SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

ホームドア

2015-02-06 | 鉄道・バス
先日、ホームドアが増えるのは電車の撮影がしにくくなるなあ。みたいなことを書いた。
正直言うとホームドアは嫌い。
でも時代の要請だから仕方が無い。
で、時代の要請って何か?という話だが、
そもそもホームドアが増えたのは、2006年に施行された
「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)」がきっかけなんだろう。
補助金の件は詳しくは知らないが、きっと全額事業者負担ではないのだろう。
その他にも東京都の厳しい条例などもあるだろう。
鉄道有史以来初めてのことだ。
日本に鉄道ができて143年、英国に鉄道ができて約200年、最も安全なホームが供給されるようになる。
確認しておかねばならないが、ホームドアの目的は、酔っぱらった客や、スマホを見ながら歩く転落防止よりも
高齢者、車椅子、ベビーカー、怪我や病気の人、小さな子供を守るためだ。
実はホームは線路側に少しだけ傾いている。
そうしないと雨水がホームに溜まってしまって危ないのだ。
ところが、この少しの傾斜は気を付けないと、車椅子やベビーカーを動かしかねない。
今時はベビーカーを置いてロックを忘れてスマホに夢中で滑空させてしまう事故もあるだろう。
周りに居る人間もほとんどはスマホに夢中な時代だ。
危険度は急激に高くなってしまった。
かと言って、ホームでのスマホ禁止はやり過ぎだから、ホームドアになってしまうだろう。
ちなみにこれだけ普及しつつあるホームドアが和製英語であるのはいただけないなあ。
いつも日本はそうだ。
英語では Platform screen doorなんだそうだ。
ホームドアという名称が既に国際的に通じないんだもんなあ。困った国だよ。






写真はメトロの表参道駅のホーム。
左側が銀座線、右側が半蔵門線。
銀座線から半蔵門線側にホームが極端に傾いている。
大袈裟に言えば滑り台状態。
半蔵門線にはホームドアは無い。
よくこれまで事故が起きなかったというレベル。
まあ、ここまで傾いていれば気が付いて気を付けるんだろうな。
しかしすごい。

日本で最初のホームドアは新幹線熱海駅が有名。
通過線がない熱海駅は目の前を高速通過するので、1974年に設置された。
一般的な在来線では東京メトロ南北線が最初。
南北線はATOの自動運転が可能で、車掌が居ないので、ホームドア設置となったのだろう。

























写真は京王布田駅。
2012年に地下化された。
実は既存路線の駅では初めてのフルスクリーンホームドアなのだ。
ここは各駅停車しか停まらず、急行や特急がバンバン通過するので、通過直前の空気音がすごい。
とても静かなホームが、電車が近づくとジェット機の音のようになるのだ。
一度体験してみたら面白いと思う。







その布田駅の動画。





コメント
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