フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

衝撃的な 《 大原富枝著 「婉という女」 》 を読みました。

2010-05-12 21:23:17 | 読書会
5月12日 水曜日 曇りのち雨のち晴れ

大原富枝著「婉という女」を読みました。
土佐藩執政、父、野中兼山(良継)の失脚後、4歳で一族と共に幽囚され男子が死に絶えて赦免される。
40年間の年月がすぎて、婉は初めて自由の身になり世の中に出たのです。

自由になってもそれがまた彼女の苦労の始まりだったのかも知れません。
当時、結婚した女性は歯を染める習慣がありましたが未婚の彼女は歯を染めず、
更にずっと振り袖を着て過ごすのです。

婉は色白の美人だったと言います。
40歳過ぎた女性が振り袖を着ている姿を想像するだけで異様です。
学問的な知識があっても、いわゆる常識という知識は持ち合わせていません。

それに男性に対する感情、女性の男性を思う切なさがあちこちに書かれています。
婉と言う人物に著者自身が重ねている、そう思いながら終始読んでいました。

壮絶な内容の一冊でした。これはメンバー全員の意見でした。
怖くて疲れて・・・と言う方も居られましたが、一息で読んでしまったと言う方も居られました。
怖いもの見たさだったと言います。

女性の心理、そして男性の心理を細かく描写しています。
その描写が鋭く、読みながら著者のすばらしさを痛感していました。
著者自身も結核で40歳過ぎまで、世間から遠ざかり療養生活を過ごしたとの事。

著者が婉と同年齢になって、やっと書けるようになったそうです。
土佐出身の著者は婉の直筆の手紙を読んだ事があるのだそうです。
その人生を書きたいと思っても直ぐは書けずにいたようです。

あまりに衝撃的な作品だったからでしょうか、坂本龍馬の話に飛び火しました。
同じ土佐藩の話です。
大河ドラマで人気ですから、龍馬談義で話は明るくなりました。
今回の本は重かったので再来月の本は明るい作品にしましょうと言われました。(苦笑)

わたし的には、辛くても頑張り抜く「生きる」為の情熱、執念を婉から教えられる思いでした。
生き抜く事の大変さ、政治のありようで全てが決められる、その激しさも改めて知りました。
特に、未婚の女性にとって今の時代がどんなに良い時代かも知りました。
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5月11日の記録

2010-05-12 07:20:43 | 日記
5月11日 火曜日 雨

庭の土が喜びそうな久しぶりの雨降り。
でもわたしは「鎌倉百人一首」のウオーキングの日でした。
それも久しぶりの鎌倉歩きでした。

「雨降り」と言う前夜の予報で、まぁ、なんと運の悪い事・・・と少々ガッカリしていました。
それなのに、当日目覚めてラジオを聞いていましたら、横須賀線が人身事故で動いていないとの報道。
でもまだ時間が有るからなんとかなる・・・と楽観していました。

わたしは京急で新逗子へ行き、そこからJRの逗子駅まで歩いて、北鎌倉へ向かう予定でした。
事故の影響が残っていると大変なので早めに家を出ました。
それは正解でした。京急も遅れていたのです。当然横須賀線もまだ25分遅れとか。
事故があってから4時間近く経っていましたのに。

とまぁ、出足は大変でした。
でも歩いている時は一時少し強い雨がありましたが、終始、それ程雨は気になりませんでした。
鎌倉百人一首を詠みながらの歩き、とても充実して楽しめました。
歩き終わってからの二次会へは参加せず、友人とお茶をして帰宅。

夕方7時半から、町内会館で役員会がありました。お当番で班長のお役目の年なのです。
駅の隣の図書館へ立ち寄って、読書会のテーマ本をお借りしてきました。
帰宅したのが6時45分でした。

我が家までの上り坂を一生懸命歩いてきましたので、真夏ほどではありませんが汗をかいていました。
汗をかいて風邪をひいては困りますので汗を流して、しっかり着替えて7時15分には家を出ました。

町内の会合は結構時間がかかって、9時少し前に帰宅。
鎌倉を歩いて濡れた衣類も荷物もそのままでしたので、それをかた付けてやっと夕食の心配です。
スープとお野菜を少し口にして、お茶を沢山飲んでお終い。疲れすぎて食欲はありませんでした。

母に「おやすみなさい」の電話をして受話器を置いて直ぐ、電話が鳴りました。
先日ご主人を亡くされた友人からでした。
かれこれ2ヶ月ぐらい経っていますから、淋しさがだんだん強くなってきているようです。

葬儀の後の忙しさ、それでなんとか気丈に動けるのですが、それが落ち着く頃ドット寂しさを感じました。
彼女もきっとそろそろその時期なのでは・・・と気になっていました。
ただ連休や土日はお孫さんたちの来訪で忙しくして居られる彼女です。
近日中に連絡をするつもりでいました。それなのに彼女から電話を戴いてしまいました。

金沢への埋葬は7月のご主人のお誕生日になさるとか。
お墓が遠いので「一緒に行かない?」と彼女に誘われました。
旅行しながらお墓参りをしましょうと言う事です。即、同意。

この電話が最後、立っているのも辛くなって、あるじに「おやすみなさい」の挨拶をしてベットへ。
朝になって日記を書き忘れていたのを気が付きました。
それで珍しく翌朝の今、書く始末。違反ですがこれはわたしの記録、書く事にしました。

昨日は鎌倉では18858歩、歩いていました。疲れて当たり前でした。わたしも歳ですから。
それに昨日のお天気のせいでしょうか。写真が良くなかったです。
新緑の葉が雨に濡れてとても良かったのですが、写真には綺麗な緑色が出ていませんでした・・・。

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