(以下大略ダライラマ法王庁の記事に依ります)「ダライ・ラマ法王は1935年7月6日、アムド地方の小さな村タクツェルで生れ、ラモ・ドゥンドゥプと名ずけられました。法王には2人の姉妹と4人の兄弟がおられた。トゥプテン・ジグメ・ノルブは一番上の兄で、高僧タクツェル・リンポチェの転生者と認定されていた。末弟のテンジン・チューギェルも高僧ガリ・リンポチェの生まれ変わりと認められていた。
ラモ・ドゥンドゥプ(法皇)が2才の時、チベット政府によるダライ・ラマの転生者を探索する捜索隊により発見された。」
ダライラマ14世となってから1948年から1951にかけてチベットは中国に侵略されたが、わたしはなぜこういう信心深い国が中国などという反宗教野蛮国に侵略されなければならないのか、まさに神も仏もないのかと思っていましたが、最近では少し考えを変えました。ダライラマ14世は1989年にノーベル平和賞を受賞していますが、この受賞理由が世界平和やチベット仏教・文化の世界への普及ということです。他国であれば、このような理不尽な侵略・虐待があれば地球上のいかなる国であろうと徹底的な武力闘争がおこり血で血を洗う紛争がエンドレスに続いていたはずです。こういう武力闘争を仏教思想により抑えて、平和的手段に徹したことは世界史に長く残る大偉業であると思います。
また世界各地で布教活動を行い、チベット密教の特色である「空と密教」を弘めた功績は何物にも代えがたいものと思います。現にダライラマの密教に触発された西欧諸国の先端物理学者はチベット密教の概念を研究の枠組みに取り入れていると伝えられます。(「掌の中の無限」マチウリカール・チンスアンツアン著等参考)
こういう21世紀世界を指導すべき高度の精神性を持った国を侵略して恥じない中国はいくら野蛮な武力・金力で勝ってもその精神性の救い難い低級さは永遠に世界史上の笑いものとして残るでしょう。ナチスも周辺諸国を侵略してどの国も止めませんでしたがそれが仇となり最後は滅亡しました。
.ただそれにしても中国の理不尽極まるチベット侵略や大虐殺を世界中のどの国も止めなかった、ということは他山の石として日本人もよくよく心に刻むべき事件です。当時のアメリカも止めなかったのです。いまのアメリカでは止めるどころかどういう反応を示していたか想像するだに恐ろしいことです。
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