それ釈教(注1)は浩汗にして際なく涯なし。一言にしてこれを蔽ばただ二利(注2)にあり。常楽の果を期するは自利なり、苦空の因を済ふは利他なり。空しく常楽を願ふも得ず、徒らに抜苦を計れどもまた難し。必ずまさに福智兼ねて修し、定慧並べ行じていましよく他の苦を済ひ、自らの楽を取るべし。・・・(御請来目録。仏の教えは広大極まりない。しかし一言でいえば自利利他に尽きる。悟りを求めるのは修行により、自らの苦を除くのは利他行によれ。しかし唯、悟りを求める修行のみでも、ただ利他行のみでも結果は出ない。まさに利他行による福徳と修行による智慧を共に修してはじめて自分も覚れるし、他人をも救うことができる。修行と利他は一体である。我々の俗人の生活レベルでも、寺社参りとボランテアは両方セットでおこなうと願いが叶いやすいということでしょう。 (注1、お釈迦様の教え (注2、自利利他
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