の狙いはテレ朝の「報ステ」だ。
 この日の事情聴取は、テレ朝の約30分に対し、NHKは15分。
 調査会幹部の一人は「NHKはどうでもいい。狙いはテレ朝だ」と話す』
『調査会関係者によると、川崎氏や佐藤氏ら調査会幹部は3月30日、問題だとした番組の映像を確認。
 その場で「(テレ朝幹部を党に)呼ぼう」と一致した。
 複数の調査会メンバーは、党がテレ朝だけに政治的な圧力をかけたと思われないよう、「やらせ」問題を抱えたNHKも一緒に呼ぶことにしたと明かす』


 というわけで、もう一度、小林よしのりさんの言葉を引用すれば、
「自民党は完全に異常だな」

 ここで抵抗しておかないと、頭のおかしい安倍自民はどんどん言論に介入してくる。


※関連記事
 安倍政権の巧みな言論封殺(小林よしのり)BLOGOS

 自民、政権批判発言に照準 テレ朝・NHK聴取(朝日新聞)

※追記
 昨日も書きましたが、もう一度。
 <報道の自由度ランキング>も安倍政権になってからどんどん下がっている。

 2010 11位~鳩山由紀夫
 2012 22位~菅直人・野田佳彦
 2013 53位~安倍晋三
 2014 59位~ 〃
 2015 61位~ 〃
コメント (2)
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