平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

戦う!書店ガール~ひさしぶりに正統派成長ヒロイン登場!

2015年04月15日 | 職業ドラマ
 ひさしぶりの正統派ヒロイン成長物語ですね。
『アテンションプリーズ』『ナースあおい』……昔はこのジャンル、火曜21時の定番だった。
 火曜21時のドラマ枠がなくなって22時でやってみようという感じでしょうか?

 舞台は書店。
 POPのエピソードが出て来るけど、書店員さんのPOPって〝自分の好きなものを伝える行為〟。
 副店長の西岡理子(稲森いずみ)は「そんなことはブログでやれ」と言っていたけど、どうなんだろう?
 POPを通して書店員さんとコミュニケーションしている感じは結構たのしい。
 まあ、過度の押しつけは逆に引いてしまう所はあるんだけど。

 サイン会もね。
 北村亜紀(渡辺麻友)は「誰の方を向いて仕事をしているんです?」と理子を批判していたけど、サイン会でのお客さんの喜ぶ姿を見ていると、やって正解でしょう。
 亜紀の仕事の進め方や頼み方は問題があるかもしれないが、「余計な仕事を増やして」という批判はあたらない。
 まあ、「余計な仕事を増やして」と考えてしまうあたり、現在の日本経済が停滞している原因ですかね?
 20年くらい前は、突発の仕事で、みんながギュウギュウに働くことなど当たり前だった。

 亜紀は波風をたてる主人公である。
 エネルギーの塊でもあって、そのベースには〝本への愛情〟がある。
 ネットの反応を見ると、「ウザい」といった亜紀批判が多いようなんですけど、これも時代か?
「空気を読む」「まわりに合わせる」ことが良しとされる時代。
 他人の顔色をうかがい、言いたいこともやりたいことも出来ない時代。
 そして、異質なものは排除。
 はたして、これでいいのか?

 現在は〝まっすぐな正統派成長ヒロイン〟受難の時代かもしれない。
 同じ異質な波風をたてる存在でも『ハケンの品格』や『ドクターX』のヒロインたちが受け入れられるのは、大門未知子たちがすでに完成された存在だからか?
 一方、少女たちに目を向けてみると、『あまちゃん』はヒロイン成長物語ではないし、『まれ』も地道でコツコツを信条としている。

 ドラマは時代を映す鏡である。

コメント
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