歴史的快走です。陸上の花形競技、男子100メートル(タイムレース)で、伊東浩司に次ぐ日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(19=東洋大)が、3・3メートルの追い風参考ながらテキサス州競技会において9秒87で優勝しました。2016年リオデジャネイロ五輪で日本人が10秒の壁を破り84年ぶり決勝進出できるのか注目ですしその後の2020年東京五輪でもメダルが期待されます。後に続く世代にも多大な影響を与えています。最近陸上に目覚めてきた筆者の息子も桐生の快挙に刺激され朝からタイマーを持ち出し自分でタイムを測定しています。 このようにスポーツ界で前人未踏を切り開く日本選手は国民に良い影響を与えます国を挙げて支援すべきです。
以下コピー【オースティン(米テキサス州)=田中潤】陸上の男子100メートルで桐生祥秀(よしひで)選手(19)(東洋大)が、米テキサス州での競技会で3・3メートルの追い風参考記録ながら9秒87の快記録で走った。
陸上競技の記録を分析する専門家によると、公認ギリギリの追い風2・0メートルなら9秒96に相当するという。今季初戦で海外の強豪にも競り勝ち、日本勢初の9秒台突入へ大きな弾みをつけた。
1メートル75、69キロの桐生選手は鋭いスタートから中盤でトップに立つと、左隣で2012年ロンドン五輪5位のライアン・ベイリー選手(米)を0秒02上回って1着でゴール。電光掲示板の記録を見ると跳び上がって右手でガッツポーズ。「びっくりした。参考記録でも9秒台を体感できた。帰ったら(9秒台を)期待されると思うので、しっかり走りたい」と笑顔を見せた。
追い風2・0メートルを超えた記録は公認されないが、電気計時で日本勢の9秒台は初めて。手動計時では1995年に伊藤喜剛(よしたか)選手が追い風9・3メートルで9秒8を出していた。
国際陸上競技統計者協会会員の野口純正さんの研究によると、追い風3・3メートルでの9秒87は、追い風2・0メートルなら9秒96に相当し、追い風1・5メートルでも9秒99が出た計算になるという。
10秒00の日本記録を持つ伊東浩司さん(45)は「素晴らしいの一言。追い風でも9秒8台はとてつもない。期待されている局面(9秒台)はあっさり訪れるのでは」と、自身の記録が破られる日が近いことを予想した。