平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-~中途半端な天使ぶりと正論をふりかざす主人公

2015年04月11日 | 推理・サスペンスドラマ
 正義と正論をふりかざす蒔田ヒカリ(剛力彩芽)。
「司法取引なんかとんでもない。吉川毅も逮捕されるべきだ!」
 脚本上、おそらくヒカリは視聴者の代弁者なのだろうけど、どうも共感できない。
 まともすぎるのだ。
 もちろんヒカリの言っていることは正しいのだけれど、正論をぎゃんぎゃん言い立てるキャラクターというのはただウザいだけ。
 彼女が正義や正論にこだわる理由が描かれていれば共感できるんだろうけど、それはまだ描かれていない。

 〝人を疑うことが出来ない〟という設定もね。
 もっと振り切ってもいい感じがする。
 今のままでは、中途半端な〝天使〟。
 つき合っていた男が妻子持ちでダマされていて、そんな男でも許してしまう、という天使ぶりではイマイチ。

 吉川毅(飯田基祐)という人物もね。
 フツー不倫をしていて、奧さんがそのために殺人未遂を犯した、となれば、政治アナリストとしてテレビには出られないでしょう。
 世間の共感を集めるのはむしろ奧さんの方。
 ドラマでは、奧さんの狂気の被害者という描かれ方だったが、それでも吉川にはグレーの部分がつきまとう。
 それに加えて不倫偽装。
 この不倫偽装がどこまで裁判で明らかにされるかわからないが、不倫偽装でとばっちりを受けてキャバクラ嬢の野沢なつみ(杉本有美)が殺されたのなら、これまた吉川の社会復帰は無理。
 証拠はないのだから司法取引には応じずに黙っていた方が絶対に得。

 というわけで、キャラクターもストーリーも中途半端なドラマでした。

 いいのか? こんなレベルで?

コメント
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