福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Tさんの護国寺のお百度参りのお蔭(修正版)

2014-09-18 | 法話
Tさんから護国寺でお百度参りをしてお蔭を頂いた話を聞きました。Tさんは、或る日「お百度参りをするように」との護国寺のお不動様のお告げを受け、お百度まいりをはじめたということです。しかし一度に百回も往復できないので二十回ずつにわけて本堂とその階段の間を往復して祈願したといいます。そうすると二十回目ごとに仕事の上でヒットを飛ばすことが出来、結願の日には人事異動で希望のセクションに移れたと云います。本当に有難いことです。またお参りの時は必ず周りのゴミ拾いも併せておこなったそうです。いまでも家族でお参りしてゴミ拾いを続けていると云います。家族で陰徳を積んでいるのです。
 お百度参りは、通常、参道の入り口から本殿(本堂)の前までを往復してお祈りします。寺社によってはUターンをする目安として、お百度石が立てられているところもあります。護国寺にも門の横にあったと思います。寺社によってはカウント用の木札や円盤状の石まで備えているところもありますが、もしそうしたものがない場合は、自分で作ったコヨリや硬貨をお百度石に置くことで回数を間違わずにお百度を踏むことができます。高野山奥の院にもお百度石があります。
 お百度参りは人に見られてはいけない。だから夜中に行うというのが良いという人もいますが、これは丑の刻参りと混同しているためです。実際に、お百度参りで有名な大阪の石切神社などでは、数珠つなぎになってお百度参りしています。ただお百度の最中はお参りの最中ですからだれとも口を聞いたり、携帯電話をしたりすべきではありません。
真剣にお百度を踏んだ場合、先に述べたように祈りのパワーは凄まじいものとなります。

 吾妻鑑、仁治2年 辛丑(1241年 ) 7月6日には「北條左親衛(経時)・同武衛(時頼)、鶴岡上下宮に於いて百度詣で有り。これ祖父息(泰時)災延壽の御祈 請と」とあります。これにより鎌倉時代からすでにお百度参りはおこなわれており、しかも飛ぶ鳥を落とす勢いの時頼のような人までもなりふり構わず行じていた事が分ります。
 要はなりふり構わずというところです




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