福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

守護國界主陀羅尼經卷第十阿闍世王受記品の訳・・その8(完)

2011-06-08 | 護国仏教
佛は王を賛じて言く、「善哉善哉。大王諦聽、我今王のために過去佛の微妙の伽陀を説かん。
即ち偈を説いて言く。
「若し五逆極重罪を 造るとも、發露懺悔せば罪は輕微なり。
永く相續を斷って罪根を滅す。 壯夫の連根樹を拔くが如し。」

佛は偈を説き已って復た王に告げて言く。

「大王よ當に知るべし。譬えば團鐵を水に投ずれば沈沒す。若し鉢器と爲して水に置けば則ち浮ぶがごとし。大王よ。智慧ある人は彼の鉢器が苦海に沈まざるが如し。汝は惡業を造り、阿鼻大地獄中に入って一劫の苦を受くべきなり。汝は智あるにより、發露懺悔して暫く入りて便ち出でたり。壯男女が手を以って毬を拍つに、暫時著地して即ち騰起するがごとし。此より命終して兜率天に生じ、慈氏尊に見えて便ち授記を得べし。」

時に阿闍世は佛の説けるを聞きって、心に淨信を得、種種の供具をもって佛を供養し已って本座に還復す。如來が此法を説きたまふ時に当たり、無數倶胝那由他衆生は皆な、阿耨多羅三藐三菩提心を發こし、三十三倶胝那由他の菩薩は、隨順忍(柔順忍ともいう。諸法の真理に素直に順って法に安住すること)を得たり。

守護國界主陀羅尼經如來囑累品第十(終わり)

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