格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

現代のビジネスは全てオウム真理教

2007-08-27 05:56:46 | オルタナティブ通信

現代のビジネスは全てオウム真理教
ヨーロッパ中世1000年は暗黒の時代と言われた。魔女狩りや宗教裁判等、
悪魔のレッテルを張られた者はリンチにされ、教会から破門された者は社会的に抹殺され、また近代社会のように科学技術の発展も無く停滞した時代であったという意味であろう。しかしキリスト教の影響は当時も現在も世界全体に対して大きくある。現在の市場経済もキリスト教社会の中から生み出されて来た。

聖書に出てくるキリストの話のアウトラインは、以下のようになっている。


イエス・キリストという無私の人間がおり、争い事があれば仲裁をし、病人がいれば治して健康に戻し、言わば人間の社会生活参加の「不具合」を直し、社会全体の「コミュニケーション過程」を円滑にする役割を果たしている人物がいた。
しかもそのキリストという人物は、私欲が無く、おいしい物を食べたい、豊かな生活がしたい等の欲望が無く無私であり、言わば人間としての生活の「質」を楽しむ事が「一切」無かった。しかし、やがて権力者に妬まれキリストは死刑にされる。市民は、キリストを見捨て積極的にキリストの死刑に協力するか、もしくは見殺しにする。
死刑の後、皆は「無実の善人を死刑にした」という「罪の意識」を持ち、内心「恐怖」を感じる。そして死んだはずのキリストが復活する。皆はパニックになり怯える。キリストは「権力者」のように皆に「命令」し、説教して言う。
「あなた達はみな罪人である。卑劣な人間である。今後は深く反省し謙虚になり、争い事をせず私欲を捨て隣人を愛しなさい」。
現在においても刑務所に入った殺人犯人が深く反省し、謙虚でおとなしい人間に変わる事は良くある。自分の行った事を反省し温和な人間に成る。
それと同じ事態がキリストの「十字架=リンチ殺人」によってもたらされる。
社会全体が謙虚になり、争いの無い平和な状態がもたらされる。
「社会全体のコミュニケーション過程が完全に円滑な状態になる」。


人間として生活を楽しむという「質」の面では、既に「全く死んでいた」キリストは、その完成形態として実際に「死に」、その結果、絶対的な権力者として復活し人々に謙虚さを命令し、「社会全体のコミュニケーション過程の円滑さ」を完全に実現するのである。

ヨーロッパ中世社会では、このキリストのような存在に成ろうと日々、研鑽努力し修行し、キリスト教を深く理解し、イエス・キリストに「近い存在」に成れば成るほど高い社会的地位と富が手に入った。階級社会が作られた。


現代社会の市場経済において、もしも塩を生産している業者が自動車が欲しいと考え、物々交換しようと考えたら極めて大変な事になる。自動車を売りたいと考え、しかも何百キロもの塩が欲しいという人物を世界中探し回らなくてはならない。しかし、貨幣が存在するおかげで、塩何百キロは即座に何十万円という通貨に姿を変え、その通貨で自由に自動車を買う事が出来る。商品社会のコミュニケーション過程が「円滑」に行く。紙幣は紙であるが、それを紙としてメモ用紙に使う人間はいない。アルミで作られた1円硬貨を溶かし、鍋等のアルミ製品を作れば犯罪になる。通貨は「質」の面で死んでいる。そして通貨があれば何でも買う事が出来る。通貨は、商品社会の中での絶対的な「権力者」である。

通貨はその「質」を利用するという面では、完全に「死んでいる」。死ぬ事により、通貨があれば何でも買えるという絶対的な権力者として復活する。そして 「社会全体の商品のコミュニケーション過程の円滑さ」を完全に実現する。

ヨーロッパ中世社会では、修行等を「積み」、イエス・キリストに近い存在であればある程、高い社会的地位と富が得られた。階級社会が作られた。
同様に、現在社会ではビジネスで成功を「積み」、通貨をたくさん持てば持つ程、高い社会的地位と豊かな生活が保証される。階級社会が作られる。

キリスト教が社会の中で果たしていた役割と、通貨が現代社会で果たしている役割は同一である。キリスト教が作り出した社会階級のシステムと、通貨の作り出した社会階級のシステムは同一である。

全く同じ建築方法と間取りを持つAという家からBという家に引越し、Aという家が「古い時代遅れの建築方法で立てられている」と非難し、Bという家は「最新式の時代の最先端の方法で建築されている」と自慢しているのが「市場経済」の信奉者である。

現代の市場経済、銀行等の金融組織は、決して「客観的、科学的」なものではない。キリスト教という「一風変わった新興カルト宗教」が、市場経済と名前を変えただけである。オウム真理教が「名前を変えた」だけで信用出来るであろうか?ヨーロッパ中世1000年の暗黒時代が、「市場経済」と名前を変えただけで信用出来るであろうか?

ガン細胞=通貨の持っているカルト宗教の要素、階級社会=権力発生メカニズムを、1つ1つ「手術で摘出除去」しなくてはならない。
交換機能は良いとしても、蓄積機能、利息機能は除去しなくてはならない。
実物経済から遊離して通貨だけを無限に作り出せる増殖機能、質的には悪質な商品でも値段が高ければ高質と勘違いする、あるいは量的にお金を多く持っているだけで「頭が良い=金儲けがうまい」と相手の知能、文化水準の高さと勘違いする物象化機能等・・1つ1つ検討しなくてはならない

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