5月12日 水曜日 曇りのち雨のち晴れ
大原富枝著「婉という女」を読みました。
土佐藩執政、父、野中兼山(良継)の失脚後、4歳で一族と共に幽囚され男子が死に絶えて赦免される。
40年間の年月がすぎて、婉は初めて自由の身になり世の中に出たのです。
自由になってもそれがまた彼女の苦労の始まりだったのかも知れません。
当時、結婚した女性は歯を染める習慣がありましたが未婚の彼女は歯を染めず、
更にずっと振り袖を着て過ごすのです。
婉は色白の美人だったと言います。
40歳過ぎた女性が振り袖を着ている姿を想像するだけで異様です。
学問的な知識があっても、いわゆる常識という知識は持ち合わせていません。
それに男性に対する感情、女性の男性を思う切なさがあちこちに書かれています。
婉と言う人物に著者自身が重ねている、そう思いながら終始読んでいました。
壮絶な内容の一冊でした。これはメンバー全員の意見でした。
怖くて疲れて・・・と言う方も居られましたが、一息で読んでしまったと言う方も居られました。
怖いもの見たさだったと言います。
女性の心理、そして男性の心理を細かく描写しています。
その描写が鋭く、読みながら著者のすばらしさを痛感していました。
著者自身も結核で40歳過ぎまで、世間から遠ざかり療養生活を過ごしたとの事。
著者が婉と同年齢になって、やっと書けるようになったそうです。
土佐出身の著者は婉の直筆の手紙を読んだ事があるのだそうです。
その人生を書きたいと思っても直ぐは書けずにいたようです。
あまりに衝撃的な作品だったからでしょうか、坂本龍馬の話に飛び火しました。
同じ土佐藩の話です。
大河ドラマで人気ですから、龍馬談義で話は明るくなりました。
今回の本は重かったので再来月の本は明るい作品にしましょうと言われました。(苦笑)
わたし的には、辛くても頑張り抜く「生きる」為の情熱、執念を婉から教えられる思いでした。
生き抜く事の大変さ、政治のありようで全てが決められる、その激しさも改めて知りました。
特に、未婚の女性にとって今の時代がどんなに良い時代かも知りました。
大原富枝著「婉という女」を読みました。
土佐藩執政、父、野中兼山(良継)の失脚後、4歳で一族と共に幽囚され男子が死に絶えて赦免される。
40年間の年月がすぎて、婉は初めて自由の身になり世の中に出たのです。
自由になってもそれがまた彼女の苦労の始まりだったのかも知れません。
当時、結婚した女性は歯を染める習慣がありましたが未婚の彼女は歯を染めず、
更にずっと振り袖を着て過ごすのです。
婉は色白の美人だったと言います。
40歳過ぎた女性が振り袖を着ている姿を想像するだけで異様です。
学問的な知識があっても、いわゆる常識という知識は持ち合わせていません。
それに男性に対する感情、女性の男性を思う切なさがあちこちに書かれています。
婉と言う人物に著者自身が重ねている、そう思いながら終始読んでいました。
壮絶な内容の一冊でした。これはメンバー全員の意見でした。
怖くて疲れて・・・と言う方も居られましたが、一息で読んでしまったと言う方も居られました。
怖いもの見たさだったと言います。
女性の心理、そして男性の心理を細かく描写しています。
その描写が鋭く、読みながら著者のすばらしさを痛感していました。
著者自身も結核で40歳過ぎまで、世間から遠ざかり療養生活を過ごしたとの事。
著者が婉と同年齢になって、やっと書けるようになったそうです。
土佐出身の著者は婉の直筆の手紙を読んだ事があるのだそうです。
その人生を書きたいと思っても直ぐは書けずにいたようです。
あまりに衝撃的な作品だったからでしょうか、坂本龍馬の話に飛び火しました。
同じ土佐藩の話です。
大河ドラマで人気ですから、龍馬談義で話は明るくなりました。
今回の本は重かったので再来月の本は明るい作品にしましょうと言われました。(苦笑)
わたし的には、辛くても頑張り抜く「生きる」為の情熱、執念を婉から教えられる思いでした。
生き抜く事の大変さ、政治のありようで全てが決められる、その激しさも改めて知りました。
特に、未婚の女性にとって今の時代がどんなに良い時代かも知りました。