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サンマルコ広場から西に向かって3月22日通りを歩いてゆくと、右手に小さな広場を持ったバロック調の教会が現れる。それがサンタマリア・デッレ・ジーリオ教会だ。
1679年から81年にかけてジュゼッペ・サルディによって建設された。
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ファザードは豪華。中央付近にダマルチアやイタリアの城塞都市を描いた6枚の大理石レリーフがはめ込まれている。また、ダマルチア監督官を務めた新興貴族アントニオ・バルバオの像が据えられている。
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さらに、脇にもバルバロ家の人物が立つ。
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中に入ろう。主催祭壇にはハインリッヒ・メイリングによる彫刻「受胎告知」。右手の聖母マリアに対して左手の大天使ガブリエルが、キリストを身ごもったことを告げるシーンだ。
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その下の面に何かあると思って近づいてみると、これは「最後の晩餐」がモザイクで造られていた。ジョヴァンニ・コランの作品だ。
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天井にも絵があった。しかも3枚も。いずれもアントニオ・ザンキの作で聖母を描いた連作。誕生、戴冠式、被昇天の3場面のようだ。
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ティツィアーノやベッリーニといった大画家のものはなかったが、それだけに観光客などは皆無。じっくりと落ち着いて観賞できた。
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広々とした印象のある教会だった。
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ジーリオ広場の先の岸辺からは、11月のサルーテの祭りの際、臨時の橋が渡される。この時だけは広場周辺は年に一度の大賑わいになる。