福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

守護國界主陀羅尼經卷第十阿闍世王受記品の訳・・その5

2011-05-31 | 護国仏教


大王よ當に知るべし。若し臨終に十五の相を具することあらば是の如く衆生は決定して當に阿鼻地
獄に生ずべし。大王よ當に知るべし若し復、人ありて命終の時に臨み、八種の相あらば、當に必ず焔摩羅界の餓鬼趣中に堕すと知るべし。云何が八となすや。一には好く其の脣を舐む。二には身の熱すること火の如し。三には常に飢渇を患い好んで飮食を説く。四には口を張って合わさず。五には兩目が乾き枯れて、孔雀のごとし。六には小便有ることなく、大便遺漏す。七には右膝先ず冷ゆ。八には右手が常に拳たり。何をもっての故に、心に慳吝を懷き、乃し、水に至るも人に與えざるが故なり。大王よ若し八相を具すれば。命終すれば決定して餓鬼中に生ず。

大王よ當に知るべし若し復人ありて。命終時に臨んで五相の現ずることあらば。是人決定して畜生趣に墮す。云何が五と為す。一には妻子を愛染して貪視して捨ず。二には手足指踡(かがむ)。三には遍體流汗。四には麁澁聲を出す。五には口中に沫(つばき)を咀む。
大王よ若し此五者を具すれば。命終すれば決定して畜生趣に墮す。
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