福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

理趣法七座目の有り難さ

2011-01-12 | 法話
理趣法はいままであまり修してこなかったのですが昨年あたりから機が熟して急に修するようになりました。昨年はなぜか境地は深まらなかったのですが、ことしにはいるとこの理趣法が急にありがたくてたまらなくなりました。理趣法は本来独行でなく衆僧とともに修するのに向いているのでしょうが独行でも相当ありがたいものでした。

今年に入ってから、理趣法でもよく四無量観、字輪観や本尊観、散念誦などのところでえもいわれぬ有り難い気持ちになります。特に今朝は本当に密教僧になってよかったと思いました。こういうすばらしい境地を出来るだけ多くの人に体験してほしいと切に思いました。次第にしたがって修してさえいれば私のような愚僧でもうっとりとした境地になるのです。

「 冒地 の得難きには非ず、 此の法に遇うことの易からざるなり(さとりが得がたいのではない。この密教に遭えさえすればだれでもお蔭をえられるのだ。しかしこの密教に縁を得るのが難しいのだ。)」とはお大師様の師、恵果阿闍梨のおことばです。

 伝法灌頂をうけてないと密教修法はできないのです。現役の方々は忙しいでしようが、現役を退いた60以降の方々は得度して伝法灌頂を受け修法に励んでいただくと本当に日本にとってもいいのにと切に思いました。昔の天皇陛下は多くの方が退位後密教僧となって衆生済度されました。寛平法王(宇多天皇)は真言御室派の開祖となられています。
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