首都圏で混雑率が一番高いと悪名高い東急田園都市線だが、私は平日の朝ラッシュ時などに乗車したことがないのでほんとのところどれほどの混雑なのか想像もつかない。乗車したのはいずれも休日ダイヤの昼下がりばかりで、郊外路線の同線では都市間を走る東横線などとは違い閑散とした雰囲気が強い。さすがに都心に向かうにつれて利用者は増えて、休日とは言え、二子玉川付近からはかなり混み合っている印象があるが、それでも遅延がひどくて急行を準急化して並行ダイヤにしなければならないほど深刻な朝ラッシュの混雑率を垣間見ることはできない。
当初乗車した時には半蔵門線に乗り入れていたものの、東武との直通はまだ開始されておらず、地下鉄車両が乗り入れてくるだけで東急の代わり映えしない車両とさらにあまり変わり映えしない半蔵門線の車両ばかりであまり面白くなかったが、近年は東武の車両も乗り入れてきて、東急でも5000系などの増備が進み、バラエティに富む車両が走り、ファン的にも面白い路線になりつつある。その反面直通運転の広域化により遅延も問題になっているようで、相反する面も持ち合わせているようだ。7月には溝の口までの複々線化が完成するようだ。大井町線電車の乗り入れが行われることになるが、また、変わり行く同線に乗りに行かねば…とマニア心をくすぐられる。