福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

護国の仏教(大山公淳師)

2018-12-21 | 護国仏教
・・いかなる経典が護国のために使用されたか、・・金光明経がもっとも多く用いられ、大般若経、仁王経之に続き、金剛般若経、法華経などもしばしばもちいられ、大集経、
薬師経なども時に用いられた。・・・持統天皇六年(1352)閏五月三日大水あり、京師および畿内に金光明経を講説せしむ。・・・かくして金光明経や大般若経はしばしば天災地変疫病等のために転読されている。
・・蓋し般若経は空思想を表現し、一切皆空の真理を闡明している。故に一切の災悪が消除さるる。依って般若経の経典が除災のために用いられたのは当然であって、・・・

不空訳「仁王般若経護国品第五」に依るに世尊が波斯匿王等諸の大国王に国をまもるの法を説きたまふ。すなわち国滅せんとするときは国土乱れて諸の災難あり、賊来たって破壊すべく、鬼神乱れるゆえに万人乱れ、万人乱れる故に賊起こって百姓葬亡し、・・天変地異あり日月衆星度を失し大火、大水、大風等の諸難おこる。そのとき此の経を読誦せばそれらの災難のぞかれんととて、本経読誦の功徳を説いている。また不空訳仁王般若経奉持品には此の経を受持することによって国土に起こるべき七難を滅して安楽を得んと説く。七難とは
1、日月度を失し、月の色改変して赤、黄色となり日月食し或いは重輪となる。
2、星辰を失し・・・
3、龍火、鬼火、人火、樹火、天火四方におこって万物を類焼す。
4、時節改変し寒暑常ならず・・江河汎張し石を流し山を浮かぶ。
5、暴風しばしばおこり・・
6、天地亢陽し・・百穀成熟せず
7、四方の賊来たりて国の内外を侵し、・・
これらの災難は一切の人民父母に孝せず、師長とバラモンを敬せず、国王大臣正法を行ぜざるによって起こる。しかもこの仁王般若経を受持し読誦し解説することによってそれらの厄は除かれん。この般若波羅密多はよく一切諸仏の法、一切菩薩の解脱の法、一切国王の無上の法、一切有情出離の法を出生すとて、広くその功徳を説いている。(北朝鮮のミサイルの日本列島通過による耐え難い国辱もこういう日本人の霊性の劣化が自ら招いているところもあるやもしれません
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