平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

自民党がNHKとテレビ朝日の関係者事情聴取~恐るべき〝言論弾圧社会〟が少しずつ近づいてきた

2015年04月17日 | 事件・出来事
 自民党が本日、NHKとテレビ朝日の関係者を呼び、事情聴取。

 ほう、ここまでやるか。
 NHKのやらせの件はともかくとして、テレビ朝日の報道ステーションについては、古賀茂明さんという一コメンテイターの私見である。
 それを問題にするのはどうか?
 古賀さんのことを問題にするなら、コメンテイターは今後、テレビで思い切った政権批判をできなくなる。
 テレビ局も何も言えなくなる。
 政権側は「事実と違う」「テレビ局は公平な報道をしろ」「放送法で問題にするぞ」と言えばいい。

 この事情聴取について元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏はこう語っている。
「昔の自民党には『権力側は批判されて当然』という節度がありましたが、安倍自民党にそんな自制心は皆無。権力行使が仕事だと思っている。予算の国会承認が必要なNHKはさておき、テレ朝は出席要請を“何サマのつもり”と突っぱねればいい。
 ただ、昨年の衆院選前に自民党が報ステの報道内容にクレームをつけた事実を視聴者に伏せ、揚げ句に担当プロデューサーを“更迭”するような局ですからね。報道機関としての矜持なんて米粒ほども残っていないのでしょうか」

 おっしゃるとおり。
 安倍政権になってから、権力行使の度合いはどんどん強くなっている。
 対マスコミしかり、対沖縄しかり。
 圧力か自粛かはわからないが、テレビからは政権批判をするコメンテイターがいなくなった。
 出て来るのは、田崎史郎ら安倍首相と寿司を食う、メシ友ばかりだ。
 沖縄に対しても周知のとおり。
 ていねいな説明と理解を得ながら工事を進めていくと言いながら、粛々と辺野古基地建設の強行。
 本日、安倍首相はやっと翁長沖縄県知事に会うようだが、それまでは知事が何度も東京に来ても、イジメのように会おうとしなかった。

 これが安倍政権が〝国家主義〟政権と一部で言われる理由だ。

 服部孝章・元立教大教授(メディア論)も懸念を表明。
「与野党ともに政治の側が言論機関の人を呼び出すのは『言論の自由』を軽視する行為で、報道への脅迫の効果がある」

 昨日、古賀茂明氏は外国人記者クラブで講演したらしいが、外国人記者の反応は以下の画像のとおり。

 


 <報道の自由度ランキング>も安倍政権になってからどんどん下がっている。

 2010 11位~鳩山由紀夫
 2012 22位~菅直人・野田佳彦
 2013 53位~安倍晋三
 2014 59位~ 〃
 2015 61位~ 〃
 
 こうして国民は正しい情報を知らされず、安倍のやりたい放題になっていく。

 マスコミはジャーナリストとしての矜持を見せよ。
 権力批判をしなくて何がジャーナリストだ?

コメント (2)
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