重力波の存在が証明されたというニュースがありました。
重力波とは、アインシュタインが1916年、一般相対性理論から予言していた理論で、「物体が動くとき時空が伸び縮みしておこる波」とされます。強弱はありますが我々自身もふくめてすべての物が起こしているわけです。ニュートン力学の「すべては絶対的で線形に変化する」という概念に憑つかれているわれわれは、時空は相対的なもので変形するもの、と聞くと落ち着かない気持ちになりますが、仏教では時空は相対的どころかはまったく一に融合している存在でした。
たとえば華厳経巻三十七離世間品第三十三の一には「菩薩は過去現在未来すべての時間を自由に行き来する。一念のなかに過去現在未来全ての時間を見る。時空は過去現在未来すべてが相互に入り組んでいる。(・・菩薩摩訶薩に十種の劫に入るあり。何等かを十となす。所謂、過去の劫に入り、未来の劫に入り、現在の劫に入り、可数の劫にはいり、不可数の劫に入り、一切非劫に入り、非劫一切劫に入り、一切劫すなわち是れ一念なるに入る。・・この十種の入劫によれば則ち能く普く一切の諸劫に入るなり。)」とあります。
重力波とは、アインシュタインが1916年、一般相対性理論から予言していた理論で、「物体が動くとき時空が伸び縮みしておこる波」とされます。強弱はありますが我々自身もふくめてすべての物が起こしているわけです。ニュートン力学の「すべては絶対的で線形に変化する」という概念に憑つかれているわれわれは、時空は相対的なもので変形するもの、と聞くと落ち着かない気持ちになりますが、仏教では時空は相対的どころかはまったく一に融合している存在でした。
たとえば華厳経巻三十七離世間品第三十三の一には「菩薩は過去現在未来すべての時間を自由に行き来する。一念のなかに過去現在未来全ての時間を見る。時空は過去現在未来すべてが相互に入り組んでいる。(・・菩薩摩訶薩に十種の劫に入るあり。何等かを十となす。所謂、過去の劫に入り、未来の劫に入り、現在の劫に入り、可数の劫にはいり、不可数の劫に入り、一切非劫に入り、非劫一切劫に入り、一切劫すなわち是れ一念なるに入る。・・この十種の入劫によれば則ち能く普く一切の諸劫に入るなり。)」とあります。